山形駅周辺のいろんな施設を回ってきた日記の後半です。

山形駅周辺を回ってきました。(1)〜霞城セントラル・山形県立博物館プライム企画展『さくらんぼ~山形県民、挑戦の結実~』など〜
https://tktkgetter.com/blog-entry-1634.html

前半では山形駅から霞城公園に入って公園内の施設を見学していきましたが
後半は東側の二の丸東大手門から公園を出てすぐそばにある山形美術館に入館。
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山形県立博物館には何度も行っていましたが美術館は初めてですね。
今回の『古代エジプト美術館展』が開催されていなければ
今後も行く予定はなかったのでそういう意味でも良い機会でした。
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美術館は博物館などと比較して写真撮影などが厳しいイメージがありますが
今回の『古代エジプト美術館展』は一部を除けは撮影自由なのが嬉しいですね。
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そして展示品はレリーフやミイラ、神々の像や木棺などの荘厳なものから
日常的に使われていたような器やアクセサリーなど
当時の人々の生活や文化が垣間見られるものまで大ボリュームで
どこをとっても非常に見応えのある内容。
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デザインの流行が王朝レベルになっているのは非常にスケールが大きいですね。
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また個人的に面白かったのがこちらのシャブティ像。
「来世も働くのがイヤだったので代わりに働いてくれる代理人の像を作った」
「代理人も労働がイヤだったので365体の像を作って交代で働けばいいようにした」
「更にちゃんと働いているかを監視・監督する像を作った」
という話は非常に親しみが持てるところであります。
いつの時代も働きたくないでござる! 年に1日しか働きたくないでござる!

そんなわけで一つ一つの展示品はとても面白いんですが
「エジプト美術」展ではなく渋谷にある「エジプト美術」展であるところに
微妙に言葉のマジックがあるというか
いわゆる時代ごと、王朝ごとにまとめられている展示ではなく
初期王朝のものから末期のものまでがぐちゃぐちゃに並べられていた感じだったので
そのあたりにはちょっと戸惑いがありましたね。

古代エジプトの歴史は「第◯王朝」「◯王国」などの語が混在していて
とっつきにくい、イメージがしずらいところがありますし
自分自身もそれが理由で高校世界史を挫折したところがあったりするのです。
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この「非常に高度な技術を持つ職人」による器は
紀元前3000年くらいの初期王朝のものだということを踏まえての説明だと思いますし
そういう意味でも時代が分かるようなパネルが欲しいなあ……。

……と、そんなことを思いつつも展示を見ていったんですが
最後の最後、それこそミュージアムショップの手前に
非常にわかりやすい年表と神々についての紹介パネルが展示されており
「これをもっと先に見せてくれよ!」と思わず叫びそうになってしまいました。
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いやー本当にこれ分かりやすくて凄いですよ。
一見シンプルでありながら必要な情報が過不足なく、しっかりと分類されており
これがあれば自分も高校世界史を挫折することは無かったのに、と
思えるくらいに理想的な年表です。
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そんなこんなでミュージアムショップではクリアファイルの他
ちょっと気になった「サハラ砂漠の砂」を購入。
コレクションがまた一つ増えました。
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そして美術館の常設展示室(こちらは当然ながら撮影不可)を
のんびりと観てから次は隣の最上義光歴史館へ。
県立博物館や美術館ほど大きな施設ではないですが無料なのが嬉しいところです。
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ちなみにこちらでは企画展『妖怪博覧会』(大手町会場)が開催中。
山寺の山寺芭蕉記念館では毎年妖怪関連の企画展を行っているん印象があるんですが
今年は大手町会場として最上義光歴史館でも開催になっているんですね。
酒呑童子や茨木童子退治などの絵巻物に加えて
「現代の作家が妖怪・地獄をテーマに描いた」的な作品も多く
こちらも見応えがありました。
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そして15分ほど歩いて本日最後のスポットとなる山形県郷土館「文翔館」へ。
映画のロケ地などにもなっている有名な観光施設ですがこちらも初めての来館になります。

