上映開始直後から話題沸騰、TVシリーズの放送時期も決定し盛り上がりを続けている
映画『機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning』を遅ればせながら観てきました。
というわけで個人的な感想になりますがいやー楽しかったですね。
昨年の『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』とはまた別の方向性でのお祭り映画というか
「ガンダムの映画を観に行ったらガンダムが始まったでござる」って感じです。
自分はネタバレは一切気にせず
逆に情報を入れてから作品を観て細かな伏線などを楽しむタイプなので
本作についても世界観や登場キャラなどのアレやコレは知っている状態だったんですが
それでも音楽や効果音、細かな構図や台詞回しに至るまで
あそこまで「本気のパロディ」(敢えてこういう言い方をします)を
見せられてしまったらもう笑うしかないというか
「え? クッソ面白くて楽しいけどいいの? これがウケちゃって本当にいいの?」
という気分にもなったりもしたのです。
そんなわけで一年戦争の途中からいきなり逆シャア的なあれになる
衝撃の前半を駆け抜けて『GQuuuuuuX』本編となる後半戦へと突入するわけですが
こちらは雰囲気を大幅に変えつつも王道の導入部、といったイメージ。
前半部分のインパクトもあってどうしても
「カムランはどの世界線でもミライさんとくっつけないのか……」みたいな
細かいところ、旧作キャラが登場する部分にフォーカスしてしまうところはありますが
何よりも主人公のマチュが実際に動いて喋っているのを観るとすごい好きになりましたね。
主人公らしい猪突猛進さ、向こう見ずな勢いがありつつも
門限を気にしたりバキバキになったスマホを嘆いたりと等身大の部分もあり
非常に魅力的なキャラクターに仕上がっていると思います。もうほんと大好き。
黒沢ともよボイスの女子高生キャラからしか得られない栄養素があるのです。
また前情報からはマチュとニャアンの関係、
ガール・ミーツ・ガール的な部分が強調されるのかと思っていましたが
蓋を開けてみればマチュとシュウジの男女ペアのほうが
重視される感じになっていたのがちょっと意外でしたね。
っていうかニャアンは映画の部分だけだとまともな活躍がないというか
失敗ばかりしてる感じだったので
TVシリーズでは汚名挽回(ジェリド)してくれると嬉しいなあ、と。
そんなわけで非常に面白かったんですが
一つだけ気になったのが「MAV(マヴ)」の説明がやたらとわざとらしく
そこだけ浮いたように感じられてしまったところ。
タッグバトルが主流となっている本作では
ペアでの戦術にいわゆる「マブダチ(死語)」とのダブルミーニング的に
「マヴ」という名称が使われているんですが
シャリア・ブルがわざわざ長台詞で解説していたりと
「マヴ」周りについては不自然にわざとらしい説明がされている印象を受けたんですよ。
視聴者から見れば話の流れから「MS戦その他において相性のいいペア」的な感じの語句、
というのは十分に理解出来るものになっていますし
劇中の描写としてはそれだけでいいんじゃないかとも思うんですよ。
少なくとも富野監督だったらあんなわざとらしい説明ゼリフは
入れなかったんじゃないかなあ、と。
そんなわけで限りなくいちゃもんに近いことも書いてしまいましたが
前半も後半も非常に面白く4月開始のTVシリーズも非常に楽しみな『GQuuuuuuX』。
実はこの記事を書くまでに1ヶ月以上が経っており
実際に映画を見に行ったのは2月の上旬だったりします。
当時の入場特典はコマフィルムだったんですが自分のものはこんな感じでした。
うーん暗い。
恐らくパンフレットのこのカットの前後あたりじゃないかと思うんですが
暗すぎて後ろからライトを当てないと
上下の向きすら分からなくなってしまっています。ぬふぅ。
あ、それとキケロガってあんなにブラウ・ブロにそっくりなMAでしたっけ。
個人的にはゲーム『SDガンダム G GENERATION』シリーズなどの
サイコミュ高機動試験用ザクからジオングに至るまでの系譜……みたいな印象が強いので
もっとモビルスーツに寄ってるイメージがあったんだけどなあ、と。
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