単行本の3巻も発売した「サイボーグ009完結編」の漫画版第24話が更新。
今回は「~牙城の壊滅~」と題してこれまでより10Pほど多いページ数での掲載。
ページ数が多くても変わらずに月2回しっかり更新してくれるのは嬉しいね。

そんなわけで今回は増ページで小説版の下巻113Pから134Pまでを漫画化。
前半のボスである超巨大モアイとの決戦で一気に盛り上がる……はずなんだけど
前回も書いたようにちょっと緩急なく進みすぎな気がするなあ。
22話までが敗北エピソードで23話で大逆転、
そして今回の24話はまたまたモアイ相手に大苦戦で妙にせわしないというか
せっかく全員が超パワーアップしたのに
そのあたりが上手く描かれないまま話が終わってしまった印象。
23~24話の部分は5~6話くらいかけてでもじっくり描いてほしかったなあ。
あとやっぱり今回も不自然な説明ゼリフが多いね。
「内部があらわれた!」はさすがにないわ……。

ただ今回も前回に引き続いて画に力が入っていて
「これ漫画で描いたらギャグになっちゃうんじゃないか」と不安だった
「女性の体と樹木の根を持つ超巨大モアイ」が
しっかりと不気味な存在として描かれていたのが嬉しかったところ。
ラストの大爆発もちゃんと迫力のあるものになってたし
荒唐無稽アクション漫画として普通に面白かったわ今回。

そんなこんなで今回で首都決戦が終了し
2部構成になっていた小説下巻の半分をここで消化。
とは言えずっと首都圏が舞台だった前半と比較すると
後半は1~2Pごとに舞台が切り替わる世界規模の戦いになっていくわけだし
まだまだこれからが本番って感じかな。

ところで21P~22Pで004本人のミサイルをモアイが跳ね返してるけど
小説だと「自衛隊の援護射撃が跳ね返される→004が攻撃が無駄だと悟る」
って流れになってるんだよね。
今後の展開を考えても自衛隊や米軍がサイボーグ戦士たちの戦いに介入したり
彼らの存在に気付いたりするような描写は入れてほしかったなあ、と。

コメント (0) | トラックバック (0)

  アニメ・漫画, サイボーグ009

チャンピオンREDでの連載も佳境に入った感じがする
「デビルマンG」の単行本第4巻が発売。

今回はデーモン軍団の宣戦布告までを収録。
キーキャラクターとして「魔王ダンテ」の宇津木(空宜)や
「闘神デビルマン」の神代(守城)なども登場し一気に賑やかになった感じ。
前回の美樹ちゃんのデビルマン化あたりから
どんどんオリジナル要素が強くなっている感じだねこれ。
特に明(アモン)がデビルマンではなくデーモンだという原作との相違点によって
デーモン側の動向がかなり複雑+詳細に描かれているところが面白いわ。
ツバサ(シレーヌ)と東大寺の今後の関係なんかも気になるところ。

そして本巻ラストの宣戦布告からいよいよ
「とうとうここまで私の話を聞いてしまいましたねえ」的な最終章に突入といった雰囲気。
しかしこれ作中でいつの間にか1年も経ってたのか……。
連載開始から1年になるし現実世界に合わせただけかもしれないけど
火星接近の周期などがキーポイントになってるから
1年じゃなきゃいけない理由なんかもあるのかな。

しかし前にも書いた気がするけど本作のアモンは弱いというか
「普通よりちょっと強いデーモン」って感じだなあ。
「AMON」や「デビルマン対闇の帝王」などのデビルマン関連作品だと
どんどんアモンの設定が拡大解釈されて神々に比肩する存在になっちゃってるから
苦戦や敗北の多い本作のアモンはなんか新鮮だわ。

   

コメント (0) | トラックバック (0)

  デビルマンG, アニメ・漫画, ダイナミック系

雑誌連載も300回を迎えた長期連載となっている
「侵略!イカ娘」の単行本15巻が発売。
早苗のイカ娘グッズまみれの部屋がついに清美ちゃんにバレてしまったり
シンディー+3バカの上司っぽい人からの連絡があったりと
話が大きく動きそうな気もしたけれど
やっぱりいつもの日々が続いていく「ずっと真夏の侵略コメディ」が展開。

そして今回は新キャラとして女性警察官の古川さんが登場。
14巻の白椙姉さんに続いての大人の女性キャラだし
しばらくはこういう立ち位置のキャラを増やしていくのかな。
「ある程度巻数が進んでからの婦警さんの新キャラ」ということで
同じチャンピオンで連載していた「無敵看板娘」の権藤さんなんかを思い出すね。

