終局の時は来た。
地球のエネルギーを喰らい尽くし、宇宙へと旅立とうとするゴゴール。
破滅が迫る中、自らを犠牲にしてゴゴールと刺し違えようとするジョーイだが、
その特攻を止めたのは完全に破壊されたかと思われていたヒーローマンだった。
駆けつける仲間たち、受け継がれる父のヘルメット。
皆の想いと〝本当のヒーロー〟に対する答えを胸に、
ジョーイとヒーローマンは全てを守るために立ち上がる。
──僕たちは今、ヒーローになる。

絶望的状況から始まる、TVシリーズとは思えないほどの超作画で送る最終話。
特にエウレカセブン的なジョーイのアクロバッティング・アクションと
テーマソング(オーケストラver)から始まる最終決戦は圧巻。
まさかTVシリーズでここまでの作画が出来るとは思わなかった。まさに劇場版クオリティ。
ジョーイが自分一人の力だけで突撃をした時はどうなることかと思ったけど
ちゃんと〝僕たちは今、ヒーローになる〟ってキャッチコピーに帰結してくれたから一安心。
たぶん以前のヒーローマン暴走の逆をやりたかったんだろうけど
ジョーイがヒロインにしか見えない構図はご愛敬というところだろうか。

そして最後のヒーローマン・ファイナルステージオー=スパーク+トドメのHEROMANロゴ。
いやあこういうハッタリの効いた画面作りは大好き。
人間VS人間のミナミ編とかいろいろあったけど
敵が人外だからこそ出来る正統派+荒唐無稽な演出でケリを付けてくれたのは嬉しいわ。

最後の取って付けたようなデントン先生の解説やドクターミナミの脱獄、
そしてまさかのTo Be Continued?だけど
あれは「?」が出てくるところの「ボイ~ン」というギャグ的な効果音を考えても
単なるアメコミやパニック系の洋画でよくある演出を真似たネタだと思うなあ。
もちろん続編があれば嬉しいけどあのラストが伏線だとも思えなかったり。

というわけでこの最終話、単品で見れば大満足なんだけど
最後に皆がジョーイの名前を叫ぶところなんかは
ここまでのキャラの掘り下げや演出、構成次第ではもっと盛り上がっただろうから
もったいなあ、と正直思ったり。
特にあれほどいいポジションにいたツンデレ兄貴ウィルが結局大した活躍もせず
ラストでも放置状態なのはDVD/BDでフォローが欲しいところ。
ニックなどの扱いを考えるともしかしたらスタッフは
「あれでウィルは死亡」っていうつもりなのかもしれないけどそれだと余りにもひどいし
ドラゴンボールの映画のベジータみたいに
最後にどこかで「フン!」と言わせるだけでかなり印象は変わったと思うんだけどなあ。

何はともあれHEROMAN全26話もこれで終了。
ありがとうヒーローマン! さようならヒーローマン!
自分としては堂々完結の大団円。いやマジで。

さああとは漫画版とムック本だ!

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ROBOT魂 [SIDE HERO] ヒーローマン

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  アニメ・漫画, HEROMAN

というわけで先日買った「コトブキヤ 1/10 ロックマン」が無事完成。
パチ組みなら一時間前後で作れてしまう簡単さに
ブキヤのプラモではお馴染みらしいパーツ塗装には「おお」と思わず声を出してしまった。
ちょっと失敗すると全体がおかしくなってしまう顔が塗装済みっていうのは嬉しいなあ。
ガンプラの目のシールとかよく変なふうに貼っちゃったりしたし。

 20100922-1.jpg

以前作ったRGガンダムとのツーショット。
全高はさほど変わらないものの等身の関係でロックマンは一回りほど大きく見える。
13㎝という商品情報から「小さいんじゃないか」と思ってる人も
実際に買って作ってみると印象はかなり変わるはず。

 20100922-2.jpg

バスターのゲージ部分をスミ入れ。
基本的にはパチ組みだけどここだけはちょっと手を加えてみた。
たった数分でバスター部分が引き締まるのでいい感じ。

 20100922-3.jpg

全体的には大満足なんだけど
一つ気になったのは個体差なのか下半身に緩いパーツが多く簡単に外れてしまうこと。
おかげでウリの一つであるスライディングがなかなか上手く決まらない。
上半身は気持ちいいくらいにしっかり嵌ってるんだけどなあ。

E缶デカールに「E」だけじゃなく「M」とか「W」とか「S」とか「L」が欲しいなとか
生首1UPも付属してたら良かったのになとか
やっぱりこのサイズとパーツ数で3000円は高いよな、とかは思ってしまうけど
プロポーション抜群+塗装済みのロックマンプラモなんて他にないし
値段に関しては「ガンプラ以外のキャラクタープラモはニッチなジャンル」
ってことを認めて割り切らなきゃいけないんだろうなあ、と。

とはいえ何だか難しそうで敬遠してたブキヤプラモが
普通に作れることが分かったというのが自分としては一番の収穫。
これだったらRGガンダムのほうがパーツは小さいしシールは多いしよっぽど難しいよ!
前からちょっと気になってた「ホイホイさん」シリーズにも手を出してみようかな、と。

 20100922-4.jpg

タップマンステージ。

   

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  プラモデル, ロックマン, 玩具, ゲーム

VIPRPG夏の陣2010作品を偉そうにレビューするよ!
ようやく折り返し地点な感じの夏の陣レビュー7回目だよ!
提出時期の関係で番号順に感想書けなかった作品だけど
たぶんあとに回すことになると思うんだよ!


