休載を挟んで1ヶ月ぶりの掲載となる『デビルマンサーガ』の第62回。
今月は『牌』『DEVOLUTION』『サーガ』と休載が続いていたので
なんだかすごい久しぶりに感じますね。
『インターバルピース』と『アルターイグニッション』も
終了してしまいましたし。

いやーそれにしてもよく考えると
デビルマン、マジンガー、ゲッターの新作が
それぞれリアルタイムで読めている、ってすごい贅沢な時代ですね。
数年前までは考えられませんでしたよ本当。

そんなわけで前回に続いてジンメンとの戦いが繰り広げられた
今回の『デビルマンサーガ』。
背中の甲羅のアレも登場しジンメンらしさがどんどん増してきた感じですが
中でも悪魔・ジンメンの意思がここで初めて表に出てきて
亀井教授と普通に会話をしていたのが印象的なところ。

これは勇希が今までに戦ってきた相手とは明らかに異なるというか
「亀井教授+ジンメン」も「勇希+アモン」も
全く同じ存在として描かれてますよねこれ。
敵も味方も本質的には変わらず
違うのは手に入れた力をどう使うかという点のみ、
というのは『デビルマンレディー』でもあった設定ですが
本作でもそれを前面に押し出している感じだなあ、と。

そんなこんなで次回に続く。
ここ数回の話はバトルメインで本当楽しいので
早く単行本で一気読みしたいですね。

そして来年放送予定のアニメ『DEVILMAN crybaby』に合わせてか
『画業50周年愛蔵版 デビルマン』が今月末から刊行開始。
更に雑誌連載時の完全再現と銘打った『THE FIRST』の刊行も決定しており
もう何度目だデビルマンという気もしますが
『THE FIRST』が完全オリジナル版であることをアピールしているので
『画業50周年愛蔵版』は差別化のために
思いっきり改変してくるんじゃないかなあ、と思ったり。

以前の「改訂版」でネオデビルマンを組み込んだ時点で
もう何でもアリだと思ってますし
それこそラストを『激マン!』最終回のジャック誕生ページに
するくらいの大幅改変をしても怒らないですよ自分は。
それくらい別モノにしないと短期間に連続で刊行する意味がないと思いますし。
何はともあれ描き下ろしページもあるらしいので気になるところです。
しかしこうなると数年前に出たばっかりの
「改訂版」の位置付けが怪しくなってきますね……。

しかし『THE FIRST』というクッソダサいサブタイトルは
何とかならなかったんでしょうか。
少なくともオリジナル版至上主義の人にとっては
この名前こそ余計なことしやがって、と感じてしまうと思うんですが。

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  デビルマンサーガ, アニメ・漫画, ダイナミック系

そんな餌で俺様が釣られクマー!
というわけで先日11/19まで東北歴史博物館で開かれていた特別展
「熊と狼 -人と獣の交渉誌-」に行ってきました。

民俗学好きなので前々から行きたいと思っていたんですが
時間が取れないうちに例によって最終日ギリギリになってしまいました。
まあ土日にもかかわらず空いていたので良しとします。

 IMG_20171118_133320s-.jpg

あ、それと今気づきましたが写真の看板に誤植がありますね。
11/19は土曜日じゃなくて日曜日です。
最終日まで誰も気づかなかったのかお金の問題で直せなかったのか……。

そんなこんなでこちらの「熊と狼 -人と獣の交渉誌-」。
前情報や「交渉誌」の語句からは熊と人間の関わりを
アニミズム的に見ていくような感じなのかなあ、と思っていたんですが
県内各地にある「熊注意」の看板の写真から始まって
記憶に新しい昨年の十和利山の獣害事件にも触れており
どちらかと言えば「現代の問題である熊」の展示なんだなあ、
というのが全体の印象。

・かつて獣害の中心だった狼は人間との関係を維持できず絶滅してしまった
・では、いま獣害問題で世間を騒がせている熊の未来は?
という疑問を提示して展示を締めくくっていたあたりは
非常に考えさせられる部分がありますね。
個人的にはあまりにも現実の問題に寄りすぎていたので
もっと民間伝承・怪異的な部分から見たかった気もします。
キャッチコピーの「神のつかい」という部分には
ほとんど触れられていませんでしたし。

