VIPRPG 紅白2014 作品感想 その07
VIPRPG紅白2014作品を偉そうにレビューするよ!
1月最後の更新となる紅白レビュー第7回だよ!
作品ナンバーも40を超えてもうすぐ折り返し地点といった感じだよ!
2月になってもこれまで通りどんどん楽しんでいく予定だよ!
No.037 ザ・スクールジャック
目出し帽の落ちこぼれ少年が
旧友たちへの逆恨みから学校を占拠して暴れ回るサバイバルAVG。
主人公の設定や数々の猟奇・狂気事件をネタにしたイベントなどからは
不謹慎ネタ重視の一発ゲーっぽい雰囲気を感じるけれど
実際は複雑な分岐やアイテムの合成、実績システム等が組み込まれた本格的な作品。
時間経過や主人公の行動などによるイベントの変化がとにかく多彩であり
目的となる旧友の始末の仕方まで全く別のものに変わるのは驚き。
一つのアイテムに複数の使い道があるので
何度遊んでも同じ進み方には絶対にならない質の高いやり込みゲーといった感じだね。
ニコ動風コメントスクリプトをこんなに効果的に使ってる作品は初めて見た。
また猟奇・狂気事件のネタの使い方も非常に上手く
血液交換による敵の弱体化など、不謹慎ゲーでは消化試合になりがちなバトル部分が
AVG部分ときちんと密接しているのは思わず唸ってしまったところ。
占拠の終わらせ方によってエンディングのやりとりも細かく変わり
「よしもう一度だ!」と気軽に再挑戦出来る気分になれるのもいい感じ。
もう児玉ちゃんENDでいいんじゃないかな。
一つ気になったのが引き継ぎアイテムなどの制限が非常に厳しく
何周しても最適解を求め続けなければならないシビアな難易度になっているところ。
一周ごとに倉庫の拡張アイテムが一個手に入る、などの
やればやるほどどんどん楽になっていくご褒美的なものが欲しかったかも。
No.038 もしも手抜きオレクション2
ブライアンとフレイムさんのクリスマスを描いた短編見るゲの他、
数十秒~数分で終わる一発ネタを集めたコレクション作品。
「フレイムサンタとブライアントナカイがイブの夜に飛び回る~」という
シチュエーションの作品はこの時期にはよく見かけるけれど
本作もブライアンとフレイムさんの関係が微笑ましく安心して見守ることが出来る感じ。
導入部に比べてエンディングが妙にあっさりしているのは時間の関係もあるのかな。
一発ネタは「もしもこれ以上ないってぐらいに手を抜いたら」のシュールさが好き。
No.039 茄子はなすーんに入りますか?
なすーんが自分のナス畑を守るために
あんなことやこんなことをして100万円を捻出する18禁AVG。
難易度は高くなく期間の短さもあってあっさりとクリア出来てしまうものの
一日ごとの町の変化が丁寧に作られており最後まで新鮮な気持ちでプレイ出来る作品。
この手の18禁ゲーはシチュエーションが画一的になってしまうものが多いけど
本作は他キャラを巻き込んだ限定イベントなどにより
Hシーンにそれなりに幅が出ているのもいい感じ。
上手くやれば一周で全てのイベントを見ることができ、
そのためか周回プレイなどの引き継ぎ要素がないのがちょっと残念だったところ。
すごい勢いで金を稼げるインフレ系経営SLG的な爽快感があるので
エンドレスモードやスコアアタック的なものがあっても面白かったかも。
No.040 memory scream
神の命を受けた三人が滅びゆく世界を回ってアイテムを集めてゆく探索ゲーム。
「人間が滅んだ世界でその文化を保存するために探索する」という設定が非常に面白く
どんな細かい所を調べてもちゃんと反応が返ってくる作り込みが嬉しいところ。
まさか一つ一つの血糊に異なる会話イベントが用意されているとは思わなかった。
ただ会話の分量が多いにもかかわらず話題が偏っており
細かい世界観や虚無的な雰囲気を感じられるものがほとんどなかったために
結局最後までプレイヤーを置いてけぼりのままで終わってしまった印象も。
もうちょっと世界観や各キャラの関係をプレイヤーに提示してくれるような
やり取りをして欲しかったなあ、と。
No.041 もしも女神とデートの後に
ダナエ女神様とブライアンパンマンの最後の一日を描いた短編見るゲ。
ちょっとハメを外したダナエ様と二枚目になりきれないアンパンのコンビが微笑ましく。
何だかんだでアンパンを慕う仲間たちの格好いい覚悟など
クライマックス前夜の雰囲気がよく出ている作品。
根幹の設定が後半になってから駆け足で説明されてしまっているため
取っつきにくい部分もあったのが少し残念。
おまけの裏話はちょっと構成を考えてそのまま本編に組み込んでも良かったかも。
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