六堂秀哉 「世界樹の迷宮III ~深海の戦姫~ (下)」 感想

プリンセス♀を主人公とするオリジナルストーリーが展開する
漫画「世界樹の迷宮III~深海の戦姫~」のクライマックスとなる下巻が発売。

上巻の感想を書いた時は
・ゲームをプレイしていない人を置いてきぼりで専門用語がぽんぽん出てくる
・中盤に大きな分岐がある「~III」のストーリーをどう締めるのか
などの点が気になった本作だけれど
実際に蓋を開けてみれば予想以上にきれいに纏まってるなあ、というのが第一印象。

特に原作での主要キャラを全く登場させずに
後半のストーリーを「主人公たちVSフカビト」の単純な図式に持っていったのは
英断にして正解だよなあ、と感心してしまうところ。
こうすると短い尺の中でも「倒すべき敵」がはっきりしてくるし。
ラストの締めが原作では微妙すぎる某リミットスキルなのもいい感じに盛り上がるね。
それにしてもシノビスキルの「肉弾」はビジュアル的に見るとやけにシュールだ。
シリアスで泣ける場面なはずなのに。

ただ上下巻だとどうしても尺が短く感じてしまう部分もあり
深都での修行があんまり活かされてなかったり
(修行で強くなった、っていう描写が少なすぎて説得力がないような気が)
後半の和解から共闘の流れなど強引すぎる展開もちらほら。
ラストの決戦なんかもせっかく相手が「明確な人間の敵」なんだし
他ギルドも交えての総力戦っぽいのも見てみたかったところ。

やっぱり「II」の漫画版に比べると今回の「III」は
王国の滅亡や兄妹の対立などが絡むスケールの大きい話になっちゃってるから
どうしても同じ尺だと短く感じてしまうなあ。
上巻の感想でも書いたけど
ホーク、メイリン、カザンの三人のドタバタなんかはかなり面白かったから
そのあたりのエピソードがもっとたくさん入れられれば
また印象は変わってただろうし。

そんなわけでもしまた「世界樹」のコミカライズがあったら
今度は上中下の全三巻がいいな!
「I」だけ漫画化されてないのもモヤモヤするし頼むよ一迅社さん!


上巻の感想はこちら

  

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