No.52 ひだまりロジック×365
20100920-1.png
?でわっしょい365な雰囲気が漂うお絵かきロジック。
質・量ともにツクール2000製とは思えないほど本格的であり、
特にメニュー画面、パズル画面などのインターフェースは秀逸。
×印チェックはもちろんのこと、ヒントルーレットや枠の数字をチェックする機能、
更にはセーブデータを利用した問題作成まで完備されている。
ゲームとして制限時間があるのは当然だけど
お絵かきロジックは新聞や雑誌のを暇な時にちょっとやる程度だから
ゲームオーバーがあると妙に焦ってしまうなあ。
決定キー連打で爆死してしまうことがしばしば。
あとお絵かきロジックより数独のほうが好きです。


No.53 ちょっとひとりで
20100920-2.png
リナックスが主人公の掌編RPG。
プレイ時間は30分にも満たないもののダンジョンにはしっかりと仕掛けがあり、
敵出現時の演出など全編に亘ってユーザーフレンドリー+凝ったイベント構成がされている。
また、あえて主人公の台詞を無くしたシナリオやラストの独白なども独特で
〝壮大な長編の序章〟的な雰囲気を醸し出しているのも魅力。
「No.42 DragonusSaGa」の時も思ったけど
デフォ戦でパーティメンバーが少ないとどうしても冗長になってしまうから
攻撃力高め/HP低めで調整したほうが個人的には好みだったり。


No.54 もしも魔法具現体のマスターになれるのなら Perfection
20100920-3.png
魔法具現体のマスターになり、
広大な世界を冒険してゆくフリーシナリオRPG。
フリーシナリオらしくエンディングを含めてシナリオ部分は非常にあっさりしており、
その分サブイベントや条件付きイベント、素材収集依頼などの数が膨大。
最初のキャラメイクから考えれば楽しみ方は無限に広がるまさにやり込みゲー。
ただネトゲ的な性質上かなりの作業を強いられるので
メインシナリオ部分はもうちょっとスムーズに進められても良かったかも。
特に序盤~中盤の経験値はかなり少なめで不必要に足踏みさせられてしまった気が。
また個人的に気になったのはメニュー/システム関連。
「文字が小さい+原色きつい+彩度高い」のせいで
目に痛いわ分かりにくいわで長時間プレイがかなり苦痛というのが正直なところ。
またステータスや技能部分はゲーム内でまとまった説明がほとんど無いために
(各地のNPCが思い出したように教えてくれるけれど)
手探り+適当+強引に進めていかなければならない所もしばしば。
一対一の戦闘や各属性の相性などは「ポケモン風」を意識しているみたいだから
好きな人は直感的に理解出来るのかもしれないけど
実はポケモンってシリーズ一作もやったことないんだよなあ。


No.55 俺の嫁様
20100920-4.png
アルシェス(30歳)と嫁様(未亡人)が
謎の力に魅せられた勇者一行の討伐+魔王軍の復興を目指し手を組む…
までを描いた序章的RPG。
魔王の死から始まるショッキングなシナリオや
主人公アルシェスと鬼畜なディックの対比的なキャラクター構造、
プロテクター破壊などのイベント+戦略が豊富なボス戦と魅力はたくさんあるんだけど
テンポの悪さといくつかの理不尽な仕様が敷居を高くしてしまっている印象。
感想掲示板ではプロローグの魔法陣ミニゲームの難易度が取り沙汰されているけど
実は自由行動開始後、それ以上に忍耐のいるレベル上げが必要となっているのが問題。
レベルは10でカンストし、ボスを安定して倒すには10まで上げたいところなのだが
そこまでには累計経験値が約2300必要にも関わらず
一体の敵から獲得できる経験値は基本的に5前後。スライムに至っては経験値1。
結果として数百回のザコ戦(Lv5くらいまでは全滅の危険性もある程度の強さ)を強いられ、
プレイ時間はそれだけで軽く数時間を超えてしまう。
更に凶悪なエンカウント率や二ヶ所しかないセーブポイント、
一方通行の帰還装置などが理不尽さとプレイヤー側の意地とに拍車をかけてくれる。
それら数々の不親切な仕様は良くも悪くもレトロゲーチックであり、
「ゲームは一日30分」だった頃に
町の周りをぐるぐる回りながらレベル上げをし続けた日々を思い出せる一作。
ちなみにおまけ部屋からタイトル画面に戻ろうとすると
これまたボリュームたっぷりの見るゲ+脱出ゲームが始まったりする。