また巻末コメントにあるように悟郎と磯崎にスポットの当たるエピソードも多く
特に悟郎VS磯崎のライフセーバー対決なんかは
今まで無かったのが不思議なくらい正統派のストーリーといった感じ。
しかしいつの間にか悟郎のエビチャーハン好物ネタが定着してるなあ。
個人的にはカウンター設置話のギャグ漫画調のオチが好きだったり。

 

コメント (0) | トラックバック (0)

  アニメ・漫画

新たな力を得たサイボーグ戦士たちの反撃が始まった
「サイボーグ009完結編」の漫画版第23話が更新。
今回のサブタイトルは「~新宿牙城~」。
小説の後書きによれば「新宿の高層ビル街に、蜘蛛の巣状の神の牙城」というメモが
構想ノートにあったらしいから恐らくそこから取ったものだろうなあ、と。

そんなわけで今回は小説版のP91~P113までを漫画化。
絶望から一転しての大反撃ということで見せ場だと意識しているのか
普段よりも細かくビル街や無数の邪鬼たちが描かれており
特に最初の数ページはかなり描き込まれている感じ。

それだけにこのあたりの戦闘シーンはもっとじっくり読みたかったというか
正直今回の話はじっくり2話かけてやってもよかった気がするなあ。
なんかこの漫画版って全編同じペースで淡々と進んじゃってるんだよね。
せっかくの新しい力のお披露目なんだしもうちょっとメリハリが欲しいところ。

中でもジェロニモとピュンマの2人なんか戦うシーンが皆無で
新しい能力をセリフで説明するだけになってるのはさすがにどうかと思うわ。
っていうか小説で地の文だったところを全部キャラに喋らせてるせいで
32~33Pの皆の会話がものすごい説明口調になってるし。
せっかく絵で見せられる漫画なのに勿体ないなあ。
特にピュンマの不自然すぎる長セリフは何とかならなかったんだろうか。
あと最終ページのハインリヒの笑顔が妙にジワジワ来る。何だこの爽やかな顔。

そして前半クライマックスの新宿決戦に向けて盛り上がるところで次回に続く。
このペースで行くと次回は超巨大モアイが登場するんだろうけど
ここらで一発ドカンとボスキャラっぽいところを見せてほしいなあ。
邪鬼や鰐モドキたちとの戦いが微妙にチマチマした感じになっちゃってるし。

ところで今回から新コスチュームになってるはずなんだけど全く言及してないね。
まあ白黒ページじゃ色の違いも分からないし別にいいか。

コメント (0) | トラックバック (0)

  アニメ・漫画, サイボーグ009

昨年の「改訂版デビルマン」から始まった
永井豪名作シリーズの最新作として「改訂版マジンガーZ」が刊行開始。
一連の刊行はデビルマン&マジンガー40周年企画という側面もあったし
満を持して元祖マジンガーが登場といった感じがするね。

そんなわけでデビルマン以来の「改訂版」を冠している今回の改訂版マジンガー、
帯に「ほぼ全てのマジンガーZが描き直し済み!」とあるように
マジンガーや甲児の顔を中心に全編に亘って細かい加筆修正がされており
「改訂版デビルマン」によく似た改稿といった雰囲気。
確かにマジンガーの顔はほぼ全てのコマで描き直されてるねこれ。
初期はデザインが安定してなかったのがしっかりと統一感のあるものに変わった感じ。
所々に「頭をZマジンガーにすげ替えたようにしか見えない」コマがあるのはご愛敬かな。

またラストの1ページやマジンガー発進時の見開きなど
完全描き下ろしの新作ページも10ページ弱とわずかながら存在。
あしゅらに啖呵を切るマジンガー(in甲児)なんかは結構好きなんだけど
新作ページが少ないのは正直物足りないというか
もっと大胆に追加してほしかったような気もするなあ。
「マジンガーZ」はオリジナルverが現行文庫版で簡単に手に入るし比較という意味でも。

そんなわけで今回は「にせマジンガー編」までが収録されているけれど
気になるのはラスト近辺の構成がどうなるのかという点。
「マジンガーZ」は「デビルマン」以上に単行本ごとの修正や変更点が多いし
特にマジンガー軍団~バードス島出撃~ゴードン戦は
掲載誌の変更や「グレート」との兼ね合いもあって複数のバージョンがあるから
今回の「改訂版」がどうなるのか楽しみなところ。

   

コメント (0) | トラックバック (0)

  ダイナミック系