天使によって歪んだ力を得たジンメンから愛する者を守るため
勇希が自らの存在を捨ててアモンへと変わる『デビルマンサーガ』の第113話。

というわけで物語が加速し続ける今回の『デビルマンサーガ』の見所は
何と言っても涙と共に美紀ちゃんに別れを告げながら最後の変身を行う勇希の姿。
愛する者に別れを告げて主人公の存在が消えてしまい
真の姿として復活を遂げる……というのは
『デビルマンレディー』終盤のジュンを思い出しますが
あくまでも「ジュンはかりそめの姿であり元の姿に戻るだけ」
という見方も出来た『レディー』に対し
今回の『サーガ』では勇希は完全に巻き込まれただけの被害者で
しかも勇希自身が自分の意思で自分の存在を消さなければいけなかった、という
残酷さが感じられますね。
「否応なしに争いに巻き込まれ、自分の意思とは正反対に戦うことを強いられる」というのは
『デビルマン』シリーズを現実の戦争と絡めて語っている
近年の永井豪先生のインタビューなどを読むと
『サーガ』全編に亘って描かれているテーマの一つのような気がします。

そして完全復活を遂げたアモンとジンメンが対峙する中、
ジンメンへの援軍として天使たちの軍団が降臨するところで次回に続く。
いやーなんかもうここ数話で物語が一気に動き出したせいで
世界の状況は大混乱でいろいろ置いてけぼり感がありますが
アオリ文なんかを見る限りもしかしてもうすぐ最終回になっちゃうんですかねこれ。
個人的には盛り上がるのはここからというか
ダイナミックな描写で異次元での神々との戦いを描ききってほしいんですが
果たしてどうなるのかなあ、と。

コメント (0) | トラックバック (0)

  デビルマンサーガ, アニメ・漫画, ダイナミック系

悪魔同士の闘争が現世全てを巻き込んでゆく中で
自身の消滅を迫られ苦悩する勇希が描かれる『デビルマンサーガ』の第112話。

というわけで前回から続く形で
勇希の消滅とアモンの復活が避けられないことを言い放つジェニーの描写から始まった
今回の『デビルマンサーガ』。
神々によって悪魔同士が戦うように仕向けられている、という彼女の説明からは
前回同様に「悪魔たちもまた被害者だ」というのをしみじみと感じますね。
『魔王ダンテ』でも神々によって家族や仲間同士が戦うことを強要される展開がありましたが
今回の『サーガ』はそれを世界レベルに発展させた設定になっている印象です。
悪魔の世界も人間の世界も同じではないのか、というのは
既存のイメージや常識への疑問から始まる永井豪先生らしい着眼点だと思いますね。

そして大天使グルエルに唆された亀井教授=ジンメンが変身し
反旗を翻したところで次回に続く。
大天使というと『デビルマンレディー』終盤に登場したミカエルが思い浮かびますが
口調からも天使っぽい雰囲気を携えていたミカエルと比べると
今回のグルエルの台詞は「腹が立つだろ?」「お前の力を見せつけてやれ!」と
ちょっと乱暴な感じというか「傲慢な超越者」というのが強調されている気がしますね。

何はともあれ表向きは和解しても「決して相容れない仇敵」と描かれてきた
亀井=ジンメンと遂に決着をつける時が来たみたいですし
大天使の存在が明確に表に出てきたことで
その先にあるであろう「神々との戦い」をいったいどこまで描いてくれるのかも
非常に楽しみなところです。
ちょっとここ数話の加速っぷりを見ると
「そろそろ終わってしまうんじゃないか」といった感じもするんですが
個人的にはここからが本番だと思いたいです。

コメント (0) | トラックバック (0)

  デビルマンサーガ, アニメ・漫画, ダイナミック系

国軍省へと降った亀井教授と
アスカのメッセンジャーとして来訪したジェニーによって
世界の現状が明らかになる『デビルマンサーガ』の第111話。

というわけで今回は亀井教授とジェニーの話で
混迷を続ける二つの世界の様相が明らかになる重要なエピソード。
亀井教授が語った「半透明のモノによる取り憑き」の描写は
無印『デビルマン』のデーモンによる無差別合体そのものですね。
ただあちらが明確な敵意を持った「デーモンによる人間への捨て身の攻撃」だったのに対し
こちらは「人間には恨みはないけどこの世界で生き延びたいだけ」なのが
デーモンたちもまた神々との戦いによる被害者、という悲劇性を強調している気がします。

