「無印」「~DS」と続いてきた男爵校長シリーズの最新作が単行本化。
「~DS」のラストで髪をばっさり切ったアリカさんも短髪のままで
1巻とはいうものの実質5冊目。
帯に「いろいろあってみんな高校三年生!」とあるように
進路に悩んだり面談などのイベントがあったり
「光の大社員」「ティラの介」「チューズデイ」など別作品キャラの出張ネタも多くなって
いよいよクライマックスで集大成、といった感じ。
大学に進学してもだらだら続くような話じゃないだろうし
後書きの「ラストスパート」発言を見ても次巻で終わりっぽい雰囲気。
気の早い話だけど終わっても外伝とかいろいろ描いてほしいなあ。

「~DS」の中盤あたりからテーマ性や各キャラの内面など
四コマらしかぬ「読ませる」方向にシフトチェンジしていったけど
今回もそういったエピソードが結構多め。
とは言え「光の大社員」のような切れのいいギャグ
(海編のプレイボーイコンビとか)もきちんと入ってるから
シリーズ中で今回が一番バランスがいい気がするなあ。
正直「~DS」後半の「ドラゴンスレイヤー」のあたりは
別のマンガになっちゃったのかと思うくらいだったし。

ちょっと残念なのは他キャラに比べてドナさんの出番がやや少なめだったところ。
キャラとしては精神的に一番大人で完成してる感じがするから
狂言回しみたいな感じでしか動かせないんだろうなあ。

ところで「少女→惑星探査」の続きが無性に気になるんだけど
次巻でそれっぽいオチはちゃんと付けてくれるんだろうか。

   

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  四コマ漫画, アニメ・漫画

VIPRPG夏の陣2010作品を偉そうにレビューするよ!
微妙に更新頻度が落ちてる気もするけど
その甲斐あってかようやく全作プレイ完了したよ!
レビュー文はまだ書いてないけど
ここからはラストまで一気に突っ走りたい所だね!


No.82 らっきょ食わないカーバンクルのお掃除大作戦
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らっきょ食べたりカレー食べたり羽毛球したりするカーバンクルとは違う
ナイ軍参謀役のカーバンクルがモップとなって魔王軍の掃除を行う
「パックマン」的なパズルゲーム。
クリアだけを目指すなら簡単なものの、
性能の違う三人のキャラが選べたり敵をどのように排除していくかなど
ハイスコアを目指そうとするとかなりの戦略性が必要となる。
おまけ部屋でしっかりとハイスコアを教えてくれるし
一周のプレイ時間もそんなに長くないので
ちょっと空いた時間にスコアアタック、と気軽に遊べるのも魅力。


No.83 晴れた朝など二度とこない
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自殺をした主人公〝石森紗耶〟の死後の世界やそこでの葛藤などを描く短編見るゲ。
基本的に黒背景+文字だけで淡々と進むために一見味気なく思えるが、
制御文字や選択肢などが効果的に使われており
「賑やかな見るゲ」とは全く違った演出や雰囲気を味わうことが出来る。
中盤の「自殺は罪か」というくだりの所で
ダンテの神曲みたいな中世キリスト教的な視点を思い出したり。
どうでもいいけど一人称をトミノ風に「小生」にしてみたらすごい雰囲気が出た。


No.84 マイナーズ劣情
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2003ダーエロをはじめとする
アンデッドナイ軍のマイナーキャラたちが出番を求めて奔走する短編見るゲ。
登場キャラが少ないぶん一人一人にちゃんとスポットが当たっており、
なんだかんだで面倒見のいいザンニンニンや
部下想いのアンデッドナイを見ることが出来る。
いい話で終わりそうに見せなどかけてやっぱり……というオチは
使われすぎてて逆に食傷気味なところもあるから
最後はシンプルに行くかもしくは更にもう一ひねりあっても良かったかも。


No.85 黒猫さんウォーズ
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それぞれ同色の弾への耐性を持つ
白猫さんと黒猫さんの色チェンジを使い分けて進んでゆく縦スクロールSTG。
ボタン長押しでの低速移動やボムなどSTGに必要なものは完備されているものの、
一面のみというボリュームのため、ボス戦以外は特に意識しないで
ゴリ押しで進めてしまうのがちょっと残念。
色チェンジなんかはいろんなバリエーションのステージがあってこそ
生きてくるシステムだと思うし完全版に期待。


No.86 もしもハゲアレサだったら
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よく分からない理由でハゲ頭になってしまったアレサが主人公の短編見るゲ。
タイトル画面や導入部の超展開などから一発ネタっぽい雰囲気を漂わせているが、
実際はかなりのホラー+残酷な内容であり、
まさに「どうしてこうなった……」と言いたくなるようなラストまで
ノンストップでスプラッターなストーリーが展開する。
本編自体は短いものの作者様の過去作が大量に収録されており
全部プレイするとそれなりに時間がかかるボリューム。
ときどきスレで挙げられる話題作「女体化カーバンクル」も今回ようやく初プレイ。
なんかナコルルの同人誌でこんなのあったよね!


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  夏の陣2010レビュー, VIPRPG祭りレビュー, RPGツクール

今月から「それでも町は廻っている」のアニメが始まった石黒正数氏の
猫と人間が織りなす日常系漫画「木曜日のフルット」がようやく単行本化。
帯のアオリで「それ町」のアニメ化や同作者の作品であることをアピールしてるけど
こういう出版社の枠を越えた宣伝っていうのは結構あるんだろうか。

漫画は基本的に単行本派だから
「フルット」も今回の単行本が初見だったんだけど
言葉は通じないんだけど猫と人間たちが共存していて
猫がすごく人間らしい作品、というのが第一印象な感じ。
何かこういうの前に読んだ気がするな……と思ったら「じゃりン子チエ」だよ!
あれの小鉄とかジュニアとか思い出すんだよ!

