山形美術館で開催中の企画展
「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展~お化けたちはこうして生まれた~」に行ってきました。

こちらの展覧会は2022年から各地を巡回しているんですが
四年目にしてようやく東北地方で初開催、ということで非常に楽しみにしていた展覧会です。
山形美術館は昨年の「古代エジプト美術館展」以来になりますね。


というわけでこちらの『百鬼夜行展』ですが
メインは『百鬼夜行』の名に相応しく多種多様な妖怪画の展示。

画自体は「枕にもなる!」のキャッチコピーで有名な『決定版 日本妖怪大全』が
水木先生の妖怪画については網羅しておりぶっちゃけそちらを所持していれば十分なのですが
その緻密な画を美術館で大きく観ることが出来るのはそれだけで満足感がありますね。
一部の画はカラー彩色されたものが展示されており非常に見応えがあります。
また「~お化けたちはこうして生まれた~」の副題の通り
書物では文章でしか存在しなかった妖怪をデザイン化したり
逆に絵だけが存在した妖怪に物語性を加えたり……といった
水木先生の創作手法的な部分に触れていたのも印象的。
水木先生の妖怪デザインの多くに元ネタがあることについては
アイデアの流用(過激な言い方をすれば盗用)みたいな話が定期的に出てきますが
このあたりについては妖怪を「オリジナリティを第一とする芸術作品」として捉えるか
「先行研究に積み重ねていく学問」として捉えるかの問題のような気がしますね。
そして7月の水/木曜日と8/8のみに先着で配布される限定シールも無事にGET。

いやーこれが欲しかったので7月中に足を運んだところもあるんですよ。
こちらのシールは先着順で配布日も限られているのに全6種類のランダム配布。

当然ながらコンプリートはほぼ不可能に近いので
公式Facebookで「全種類あつめられるかな?」的な文面を見た時には
「そんなこと軽々しく言ってほしくないなあ」と思ったりもしたんですが
恐らく子供を含めた大人数グループでの来館を想定しているんじゃないでしょうか。
今回の『百鬼夜行展』は土曜日と日曜日の午前中は中学生以下無料、と
夏休み中の展覧会としては考えられないような大盤振る舞いですし
唯一の土曜配布日となる8/8はとんでもない混雑になりそうだなあ、と。
ちなみにミュージアムショップでは図録や限定グッズの他
『ゲゲゲの鬼太郎』や『悪魔くん』などの水木しげる作品の文庫本も売っていましたが
いやーしみじみといい時代になりましたね。
自分が水木しげる作品にハマったのは2000年代の前半だったんですが
当時はちくま文庫や角川文庫、扶桑社文庫などなど
いろんな出版社からいろんな鬼太郎作品がバラバラに刊行されていて
重複エピソードも多くどれを読めばいいのか本当に分かりにくい状況だったんですよ。
特に角川文庫の選集「水木しげるコレクション」は
『新編』や『挑戦シリーズ』が収録されている数少ない本だったんですが
各巻に独自のタイトルが付けられており順番もバラバラで
アレが本当に分かりにくくてですね……。
それに比べれば今は「水木しげる全集」や電子書籍の「鬼太郎大全集」など
全エピソードを網羅、俯瞰出来るシリーズが出ていますし
本当に分かりやすくなったなあ、としみじみ思うのです。
あとは全集にも収録されなかった水木プロ名義の『最新版』だけなんですが
なんか権利的にいろいろ難しいんですかねアレは……。