そしてジェニーが語ったアスカからの伝言も衝撃的。
無印『デビルマン』では「不動明を死なせたくなかったがゆえに
勇者アモンを犠牲にしてデビルマンを誕生させた」アスカが
本作では「勇者アモンの復活のために不動勇希には犠牲になってもらうしかない」と
真逆の姿勢を取っているのが非常に興味深いところ。
本作ではアスカと勇希の友情(もしくは愛情)の描写があまりありませんでしたが
二人の関係がドライだとこういう流れになってしまうんだなあ、という残酷さを感じますね。

そうしたジェニーの伝言を勇希がかたくなに拒絶したところで次回に続く。
人間・不動勇希としては当然の主張なのですが
もはや状況がそれを許してはくれないんだろうなあ、と。

コメント (0) | トラックバック (0)

  デビルマンサーガ, アニメ・漫画, ダイナミック系

魔王ゼノンの降臨により日本での決戦を予感するデビルマンたち、
そして帰国した亀井教授と勇希が再会する『デビルマンサーガ』の第110話。

というわけで今回は前回ラストに続いての魔王ゼノンの大暴れから始まる展開。
以前に「国同士での最大の抑止力」と呼ばれていた核ミサイルを
いとも簡単に超能力で逸らしたゼノンには思わず手を叩いてしまいましたね。
舞台が近未来で設定もリアルになったことで
人間側の兵器の強さにもスポットが当たっていた『サーガ』ですが
やっぱりデーモンの強さを見せつけてくれるほうが個人的には嬉しいのです。

そして勇希と再会した因縁の相手、亀井教授が情報と見返りに
自らの罪を不問とすることを国軍省に求めるシーンも印象的なところ。
この状況でも保身を第一として勇希の怒りを買うような言動を繰り返す彼は
いつの間にか本作最大のジョーカー的存在になっていますね。

そんなこんなでゼノンが日本での決戦を高らかに告げたところで次回に続く。
ザンと並ぶ実力派だった魔将軍レイもゼノンに普通に付き従ってますし
ここ数話で物語が一気にインフレしてきた感じがしますね。
こういう派手な戦いは待ち望んでいた展開ではあるんですが
決戦に各地のアーマーを着た兵士たちの動きが活発になっているのに対し
主人公、勇希が完全に置いてけぼりになってしまっているのが気になるところです。
奥の手(?)のデビール変身もあれ以来出てきていませんし
もっと勇者アモンとしての存在感を表に出してほしいなあ、と。

コメント (0) | トラックバック (0)

  デビルマンサーガ, アニメ・漫画, ダイナミック系

そんなこんなで1クールの夏アニメも終わり
いつの間にやら10月、今年も残り3ヶ月となってしまいました。
ここ最近のブログの更新状況を見てもらえれば分かるように
ゲッター線を浴びすぎて1週間ゲッターのことしか考えられない体に
わからせられてしまった日々が続いていたんですが
最近になってようやく落ち着いてきたのでブログも平常更新に戻りたいと思います。

すぐに影響を受けてしまうタイプなので
ちょっと夢中になるものが出てくるとあっという間に路線が変わって
後々になって読み返してみると「うわあ……」みたいな感じになってたりするんですよね。

そんなわけでしばらくは漫画とかアニメの感想を書きつつ
ゲームで遊びつつゲームを作りつつでいくことになるかと思います。
たまに拍手コメントなどで「○○が始まりましたよー」「○○の単行本が出ましたよー」と
情報をいただくこともあるんですが
ブログ休眠中に書き貯めていたものなどもいろいろあるので
いつになったらそうした最新情報に対応できるのかは分からなくてごめんなさいなのです。

とにかくやりたいことはたくさんあるのに頭がちっとも働かない
すいみんすいみんすいみんすいみんすいみん不足状態なのを
なんとかしていきたいと思います。
あとお金もありません。ジュウマンエ-ン! ヒャックマーンエーン!(by美味しんぼ)

あ、それとですねFF3のピクセルリマスターやりたいですねFF3。
FF1~FF6までの作品は何度も遊んでいて定期的に遊びたくなるんですが
FF3に限っては今までまともな2D移植や2Dリメイクが存在してなくて
かなりご無沙汰になってしまっているんですね。
3DSで遊べるダウンロード版(ファミコン版)もさすがに今やるときつい部分はありますし
2Dでサクサク遊べるFF3は本当に待ち望んでいたんですよ。はい。

コメント (0) | トラックバック (0)

   雑記