今更ながらに「RPGツクールMZ」についてつらつらと書いてみたよ。

というわけで昨年の夏に満を持して発売した
5年ぶりとなるPC版RPGツクールの最新作『RPGツクールMZ』。
発売当時はブログも移転前ですっかりエターナラーが板についてしまっていた自分も
久々のPC版の最新RPGツクールということでしっかり購入していじくっていました。
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当時からファーストインプレッション的なことは書きたいと思っていたんですが
なんやかんやと滞っているうちに機会を逃してしまっていたので
発売一周年となる今が最後のチャンスとばかりに
いろいろと思ったことをつらつらと書いてみた次第です。
ぶっちゃけ『妖鬼少女』の制作日記のネタが無いんです。

まあ結果としてはVXAceでの『妖鬼少女』の制作に舵を切ったことからも分かるように
「ならば旧作ユーザーらしく素材だけいただいていくっ!(長谷川裕一風)」
になったわけですが

そこらへんはとりあえず置いておいて
ユーザーとしてMZに感じた印象などを書いていきたいと思います。
まあMVやMZが悪いわけじゃなくてVXAceがよかった、という話なので
マイナス面ではなくプラス面での判断である、と思っていただければと思います。

というわけで最新ツクールとなった『RPGツクールMZ』ですが
内容は完全にMVの正統進化版でしたね。

基本的な見た目は変えずに+α、というと
2000に対する2003やVXに対するVXAceなどがありましたが
スクリプト導入以前でちょっとした変化が大きなアドバンテージになっていた2003や
「特徴」によりデータベース回りの追加要素は見た目以上に多かったVXAceなどと比べると
MVに対するMZは正直さほど変更点がないというか
「機能を追加するのではなくツールとしての利便性を高めるようにした」
というコンセプトで生まれたような気がします。

「解像度の変更が簡単になった」「m4aファイルが不要になった」
「吹き出しや移動のプレビューが可能になった」などの部分は確かに便利ではありますが
「制作ツールとして出来ることが増えた」というわけではありませんし
プラグインエディタなんかも「必要なパラメータだけいじくって簡単設定」
というユーザーフレンドリーな部分が強調されてしまって
自分みたいに「全体的に中身をちょっとずついじくりたい」という人には
逆に面倒くさくなってしまった感じですね。
そういうところはVX系がモアベターです。

まあスクリプト、プラグイン導入後のツクールは
ある意味「欲しい機能は後から追加できる」ようになったわけですから
その結果として利便性や演出面を高める方向に
進化するようになったのはある意味当然かなあ、と。

そういうこともあって今回のMZではMVユーザーが
「こういうことがしたかったからMZに移行するぞ!」と
機能的な理由で制作ツールを変えるような状況は
発売から1年が経った現在でもあまり起こっていないんじゃないかと思います。

そんな中でエディタ部分の大きな追加点として
「XP」以来の待望の復活となったマップ作成時のレイヤー機能があるわけですが
それもマップチップの汎用性のない色調や
レイヤーを使うのを想定していないようなチップ配置の謎さでケチがついてしまった印象。
感覚的な話になってしまいますが「なんかこう組みにくい」んですよあの配置。

エディタ画面を見てみてもあくまでもメインは既存の自動判別で
「選びたかったらレイヤー機能も選べるよ!」みたいな
上級者、ヘビーユーザー向けに入れました、な雰囲気なので
レイヤー機能を使うようなユーザーなら
マップチップの加工くらい自分で使いやすいようにやるでしょ、と
足元を見られているような気もします。

自分もちょっと前なら歓迎していたと思うんですが
マップチップにイベントチップを重ねて層を作る手法
(200Xの頃からあったテクニックですね)にすっかり慣れてしまったので
今はまあレイヤーなくても何とかなるかなあ、な気分になってしまってます。
さすがに15年以上もレイヤーなしの時代が続いていると……ねえ?
レイヤー機能の復活は正直遅すぎましたね。
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あとMZのマップチップって圧縮や減色、アンチエイリアスのやり方が
過去作と違うのか分かりませんが
ディスプレイのスケーリング設定によっては
なんていうかエディタ上での見え方が粗くなるんですよね。
MV以降は高解像度での制作が出来るようになったRPGツクールですが
こと今回のMZのマップチップに関しては
そのあたりが裏目に出ちゃってる気もします。自分のPC上ではギザギザです。
結局MZにガッツリ移行することは無かったのでここらへんの理屈は今でも謎です。

いやーしかしMVからはや5年ということで
この間にツクール界隈もずいぶんと様変わりしましたね。
特にDL販売サイトなどを中心に有料のツクール製同人ゲームが台頭したことと
「基本無料」を謳うブラウザゲームやソシャゲがゲームの主流になったことで
「フリーゲーム」という単語自体が古い言葉になってきているような気すらします。
それに合わせてフリー素材のサイトさんたちも
有料販売サイトに移行していっている印象もありますし。

価値のあるものを提供している人たちが
しっかりとその価値に見合った対価を得られるようになった、
という点ではいい時代になったと思いますが
過去のバーリトゥードなフリーダムさを懐かしく感じる部分もあるのです。
商業的な問題に加えて主要プラットフォームが海外のSteamになったことで
面倒臭さが生まれている感もありますし。

正直今のツクール界隈は海外フォーラムへの依存度が高すぎて
公式が現状を把握してないんじゃないかと思う時があるんですよ。
自分はツクールMVをパッケージ版で購入したんですが
パッケージ版ユーザーに対する不親切さは今でも「絶対に許さないよ」なマジレス状態です。
なんで公式プラグインや購入特典の無料素材を手に入れるのに
あんなに苦労しなきゃならないんですかね……。

あとはやっぱりスマートフォンの普及でしょうか。
特に日本国内はiPhoneのシェア率が異常に高く
一部の世代ではスマホ=iPhoneみたいな風潮になってしまったことで
ここまで完全にWindows一択だったPCゲームや画像作品、音声作品にも
大幅な変化が求められるようになった感じですね。
実際SafariブラウザとかAACファイル、m4aファイルが
ここまでメジャーになるのは完全に予想外でしたよ。

とまあいろいろ書きましたがやっぱり好きなんですよRPGツクール。
自分はいろいろいじくった末に「VXAce」に戻ることを選びましたが
マルチデバイスとブラウザ上のプレイに対応して
「プレイしてもらう」ことへのハードルを大幅に下げたMV/MZは一つの到達点ですし
今からツクールを始める、という人にとっては最新作であるMZ
(マップチップの汎用性ならMV)が最適であることはまず間違いないです。
数ヵ月前に自分が久々にWEB上にぶん投げた『微睡少女』も
MZだったらもっと軽量化出来ていたと思いますし。

ところでMZって結局何の略なんでしょうね。
マジンガーZかな?

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