個人的に面白かったのはパンダになる回と宇宙人と入れ替わりになる話。
ああいう「いかにも続きそうな話」を
特に引っ張らずにスパッと終わらせてくれるのは気持ちいいなあ。

モブキャラとかで「ネムルバカ」とのリンクや
「それ町」の十数年くらい前の話みたいなことを匂わせてる感じがするけど
そのあたりはどうなんだろう。
「それ町」だとどうでも良さそうな描写が伏線になっていたりと
時系列や各エピソードがかなり緻密に練られてるみたいだけど
「フルット」はそういう雰囲気の作品でもない気がするんだよなあ。
深く考えずにちょっとしたファンサービスくらいに考えておくことにしよう。

    

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  アニメ・漫画

VIPRPG夏の陣2010作品を偉そうにレビューするよ!
そろそろ終わりが見えてきた感じの夏の陣レビュー11回目だよ!
このままいけば11月に入ったあたりで堂々完結だよ!
夏の陣もすっかり終わってしまった感があるけど自分では予定通りのペースなんだよ!


No.77 生物災害
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主人公〝風間友紀〟が親友の〝如月紗夜〟たちと共に
大量のゾンビが闊歩する街からの脱出を目指すB級ホラー的AVG。
選択肢の数自体は少ないもののほぼ全ての組み合わせに個別の展開があり、
細かい差分などもあるので合計の文章量はかなり多い印象。
絵柄や軽い文章からは想像も付かないくらいに
ハードなストーリー+容赦のない連続バッドエンドが展開するが、
主人公〝風間友紀〟の猪突猛進的なキャラ付けなどもあり、
少々強引な展開でも納得してしまうような勢いがある。
全てを台無しにする無限ロケットランチャー無双ルートは爽快にして圧巻。
やっぱり女子高生とゾンビの親和性は異常だなあ。


No.78 じっくりコトコト煮込んだ脳汁
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格闘技大会で奮戦するエンリュウの話や
いつものアレックスとブライアンの淡々なやりとりが展開されるksg。
短いながらもテンポの良さと妙に凝った演出のために
ついつい何度も見てしまうような中毒性がある。
畳み掛けるようなブライアンラストは必見。


No.79 もしもアレックスがアレックスだったら
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アレックスがアレックスでアレックスな短編RPG。
キャラや顔グラはもちろん乗り物やシステム用語などほとんどがアレックスであり
「すべてがアレックスになる」的なサブタイトルを付けたくなってしまう。
ラストはアレックスと対峙したアレックスがアレックスしかいない世界に
自問自答しながら存在理由を求めるアレックスがアレックスでアレックスな展開。
アレアレアレアレアレックス。頭痛くなってきたアレックス。


No.80 夏の陣オープニング
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ツクールの乱数を利用しどのゲームを遊べばいいかを示してくれる
100近い数のゲームが一堂に会する祭りならではのゲーム。
番号が出る演出や音楽のテンポが良く、
やめ時を失ったままついつい数分ほど繰り返してしまう。
惜しいのは自分も含めて番号順にプレイする人が多いであろう中で
No.80という後半に位置していることだろうか。


No.81 なんかもうどうでもいいクソゲ
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投げやりなタイトルに相応しい強引な展開の連続で綴られる短編ksg。
導入部は魔王城を舞台にした普通の短編見るゲ的な雰囲気があるのだが、
あっという間にストーリーは因果地平の彼方にスペースランナウェイしていく。
「締め切り病」の名の元に扱いづらいキャラや役目を終えたキャラが
容赦なく排除されていくのにはある種の心地よさすら感じてしまう。
クリアクリーンSUGEEEEEEEE!


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  夏の陣2010レビュー, VIPRPG祭りレビュー, RPGツクール

今までありそうで無かった
(アフタヌーン20周年の時の数ページエッセイ漫画とかはあったけど)
ダイナミックプロの永井豪氏の本格自伝的漫画。
最初は「デビルマン編」ということで
氏の代表作「デビルマン」を書き始めた経緯や
ストーリーやキャラをどのように構想していったか、などが描かれているのだが
実際は「デビルマン」の描き直しのほうにページ数を多く割いており、
1巻では不動明がデビルマンに変身する直前までをじっくりと追っていっている
……って一冊でこれだと原作と同じくらいのペースだよ!

個々のエピソードは一部を除いて
これまでに出たエッセイなどと同じような話が多いし
やっぱり「デビルマンの描き直し」として楽しむのが一番なんだろうなあ。
既にサイコジェニーが登場していたりと後々の展開を踏まえたアレンジもあるし
ファンならそういうところでニヤニヤ出来てしまうこと請け合い。

それにしても雑誌連載を見る限りシレーヌとの対決は丸々やるみたいだし
了が重要キャラになっていく過程もじっくり描いていくだろうから
デビルマン編だけであと数年くらいはかかってしまいそうなのが気になるところ。
新デビやジャック、レディーにまで触れるとなると
それこそデビルマン関連だけで収集付かなくなりそうだしどうなんだろう。
そういえば「天空之狗」も和製デビルマン的な触れ込みだったっけ。

それともう一つ気になるのは
何でわざわざ「ながい激」という架空の名前にしたのかという点。
石川賢氏や辻真先氏といった人たちは実名で出てくるから
主人公だけ架空の名前っていうのがすごい違和感あるんだよなあ。
権利関係で何か問題があったとかそういうわけでも無さそうだし。

まさか「永井豪」のままタイトルを当てはめると「豪マン!≒傲慢」に
なってしまうから、とか言うくだらない理由ではないよなあ……。

   

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  アニメ・漫画, ダイナミック系