永井豪 「デビルマンサーガ 第73話」 感想

黒煙を上げるビルの中でデビルマン部隊とデーモンたちとの戦いが
繰り広げられる『デビルマンサーガ』の第73話。

というわけでついに戦いが始まり久々のアクション回となった今回は
索敵能力に優れたミラージュ、防御力が自慢のガンゴ、
変形しての一転突破の攻撃力を持つギールなど
デビルマンたちがそれぞれの能力を活かしていて戦う展開。
これまでの作品のデビルマン=アモンは
とにかく強い勇者として描かれていた代わりに
オンリーワンの特殊能力は持っていない感じだったので
こうやって他のデビルマンたちが
それぞれ固有の能力を駆使しているのは何だか新鮮ですね。
純粋に強い万能な主人公の回りを
尖った能力を持つ一芸特化のメンバーが固める……というのは
ゲームというか何となくRPGっぽさもあるなあ、と。

そして相手となる中熊重工側のデーモンたちも
全身ミサイルのゴランをはじめとして個性的。
口は悪いけど元気で可愛いエピロなんかは
きっと仲間内でのアイドル的存在だったんだろうなあ、などと
いろいろ想像する余地があって面白いですね。
とにもかくにも今回のように名前付きキャラがたくさん出てくる集団vs集団の戦闘は
過去のデビルマン作品ではあまり見られなかったので
(あってもダイジェストで流されてしまう感じ)
読んでいてとにかく楽しいというかワクワクしますね。

そんなこんなで次回に続く。
今回はまだ勇希=アモンは指揮だけで戦闘には参加していないので
次回以降は隊長として先陣を切って
他のメンバーとは一線を画した強さを見せてほしいところです。

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