6月26日から上映中の映画『スーパーガール(2026年版)』を観てきました。

前作となる『スーパーマン(2025年版)』が面白かったことや
前作のラストで登場したスーパーガールのキャラクターが気に入ったことなどもあり
去年から楽しみにしていた作品です。
映画 『スーパーマン(2025年版)』 感想
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というわけでこちらの『スーパーガール(2026年版)』ですが
いやー前作とはかなり雰囲気が違うというか
思っていたのとは異なった方向性の作品でしたね。
複数の惑星を股にかけるストーリーということで
小綺麗なSF的ガジェットがどんどん登場するのかと思いきや
どこもかしこも薄汚れていて泥臭くて治安が悪くてヒャッハーな感じ。
クリプトンの文化が特別スマートなだけでこれが宇宙の標準ってことでしょうか。
宇宙ってこわいなー。とづまりすとこ。
そしてそんな世界観に合わせて敵も味方もかなり世紀末。
前作の感想で本シリーズのスーパーガールを「オタクに優しいギャル」と称したように
底抜けに明るくて前向きで周りを巻き込んでいくようなキャラクターを期待していたんですが
実際の本作のスーパーガールはかなりやさぐれていて別の意味で破天荒。
これはこれでアウトローな格好良さがありますし生活感もあっていいんですが
「いろいろあって年下のおねえちゃん」な親しみやすさもやっぱり捨てがたいのです。
個人的には漫画『スーパーマンのひとり飯』で
「若干古めのJK」と言われていた感じのキャラが好きだったりします。

ただそんなキャラクターの違いも
「前作のスーパーマンとの対比」と考えるとまあ納得は出来るんですよね。
本作のスーパーガールは周りの人たちを全員救うことは出来ないし
その一方で躊躇いなく悪人の命を奪うことも出来るし……という点は
明らかに前作のスーパーマンを意識しての描写ですし
かなりの尺を割かれた崩壊後のクリプトン星の回想シーンで
カーラの両親がかなりの聖人として描かれていたのも印象的。
前作で一番モヤモヤした部分である「ジョー・エルの真意」についても
「支配者になれと言われても善き人であろうとするスーパーマン」と
「善き人になれと言われても地球に馴染めずにクダを巻いていたスーパーガール」
みたいな感じにしたかったのかなあ、と思うと腑に落ちる気がします。
また本作を語る上で欠かせないのが
要所要所で大暴れをする第三勢力的なロボだと思うんですが
「観客に向けて喋っているようなカメラワーク」が多かったのは
第四の壁を越えるデッドプールみたいな感じにしたかったのかなあ、と。
それと本作は入場特典で原作となる『スーパーガール:ウーマン・オブ・トゥモロー』の
試し読み冊子が配布されているんですがこれは新しい試みのような気がしましたね。

もちろん過去のアメコミ映画にもモチーフとなる漫画作品が存在することが多いんですが
「これが原作だ!」と封切り前から大体的にアピールして入場特典にまでしているのは
かなり珍しいパターンなんじゃないでしょうか。
マーベル映画も『シビル・ウォー』や
『インフィニティ・ガントレット』あたりはその傾向がありましたが
近年はマルチバースを進めて「原作とは異なるアース」を強調するようになった感じですし。
一方のDCユニバースは『スーパーマン(2025年版)』から再始動としつつも
『ザ・バットマン』などの以前のシリーズも並行して続けていくようなので
原作コミックの扱いに対してもマーベル映画とは違ったアプローチをしていくのかなあ、と。
原作のルーシーは家庭環境や年齢が映画とは違う感じで結構印象が変わりますね。
っていうか映画のルーシーはいろいろとアレというか
「ここまで絵に描いたようなベタベタな足手まといキャラ」を
今の時代に観られるとは正直思いませんでしたね。これは本当に悪い意味です。

ところでこの「刺さってはいかった」は「いなかった」の誤植ですかね。
恐らくこの入場特典は先日刊行されたばかりの
日本語版『スーパーガール:ウーマン・オブ・トゥモロー 完全版(上巻)』が
底本になっているかと思うんですが
そっちはどうなっているんだろうなあ、とも思ったり。
そんなこんなでお約束の「黄色い太陽の光で復活して大逆転」や
格闘メインの派手なアクションシーンも豊富でもちろん楽しかったんですが
想像していたものとの違いに戸惑っている間に終わってしまった感じもありましたね。
敵も味方も皆ヒャッハーで「これはさすがにマヌケすぎるだろ」な展開も多々ありましたし。
『スーパーマン(2025年版)』を観ないで本作から入る人は余りいないでしょうし
前作ありきの作品なのに前作からの方向性の違いに戸惑ってしまうのが
ネックになってしまう作品だとも思います。
正直なところ初週から空席が目立っていましたし
興行的にはかなり苦戦しているような印象もありますね。
SNSでは「#この夏はスーパーガールキャンペーン」なるものも行っているみたいですが
この状況だと夏休みに入るまでに一気に上映数が減ってしまうような気がします。
去年に比べればかなり対抗馬が少ないと思うので健闘してほしいとは思うんですが……。
何はともあれ第2作目となる『スーパーガール(2026年版)』も
無事に上映となったDCユニバース。
Cパート的な次回作のフリや新キャラの顔見せなどは一切無かったので
今後の展開がどうなるのかはよく分かりませんが
10月上映予定の『クレイフェイス』を挟んでの
来年の『スーパーマン: マン・オブ・トゥモロー』では
地球に溶け込んで楽しくやっているカーラが観られたらいいなあ、と。



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