そして中でも目を引いたのは
「本邦初公開」の赤字プレートと共に展示されていた
個人所有の「獣退治のために使った毒瓶(明治時代)」。
こういうちょっと前まで現実に使われていたものがポンと出てくるのは
近~現代ならではの面白さですね。

そんなこんなで自分の期待していたものとは少し違いましたが
しっかりと楽しめた今回の特別展「熊と狼」。
ただやっぱり全体的に地味というか
「行けばこれが見られる!」みたいな分かりやすい見所、
展覧会の目玉となるものがない、という部分はありましたね。
見学料も800円と特別展にしてはかなり低めの値段設定ですし
やっぱり展示物の有名/無名はお金の話に直結してくるのかなあ、と。

以前の特別展「日本人とクジラ」などもそうでしたが
題材が身近な近現代の話になるとどうしても目玉の品目に乏しく
面白さを伝えにくいのがもったいないですね。

東北歴史博物館の特別展「日本人とクジラ」に行ってきたよー。
https://tktkgetter.com/blog-entry-1150.html

「熊と狼」も何だかんだで図録も完売していましたし
実際に見ればしっかりと楽しめるのは間違いないんですが。
見れば分かる! 分かるんだ!
意外に優秀な球磨熊ちゃんを存分に堪能できるクマー!
といった感じです。

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そして来年4月に開かれる次回の特別展は「東大寺と東北」。
興味はあるのでまあ行くとは思うんですが
ここ数年いろんな博物館で頻繁に行われている
「震災からの復興を祈念しての仏像の展覧会」というのには
何だか引っかかるというか得体の知れない違和感があるんですよ。

この手の話題は下手に触れると誤解を招いてしまうだけなんでアレなんですが
「復興祈念」というフィルターを通してしまうことで
「有り難がらなくてはいけない、信仰の対象としなければいけない」
と展示の見方を強要させられてしまう気がするんですよ。
そのあたりをどうにも自分の中で咀嚼できないというか。うーん。

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  旅行・展覧会・イベント等

数年前にこのブログで取り上げ攻略記事も書いている
Windows95時代のPCゲーム「アンク」シリーズ。

ブログカテゴリ:アンク|とかとか。
https://tktkgetter.com/cat-34/cat-40

こちらは全3作のうち2作目「ツタンカーメンの謎」だけが
コンシューマー機に移植されているんですが
このPS/SS版の攻略本をつい先日購入したので紹介したいと思います。
かれこれ5年ぶりとなるアンク記事です。

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というわけでこれがその攻略本。
薄いです。ペッラペラです。奥付まで含んでわずか64ページです。
本棚に置くと完全に埋もれてしまいます。ウォーリーをさがせ状態です。

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ちなみに定価は1050円(当時の消費税5%)ですが
マイナーゲーの攻略本ということで数が出ていないのか
Amazonのマケプレや各オークションサイトでの相場は1500円前後と
微妙にプレミアがついているようです。
この中途半端な価格が購入に二の足を踏んでいた理由でもあります。

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本の内容はこんな感じ。簡単なフローチャートのほか、
場所ごとに「ここで何をすべきか」が載っており
地味ながらもしっかりと役立つ王道の攻略本、といった印象ですね。
「冒険日誌」というコラムの形で主人公の独白コーナーがあり
ちょっとした読み物としても楽しめる感じです。
 
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そして何と言ってもこの攻略本の見所は
全6ページに亘る巻末の吉村作治氏のロングインタビュー!
ゲーム本編でも主要キャラの一人だった教授が
ここでもしっかりと存在感を見せつけてくれます。

で、そのインタビューの内容なんですがこれがまた本当にすごいです。
今まで読んでなかったのが惜しまれるくらいに濃い内容がてんこもり。
発掘調査の夢、ロマンを語りつつも
「いい作品を作っても広まらなければ意味が無い」
「多くの人に遊んでほしいからコンシューマー発売に踏み切った」
「死んで100年後に評価されても意味がない」
などクールに現実を見据えている部分もあり
最前線で活躍している教授ならではの発言だなあ、と。
実際に「ツタンカーメンの謎」でも
発掘調査をする資金が無くなってのゲームオーバーがありましたし。

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そして当時開発中だった「アンク3 ラムセス大王の謎」の話に加えて
更なる続編の展望についても語っており
「来年は確実にアンク4を作る」「全10作くらいの展開を考えている」
などなどの衝撃的な言葉も飛び出してきてもうびっくり。
マジですか教授! そんな熱い構想があったんですか! 見たかったなあ……。

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ネバーギブアップ!!

