映画 「ドラゴンボールZ 神と神」 感想
上映開始からそろそろ1ヶ月になりますが
ようやく観てきました映画「ドラゴンボールZ 神と神」。
当時小学生で「DBとダイ大だけ見せてー」とやっていたリアルタイム組としては
あのドラゴンボールが完全新作で映画館に帰ってきた! というだけで感無量の大満足。
予告だけで鳥肌モノだわこれ。
そんなわけで完全に思い出補正が入っているわけだけど
いやあ面白かったわ今回の映画。
寝起きのビルス様の仕草や「26分=テレビアニメ1話分」などのセリフ、
そしてピラフ一味のウ○コ落書きネタなどは完全にDB初期の雰囲気。
界王様の「最近の趣味はドライブ」みたいな
細かいネタを拾ってくれているのも地味に嬉しいね。
界王星の小ささやフリーザの行為に理屈を付けたのも
設定の摺り合わせというよりファンサービス的な意味合いが大きいんじゃないだろうか。
そして設定的にもストーリー的にもベジータが大活躍してたのが印象的。
絵的には完全にギャグだった「ビンゴ! ビンゴ! 楽しいビンゴ!」を
悟空やビルス様が「尊敬した」と評価するあたりは完全に目から鱗が。
良くも悪くも少年漫画のインフレバトルに多大なる影響を与えてしまったDB自身が
こういう形の強さや格好良さを提示したというのは
もうそれだけで価値のあることなんじゃないかと。
スーパーサイヤ人ゴッドやビルス様の気を感じられなかったり
ベジータが一瞬とは言えスーパーサイヤ人3を超える力を見せるというのも
今まで戦闘力一辺倒だった強さの基準に一石を投じた感じ。
ラストが「まだまだ強いヤツがたくさんいる~」みたいな形になるのも
初期の天下一武道会みたいでワクワクするわ。
また中盤から本格的に始まるビルス様との戦闘シーンは
CG作画ならではのぐるぐる回る空中戦などさすが劇場版! と唸ってしまうほどの大迫力。
個人的には戦場が荒野に移るところでお馴染みの怪獣キャラがいたのが嬉しかったり。
DB終盤は世界観が現実の地球に近づいちゃってた感じもしたから
ああいう怪獣みたいなのがちゃんといるっていうのがなんか安心するね。
ただ尺の都合なのかビルス様にやられるだけのキャラが多く
特に本作の元凶(?)とも言えるデブブウのフォローがなかったのが残念なところ。
ビルス様とブウはある意味似た者同士だと思うし
もっとこのあたりのサブキャラの絡みやドタバタを見たかった感じ。
「サイヤ人が1人足りない!」のあたりが少し冗長だったから
あそこらへんを削ってラストの尺に回してもよかったんじゃないだろうか。
デンデや神コロ様、学者になった悟飯などの頭脳派キャラが何人もいるのに
誰一人として気付かないのはどうなのよっていう。
そして気になるのが次にビルス様が目覚めるのが「3年後」と明言されていたこと。
純粋ブウ消滅~原作最終話までの10年に入る余地はまだまだあるし
もし今後もシリーズが続くようなら今度はビルス様と共闘してほしいなあ、と。
しかしスタッフロールの名(迷)場面集がファンにはたまらんね。
別に主題歌は「CHA-LA HEAD-CHA-LA」にこだわる必要はなかったような気もするけど。
ブウ編に入ってからは主題歌も変わってるし
TVの特集なんかで「CHA-LA HEAD-CHA-LA」が代名詞みたいに使われてるのには
ちょっと違和感があったりするんだよね。
アレンジもいいけど「~改」みたいに新曲も聴きたかったわ。
あと本作一番の萌えキャラはどう見てもビルス様。これだけは譲れん。
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