OYSTER 「ど先端ナース 2巻」 感想

ナース好きの医者、育郎クンとどSナースのとがりさんを主人公とする
四コマ漫画『ど先端ナース』の最終巻となる第2巻が発売。

1巻よりさらにパワーアップした今回は
しょっぱなのオール炭水化物「力うどん定食」ネタに始まり
ツッコミ不在の超展開のナースキャップ話、
患者役としてこっそりと登場を果たした他作品『キネ子さん』の大八クンなど
OYSTER氏の独特の作風が次々と炸裂。

そして最終巻ということもあり
「幼少時に実は……」というまさかの王道ラブコメ的シチュエーションのほか、
どんどん登場する新キャラの女の子たちなど
まさに出し惜しみ無しの大盤振る舞いといった展開。
「自分が何者であるかを自分で見据えて胸を張って生きていくのは難しい」
というのはOYSTER作品に一貫してあるテーマなんじゃないかなあ、と思ったり。

しかし1巻からずっとコントを繰り広げてきたナース山&女神様が
しっかりと落ち着くところに落ち着いたの見ると何だかホッとするね。
エピローグの新聞記事での演出がニクいです。

ただやっぱり全2巻という短さもあってラスト周辺の流れはちょっと唐突で
たくさんのキャラが出てきたのにもったいなあ、というのが正直な印象。
コバセさんの正体も一発ネタ的に終わってしまったし
町医者・椿良庵も時代劇キャラである必要性が疑問だった感じだし。

ぶっちゃけ2巻から登場した死神のリパ子さんが
個人的にどストライク(OYSTER的表現)だったので
もっと彼女を見てみたかったというのが正直なところです。はい。
マジでどっかで再登場頼みますよ先生!

そんなわけで堂々の完結となった『ど先端ナース』。
早くも来月から次回作の連載が始まるみたいだけど
『シネマちっくキネ子さん』『ど先端ナース』と全2巻の作品が続いたので
そろそろ『男爵校長』シリーズのような腰を据えた長編も見てみたいなあ、と。

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