ちなみに霞城公園内にある「旧済生館本館」は山形郷土館で
全く違う施設なんですがこのあたりはちょっと分かりにくいですね。
県庁所在地と都道県名が同じだとこういう弊害があるのか……。
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そしてこの文翔館ですが建物が丸ごと資料館となっていることもあり
軽く1周するだけで2時間くらいかかりそうなとんでもないボリューム。
近代の雰囲気を味わえるだけかと思いきや展示や解説もたっぷりで
資料館としても非常に充実した施設でした。
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そんなこんなで暑さに負けそうになりながらも中庭に出たりして見学完了。
今回はパスした「山形市郷土館(旧済生館本館)」や「山形まるごと館 紅の蔵」、
「クリエイティブシティセンターQ1」なども以前に来訪しているので
山形駅周辺の施設は結構いろいろと回ってきた感じですね。

日帰りでいろいろ見ようとするとどうしても駅の近くだけになってしまうので
徒歩圏内にいろいろあるのは本当に便利で嬉しいのです。ありがとう山形。

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てのひら博物館 古代エジプト

てのひら博物館 古代エジプト

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  旅行・展覧会・イベント等, 雑記

山形駅周辺の施設で気になる展覧会がいくつか開催されており
丸一日かけてそれらを一気に観てきました。
メインの目的は山形県立博物館の企画展『さくらんぼ~山形県民、挑戦の結実~』と
山形美術館の特別展『古代エジプト美術館展』で
それに加えて近隣の施設をいろいろと回ってきた感じです。
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というわけで山形駅に到着後、まずは駅から直結の霞城セントラルで
展望台や山形県産業科学館をのんびりと見学。
特に産業科学館はいろんな企業が宣伝も含めた協力をしているためか入場無料であり
全3フロアにもなるこの規模の科学館がタダというのは本当にすごいです。
吹き抜けに設置されたフーコーの振り子は複数フロアならではのものですね。
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その後はのんびりと歩いて霞城公園内の山形県立博物館へ。
こちらには何度も足を運んでいるので
今回は常設展はそこそこに企画展の『さくらんぼ』をメインに観ていきます。
とは言え国宝の「縄文の女神」は外せないのでここだけはしっかりと見ていきます。
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それと公園内に「山形城VR/AR」なるものが点在しているなど
山形城周辺はここ数年でいろいろと新しいものを取り込んでいる感じもしますね。
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博物館内の展示もちょこちょことマイナーチェンジをしているようで
例えばこの地学クイズのディスプレイはちょっと前まではなかったはずです。
この説明のお姉さんかわいくて好き。
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そして企画展の『さくらんぼ~山形県民、挑戦の結実~』は
さくらんぼの多種多様な品種の紹介はもちろん、虫や動物たちとの関わり、
宮崎安貞の『農業全書』の展示や佐藤錦の誕生、更には戦時中の話などの歴史の分野、
そして現在のさくらんぼ農家の生活まで
「さくらんぼ」をテーマにあらゆるジャンルに話を広げている見ごたえのある内容。
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食べ物系の展覧会って美味しそうで好きなんだよなあ、と軽い気持ちで観に行ったものの
予想以上にじっくりと楽しむことが出来ました。
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この「氷温」のグラフなんかは実生活でも役立ちそうな気がしますね。
さくらんぼは氷点下のほうがうまいゾ!
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そして博物館を出てせっかくなので現在開放中の「二ノ丸東大手門櫓」を見学。
こちらも毎年春〜秋にかけて行われているので何度も観ているんですが
ちょこちょことサブテーマなどが毎年変わっており
今年は現在上映中の某人気アニメのポスターやパネルが展示されていました。
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全国各地のお城にも『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』が登場!炭治郎POPやポスターを展示決定!
https://kimetsu.com/anime//news/?id=68213

「鬼瓦とかの関係かな」と思ったんですが
どうやら山形城に限らず全国の城でキャンペーンを行っているようですねこれ。
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平成10年は10年前! ヨシ!
……いやまあ毎年わざわざ書き換えるようなものではないことは分かるんですが
さすがに20年近くも変わらないのはどうなんだろう、と。

そんなこんなで後半につづく。

山形駅周辺を回ってきました。(2)〜山形美術館特別展『古代エジプト美術館展』・最上義光歴史館・山形県郷土館「文翔館」など〜
https://tktkgetter.com/blog-entry-1635.html

