先週の7/22より公開中の映画『GのレコンギスタⅣ 激闘に叫ぶ愛』を観て
入場者特典のフィルムコマセットをもらってきました。
来月公開の第5部でいよいよ完結を迎える劇場版Gレコは
第1部と第2部が「ほとんどのセリフに手が加えられていて取っ付きやすくなったなあ」
第3部が「やっぱりちょっとこんがらがってきたぞ」というのが第一印象だったんですが
今回の第4部は「とにかくドタバタしててワクワクする!」というのに尽きましたね。
いやー本当に今までの1部~4部の中で一番面白かったと思いますよ。
個人的にGレコの面白さっていうのは
「どんどん新しい場所に行って新しいメカが出てくるワクワク感」にあると思っているので
ジット団と彼らが乗るトンデモメカ大集合から始まった第4部は
Gレコの真骨頂って感じだったと思います。
特にジロッドとかコンキュデベヌスとか人型じゃないメカが
まさに未知との遭遇って感じで大好きです。
んほぉ~この異形感たまんねぇ~。
そしてある程度ストーリーが頭に入っていての劇場版、ということもあって
細かな設定をじっくりと咀嚼する余裕があった、というのも
自分にとっては大きいところでしたね。
特にラ・グー総裁が語る地球のエネルギーを喰い潰しての他の星への移住、
人類を永続させるための進化とも言えるムタチオン、
それに対して「自分たちも死んだ後は地球の大地に還るのに」と反発するノレドや
地球へのレコンギスタを掲げるジット団の面々……などのそれぞれの主張は
先日発売されたエッセイ『アニメを作ることを舐めてはいけない』の中で
10億年単位で語られていた地球の歴史などを踏まえると
Gレコ世界のスケールの大きさをここでようやく実感できたような気がします。
それとGレコのキャラクターたちは
みんな過激でエキセントリックな行動を起こすことが多いですが
第4部を観ているとその根幹には
「他人が怖いから虚勢を張らなくてはいけない」というのがある気がしますね。
自業自得感が強く「お風呂の栓」とネタにされることも多いキア隊長の行動も
元々は「地球人が何をするか分からないのが怖い」という焦りによるものですし
本作ラストのマスクとの戦闘において
「殺人者だと罵られてとても怖かった」と素直に吐露するベルリの姿は
外見的にも内面的にも仮面をつけたマスクとは対照的になっている気がします。
そんなわけで金星圏でのドタバタを乗り越えて
地球圏へ帰還したと思ったらこれまでの勢力が大集合していてもっとドタバタ!
という盛り上がりを見せてくれた劇場版Gレコ第4部。
4部~5部が2週間で連続上映、という話を聞いた時には
ちょっと間を置いてもいいんじゃないかなあ、と思っていたんですが
実際見てしまうと「ヒャア5部が待ちきれねえ!」な気分になりますね。
待ち遠しくても、待て!
というわけで映画の感想がメインになってしまいましたが
上映特典のフィルムはこんな感じでした。
この手の映画フィルムは運が悪いとマジで真っ黒だったり
何をしてるか分からないシーンが当たることも多いのでその点に関しては一安心です。
『伝説巨神イデオン』のベスですがどのシーンかは分からなかったので調べてみたところ
(今回のフィルムは全て第1話からの収録なのでいろんな配信サイトで無料視聴が出来ます)
調査のためにやって来てシェリルと対面したところのシーンでした。
開始8分ほどのところになりますね。
あと1分ほどずれていたら「腹を抱えて大爆笑してシェリルに引っ叩かれる」という
イデオン1話屈指の面白シーンになっていたはずなのでちょっと残念です。
あそこのベスがクッソ笑いすぎでマジで可笑しいのです。
先述したように1話はだいたい無料配信されているのでぜひ観てほしいです。
そんなわけでイデオン劇場版が富野作品では一番好きで
もちろんフィルムもイデオン狙いだった自分としては嬉しいフィルムになりました。
次回の第5部(最終章)でもフィルムの配布があるみたいですし
そちらはキングゲイナー狙いで行きたいと思います。