そんなこんなで予想以上にいろんなことが書かれていた
「アンク ツタンカーメンの謎」の攻略本。
こんなに濃い情報が載ってるんだったら
もっと早く手に入れておくべきでした。大満足です。

あ、ちなみに2017年現在、Amazonのマーケットプレイスでは
「アンク2」が5000円で出品されており
そんなアホな値段を付けるのは誰だ、と思っていたんですが
どうやら商品説明を読むと未開封・未使用のソフトらしいです。
そんなものがまだ残ってたのか……!!
当時のPCゲームは1万円以上が普通だったし
もしかして新品同様なら5000円は妥当な価格なのか……?

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ツタンカーメンの謎 アンク

ツタンカーメンの謎 アンク

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  アンク, ゲーム

「世界の主人公」であることを改めて突きつけられる竜馬、
そして変質しつつある世界の様相が描かれる
『ゲッターロボ DEVOLUTION ~宇宙最後の3秒間~』の第22回。

というわけでこれまで散りばめられてきた世界の謎が
目に見える形で動き出してきた感のある今回の『DEVOLUTION』。
中でも特徴的なのは竜馬たち三人の目の色が緑に変わる……という
「同化」のような演出。
OVA『新ゲッターロボ』でも同様の演出があったけれど
『新』では竜馬のみに異変が起こることで
「竜馬の特殊性」を強調していたのに対し
『DEVOLUTION』ではチーム3人共に変質が起こることで
「世界そのものの特殊性」を描いているんじゃないかなあ、と思ったり。
前回まで「本物では無い」ことを強調されていたムサシにも
しっかりと異変が起こっているところも気になりますね。

そんなこんなで二人の敷島博士の別れなどを描きつつ
再びのドラゴン襲来、というところで次回に続く。
いやー今回は一気に話が動き出して盛り上がってきた感じですね。

そして清水×下口コンビが単行本3巻発売時にTwitterで
「次巻からは後半戦」という発言をしているのも気になるところ。

えーと文面通りに捉えると全6巻予定ってことでいいんですかねこれ。
確かに今回のストーリーを考えるとこのまま一気に平行世界を飛び越えて
決戦になだれ込んでいってももおかしくないような気もしますが。

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ゲッターロボ 1

ゲッターロボ 1

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  アニメ・漫画, ダイナミック系, ゲッターロボDEVOLUTION

友人の毛田クンを自らの手にかけてしまった勇希が
怒りのままに亀井教授との対決に赴く『デビルマンサーガ』の第61回。

というわけで今回は対ケダマン戦の興奮も冷めないままに
一気にジンメン戦へと突入していくスピード感のある展開。
これまでなかなか話が動かなかったぶん
ここ数話のテンポの良さは本当に嬉しいです。

そして話の盛り上がりを反映してかキャラクターの画にも気合いが入っており
勇希の鬼気迫る表情などは迫力満点。
窓から飛び出しながら鎧をまとうシーンなども
「夜の街を背景にいよいよ決戦!」的な演出でワクワクしてきますね。

そんなこんなで次回のバトルも楽しみな『デビルマンサーガ』。
過去のジンメンは主人公の親しい人間を取り込んで
精神的に揺さぶりをかけていましたが
本作のジンメンももしかしたら勇希(読者)の知らないところで
そういった隠し球を持っているのかもしれないなあ、と。

あ、それと来月に上下巻で刊行予定の短編集
『幻選短編集 豪画沙』の収録作品がAmazon等で発表されてますが
いやーすごいラインナップですねこれ。
「幻の単行本未収録作品ばかりを集めました!」ということで
ここまで近年の作品が中心になっている短編集は初めてなんじゃないでしょうか。

そして『悪魔騎士』と『バイオレンスジャック・戦国魔人伝』が
ついに収録ですよ奥さん! やったー!
『悪魔騎士』は『デビルマンサーガ』のプロトタイプ的な設定を持つ作品なので
これ以上無いくらいのタイミングですし
『戦国魔人伝』も新ジャックの単行本に入らなかった時点で
半分もう諦めてましたからほんと嬉しいです。
講談社さんありがとう! いやっほう!

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  デビルマンサーガ, アニメ・漫画, ダイナミック系