清水栄一×下口智裕 「ゲッターロボ DEVOLUTION 第8話」 感想

単行本の第1巻も無事に発売した
『ゲッターロボ DEVOLUTION ~宇宙最後の3秒間~』の第8話。

前回でストーリーに一区切りがついて新章突入、的な今回は
悩む竜馬と冷静な隼人の二人を中心にチームの仲間割れを描く展開。

戦うことに悩み吹っ切ることができない主人公、
その結果チームワークがうまくいかずにピンチ、というのは
複数人乗りのロボット物の王道といえば王道の展開なんですが
意外にゲッター漫画だと尺の関係もあって
その手の部分にスポットが当たることがあんまり無いんですよね。

そういう意味では新鮮さがありますが
前回までで壮大な世界観、宇宙観が提示された後なので
どうしても竜馬クン個人の悩み、というのが
「えー今さらー?」と矮小的に感じられてしまう部分があったり。

このあたりをじっくり描こうとするとどうしても長くなるし
個人的には竜馬クンには早めに吹っ切れて
ゲッターロボで問答無用の大暴れをしてほしいです。はい。

ちなみに先日発売した単行本ですが
中身は雑誌掲載版と基本的に同じ……と見せかけて
各キャラのセリフ回しが変わっていたり
「皇帝の欠片」が存在する地下が800m→4800mになった設定変更もあったりと
大筋のストーリー以外での訂正が異様に多かったですね。
それこそ数ページに1カ所くらいのペースでセリフに訂正入ってますよこれ。

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細かな助詞の違いなど変える意図が分からないレベルの変更も多いので
(個人的な好みで雑誌版のほうが好きなものもありますし)
何でわざわざ変えたのかなあ、などと思うと
けっこう興味深いものがあったりします。

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