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   旅行・展覧会・イベント等, 雑記

仙台市科学館で開催中の特別展『海と生きもの探検記』に行ってきました。
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仙台市科学館では毎年夏休みの時期に特別展が開催されており毎回訪れているんですが
今年のテーマは「海と生きもの」ということで日本初公開となる
アメリカ自然史博物館のパネル展示「Shark 2D」が見所となる展示。

仙台市科学館の特別展「恐竜最前線2024~奇跡の恐竜カムイサウルス~」に行ってきました。(2024年8月)
https://tktkgetter.com/blog-entry-1551.html

昨年の特別展「恐竜最前線2024」の時には
「上野の国立科学博物館の後追いだし全然最前線じゃないよなあ」的な
失礼なことをブログに書いてしまったこともあり
「今回『日本初公開』をアピールしているのは自分のせいかな」みたいな
ちょっと自意識過剰なことを思ったりもするのです。
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そんなわけでこちらの『海と生きもの探検記』ですが
今回は科学館の全館リニューアルを踏まえての「リニューアル記念」とも銘打たれており
過去の夏の特別展よりもかなり気合が入っていた印象。

全館リニューアルが完了した仙台市科学館に行ってきました。
https://tktkgetter.com/blog-entry-1609.html

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タッチパネルによるクイズ等のディスプレイ展示、映像展示なども多く
「リニューアル後に初めて科学館を訪れた人たちに最新の展示でアピールしたい」
的な思惑も感じるところです。
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巨大海洋生物の代名詞とも言えるダイオウイカに
イワシの概念を吹き飛ばすような大きさの「ヨコヅナイワシ」など
見た目にインパクトのある展示物がたくさんありましたが
やはり日本初公開となるアメリカ自然史博物館のパネル展示「Shark 2D」が一番の見所。
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原文と日本語訳が併記された各種のパネルは非常に読み応えがありますし
古代からのサメの歴史や人間との関係、
電気を受容するロレンチーニ器官などの生物学的な話からフィクションのサメまで
様々な分野から「サメ」を見ていく大ボリュームの内容です。
仙台市科学館の夏休みの展覧会では珍しく
「文章量が多くガッツリと読ませる展示」になっているのが非常に嬉しいですね。
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こちらの巨大360°シアターは微妙な画質に加えて解説などはほぼ皆無の映像で
内容についてははちょっともの足りないものがありましたが
「巨大シアター」の名前の通り大画面でしっかりと広い上映スペースを取っており
夏休み中の混雑具合にも関わらずのんびり観られるようになっていたのは良かったなあ、と。
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ラッコは小学校の遠足などで毎年のように訪れていた
「マリンピア松島水族館」(当時)に当然のようにいたので
余り気にしたことはなかったんですがいつの間にか絶滅危惧種になっており
日本ではもう観られるのが三重県の鳥羽水族館のみ、というのが寂しいですね。
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また「海生きもの探検記」ではなく「海生きもの探検記」ということで
24億年前の海水化石や海底探査の記録、温暖化等によるここ数年の水温の変化など
「海」そのものにスポットを当てた展示も多かった感じですね。
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そして展示の最後はプラスチック等の海洋ゴミ。
科学館の夏休みの展示は最後はどうしても環境問題に落ち着いて
「次は君たちの番だ!」「未来は君たちにかかっている!」みたいな
「いかにも子供たちに向けたメッセージ」で終わらせてしまう感じになっているのには
ちょっと不満はあるんですがまあこのあたりは仕方ないのかなあ、と。

そんなわけで予想以上に「読ませる展示」が多く
ボリュームたっぷりだった特別展『海と生きもの探検記』。
情報量、文章量はここ数年の特別展ではトップクラスだったんじゃないでしょうか。

過去の特別展では説明が少なく「そりゃあ恐竜がたくさんいれば子供は喜ぶよね」などと
ちょっと捻くれた見方をしてしまう部分もあったんですが
今回はたっぷりの文章量で大量のパネル展示を見せてくれたのでもう脱帽です。
入場料は1000円、常設展のみの見学だと550円なので
実質450円でこれだけ見せてくれるのは本当にすごいです。
見学時間も例年の展覧会は1時間かかるかかからないか、くらいだったんですが
今回は余裕で1時間半を過ぎていましたからね。

