永井豪 「デビルマンサーガ 第54話」 感想

ついに白縫さんがシレーヌに変身し
兵士たちを相手に大立ち回りを演じる『デビルマンサーガ』の第54回。

というわけで休載を挟んでの掲載となった今回は
シレーヌの大暴れが中心となる展開。
いやー見開きページや大ゴマが多いとやっぱりド派手で盛り上がりますね。
「鎧がなくともお前たちは悪魔だ!」のセリフは
原作『デビルマン』の「きさまらこそ悪魔だ!」や
『新デビルマン』の「悪魔はッ! おまえたちの心の中にいる!」などの
名台詞を彷彿させますし
ここ数回の流れは完全に白縫さん=シレーヌが主人公、といった感じです。

ただ日本の勇希パートはこれまでの設定のおさらい、みたいなものだったので
こちらはなくてもよかったんじゃないかなあ、という気も。
ここ最近の『サーガ』は1回の話の中で
勇希パートと白縫パートの両方が進むことが多いですが
ページ数の関係もあってどうしてもぶつ切り感が出てしまいますね。
今回はシレーヌのアクションだけを純粋に楽しみたかったなあ、と。

そしてシレーヌの前にゴーダー=魔将軍ザンが現れ次回に続く。
このまま二人の戦いとなるのか
貝坂の乱入などでウヤムヤになるのかは分かりませんが
表向きは同僚であった二人の対立がここで決定的になった感じなので
今後の展開が非常に楽しみです。
二人とも「自分たちが人間以上の存在であると自負している」点は同じだし
これからは個々人の戦いに身を投じて
自分が軍の一員であることを忘れていくような流れになっていくのかな。

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