仙台市科学館の夏の特別展は開催期間が小中学校の夏休みと完全にかぶっており
今回の『海と生きもの探検記』も例に漏れず7/19(土)〜8/24(日)と
夏休みと1日のズレもない状態になっているんですが
「夏休みの子供向けの展覧会」「家族連れだけのもの」みたいな
印象を持たせてしまうので非常にもったいないなあ、と思うのです。

同じようなことを前にも書いた記憶がありますが
欲を言えば9月上旬まで、せめて8月いっぱいやってくれれば
混雑する繁忙期を外せるんだけどなあ、と。

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   旅行・展覧会・イベント等, 雑記

先月の7/12より東北歴史博物館で開催中の特別展『世界遺産 縄文』に行ってきました。
自分の好きな分野の展覧会ということで非常に楽しみにしていたものです。
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というわけでこちらの特別展ですが
チラシ等でアピールしている国宝の「縄文の女神」や「合掌土偶」、
重要文化財の遮光器土偶をはじめとして
タイトルにもあるように2021年に世界遺産に登録された
「北海道・北東北の縄文遺跡群」の有名な物品が盛りだくさん。
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恐ろしく緻密な「鹿角製くし」や個性的なデザインの土版(どばんくん)、
「イカ形土製品」などが印象に残るところです。
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また国宝に指定されている土偶は2025年現在で全部で5つあるんですが
実物/複製や展示期間の違いこそあれ
本展ではそのうちの3つを一気に観ることが出来るという大盤振る舞いです。
上の写真では「合掌土偶」が実物で「縄文の女神」「中空土偶」が複製になります。
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その他、遺跡ごとに出土品をまとめているようなコーナーもあったり
「亀ヶ岡文化」についてはかなりのスペースを割いて説明していたりと
全体的に世界遺産に登録された地域にスポットを当てた視点になっていた感じですね。
マンガ的なイラストやパネルも会場内には点在しており
「夏休みの特別展」ならではの親しみやすい雰囲気もあります。
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個人的には青森県立郷土館の収蔵品をたくさん観ることが出来たのが嬉しかったですね。

休館のお知らせ|青森県立郷土館 Aomori Prefectural Museum
https://www.kyodokan.com/fixed/closing_info

青森県立郷土館は令和2年から長期の休館に入っており
休館6年目になる今年になって移転を視野に入れるような話が出てきたりと
今後の再開館が全く見通しが立っていない状態になってしまっているんですね。

こんなことになるんだったら以前の青森旅行の時に
少々無理をしてでも見学しておくんだった、と今でも後悔しているので
今回こうして青森県立郷土館の収蔵品をたくさん観られたのが本当に良かったです。

逆に国宝の土偶は東京国立博物館の「日本国宝展」などで5つ全てを実物で観ているので
このあたりは「自分もいろいろと観てきたなあ」と感慨深くなるところです。
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特に「縄文の女神」は今回の特別展では会期終わり近くの
9/2〜9/15に実物展示がされるんですが
山形駅から徒歩圏内、仙台駅から1時間半もあれば行ける
山形県立博物館の常設展(入館料300円)でほぼ貸切状態で10回以上は観ているので
今回は時期をずらしてスルーした次第です。
逆に山形にまで足を運ぶ予定がない人は9月になるまで待つのもアリだと思います。

そんなわけで過去に見たことあるものも今回初めて見るものもたくさんあり
大ボリュームで非常に楽しめた特別展『世界遺産 縄文』。
「北海道・北東北の縄文遺跡群」の中でも一番有名であるであろう
三内丸山遺跡には世界遺産の認定前、入館料が無料だった頃に行っているんですが
また行きたくなりましたね。


当時は真冬で雪がすごい眩しかったですし
青森県立美術館の「あおもり犬」の連絡通路など
青森には冬季に閉鎖や休館、積雪による制限をかける施設も多かったので
今度行くなら雪のない時期が良いなあ、と。

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   旅行・展覧会・イベント等, 雑記

2023年末の発表時からずっと楽しみにしていたグッドスマイルカンパニーの
「MODEROID 魔空戦神スサノオ 第2段階」を購入しました。
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いやー大好きなんですよ『ヤマトタケル』。
1994年の本放送時は小学生でリアルタイム世代ではあったものの
当時は「デスリング編(ミズホ編)のラストで急にワープしてから
ぽんぽん舞台が変わったり魔空戦士たちが雑に退場していくなあ」と
子供心にも放送短縮等の制作側の混乱を感じていたんですが
その10年後くらい、高校生の頃に「キッズステーション」でOVA『After War』まで含めて
全話が放送された時に一気にハマったんですね。

大学で古代史を専攻した理由の10%くらいは『ヤマトタケル』が理由だったので
そういう意味では自分の人生にも多少なりとも影響を及ぼしている作品でもあるのです。
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というわけでワクワクしながら作って一気に完成。
思い入れが非常に強い『ヤマトタケル』なので
スミ入れやガンダムマーカーでの部分塗装を始めとして
アニメの線が多い作画に合わせて汚し塗装っぽくしてみたりと
いろんなことに挑戦してみました。
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いやーいいですねー。
本放送から30周年を迎えて待望の初プラモ化となったスサノオですが
さすがは最新のプラモデルということでプロポーションや可動はもちろんのこと
腰や足の金色のポッチもしっかりと色分けされていてシールは一切不要のクオリティ。
MODEROIDならではの塗装済みパーツによって顔などの再現度もバッチリです。

腕や腰などは鍵穴状のボールジョイントでロックがかかるのでポロリもしませんし
胸のアーマーは可動を重視したものに差し替えることも可能だったりと
(恐らく後期OPラストの「剣を高く掲げるスサノオ」の再現用?)
動かして遊ぶプレイバリューは非常に高いものとなっています。
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ただ全体的にパーツが硬いところが多く
特に剣の持ち手は外せなくなってねじ切れそうなレベルでキツイので
ここだけは持ち手の穴をちょっと紙ヤスリ等で広げたほうがいいですね。
まあ緩いよりは全然マシです。

また完成時の高さは17cm程度だったのでスケール的には1/144になるんでしょうか。
スサノオの全高はWikipedia等では第1段階が15m、第2段階は23mとなっていますが
アニメ放送時に刊行された小説『ヤマトタケル 光のカオン』では
「7m高くなって23mになった」との表記があるため
恐らく第1段階の全高は16mが正解のような気がするんですよね。
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『光のカオン』は総監督を務めた井内秀治氏による小説であり
デスリング編ラストでワープせずに旅を続けているパラレル設定ながら
「魔空戦神を操縦出来るカオンという名の少年」や
「タケルの父親と顔見知りである地球人の男性」など
TV後半にも同じような要素を持つキャラクターたちが登場しているので
「放送短縮がなければロードムービー的にこういうエピソードもやりたかった」というのが
垣間見られる作品になっているのも興味深いところです。
『ヤマトタケル』唯一のノベライズとしてファンなら押さえておきたい作品なのです。

そんなわけで話が少々脱線しましたが
個人的にも非常に思い入れのある『ヤマトタケル』が2025年になって初のプラモ化、
しかもシリーズ化して他の魔空戦神まで予定されているなど
まるで夢のような状況になっているわけですが
これを機にどんどん盛り上がっていってほしいですね。

「スサノオ」というネーミングは元ネタの使いやすさなどもあって
いろんな作品に同名のロボットが存在しており
検索してもガンダムOOとかアイアンサーガしか出てこない状況になっていましたからね。

この30周年が最後のチャンスのような気もするので
最終的にはBlu-ray BOXの発売まで行ってほしいのです。
以前のDVD-BOXが出てからもう20年が経ってプレミア物になってますからね……。

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ヤマトタケル 究極DVD-BOX

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あ。それと放送時期が同じ『覇王大系リューナイト』の
「MODEROID リューパラディン・ロードゼファー」が同月発売というのも
リアルタイム世代にとっては嬉しいところですね。

『覇王大系リューナイト』はコミカライズの復刊や
ゲーム『スーパーロボット大戦』への参戦など各種メディアへの露出が定期的にあり
現在の知名度としては『リューナイト』のほうがかなり高い印象ですが
リアルタイム世代には自分も含めて「どっちも楽しんで観てたぜ」という人も
多かったんじゃないかと思います。いわゆる同期的なアレです。

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   プラモデル, アニメ・漫画, 玩具