No.56 アバンギャルドクエスト74 聖王の祝杯
20100920-5.png
最初から最後までカオスなノリで進んでゆく短編RPG。
基本的には歩くだけだが合間合間にちょっとした仕掛けや戦闘が入る。
マルチエンドであり、通常エンドの他にせっかくだから右の扉を選ぶことで行ける
アナザーエンドが存在する。ハッピーエンドなんてなかったんだよ…。
あとナイトガンダム物語のFC1は名作。


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  夏の陣2010レビュー, VIPRPG祭りレビュー, RPGツクール

まさかロックマンが組み立て式プラモで出てくれるなんてなあ。
というわけで先日発売した「コトブキヤ 1/10 ロックマン」を購入。
今月発売の新商品とは思えないような古臭いパッケージがたまらないね!(褒め言葉)
実はコトブキヤのプラモって買うの初めてだったり。
バンダイのガンプラとかより癖が強くて玄人向けってイメージがあるんだけどどうなんだろう。
レビューサイトなどによるとパチ組みなら一時間もかからないくらい簡単らしいけど。

完成後の記事はこちら

20100919.jpg

そしてロックマンと言えば
有賀ヒトシ氏による漫画「ロックマンギガミックス」も今月ついに最終巻が発売。
今回の復刊もまた「メガミックス」の再録からということで
正直最終章まできちんと出してくれるかどうかすごく不安だったんだけど
有賀氏のブログで正式にアナウンスされ無事完走。うーん長かった。
〝5年ぶりの大復活!〟と銘打たれていたEB版も
一時期はプレミア付いちゃったりしてたし時代の流れを感じるなあ。
今回収録されてない設定資料が大量に入ってるからあっちもまだまだ価値はあるんだよね。

「3」のストーリーとリンクさせたり「8」のデューオが介入したりと
「ワールド5」を下敷きとしながらもゲームとは全く異なる設定となっている物語に
ロックマンマニアとして知られる有賀氏が果たしてどんな決着を付けてくれるのか。
いやあ楽しみだ。
ただ一つ心配なのはあと一冊で本当にケリを付けてくれるのか、という点。
結局前巻はルーラーズの圧倒的な強さを見せるだけで終わっちゃったし
ゲーム版ラスボスのサンゴッドは未登場でそもそも出てくるのかすら分からない。
ダークムーンも倒さなくちゃならないしだいぶ駆け足になってしまいそうなんだよなあ。
既にスーパーロックマン≒ロケットバスターが存在する世界観で
今さらロックンアームにスポットが当たるのも変な気もするし
「どう料理してくれるのか」という期待や疑問点もいろいろ。

まあ読んだらまた感想とか書きたくなるだろうから
とにかく月末の発売を待つことにしよう。

追記
ギガミ3巻の感想記事はこちら

   

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  プラモデル, ロックマン, アニメ・漫画, 玩具, ゲーム

第10話「おおかみさんと御伽銀行のすごく長い一日」

ここ最近、急速に広まっているという御伽銀行の悪い噂。
学内だけに留まらず、街中でまで話題になっているというそれが
鬼ヶ島高校の生徒会長、羊飼士狼の差し金であることに勘付いた大神さんたちは、
来るべき戦いに備え、生徒たちからの借りを増やそうと多くの依頼をこなしてゆく。
そんなある日、大神さんの前に現れた鬼ヶ島高校の女子生徒、三国麗狐。
羊飼に捨てられ、鬼ヶ島高校から必死に逃げてきたという彼女に
大神さんはかつての自分の姿を被らせ、甲斐甲斐しく世話をするようになるのだが…。

クライマックスに向けて遂に話が動き出したオオカミさん第10話…なんだけど
この不良たちの前時代的な描写は本当に何とかならないんだろうか。
ネタにするには寒すぎるし真面目にやってるんだったら完全に滑ってるし
「とりあえずスタンガンで拉致しよう」な展開は正直お腹いっぱい。
1クールでこんなにスタンガンが活躍するアニメもそうそう無いんじゃないだろうか。
その他、大神さんが簡単に隙を見せたり捕まったりという展開もあって
どうにも2話や5話の焼き直しに見えてしまうんだよなあ。
次回も恐らく全員で鬼ヶ島高校に乗り込んで
亮士くんが大神さんを助ける展開になるんだろうしもうちょっと捻ってほしいところ。
今回の事件の発端になっている「御伽銀行の悪い噂」も
それによる実質的な被害の描写がほとんどないからどうにも説得力が弱い感じ。
信頼が失われて依頼が目に見えて減ったとかというのならまだ分かるんだけど
実際は三割引で満員御礼の大繁盛だし。

あともう一つ気になったのが亮士くんの肉弾戦の特訓。
前にも書いた気がするけど
大神さん=前衛/亮士くん=後衛のタッグで戦うのが好きだったから
亮士くんが接近戦までこなせる万能型になってしまうのには抵抗があるんだよなあ。
このままだと大神さんが本当にただのヒロインに成り下がってしまって
魅力がほとんど無くなってしまいそうな気がするんだけど。

というわけで正直展開としては余りにも普通で面白いかと言われると黙ってしまう第10話。
前後編の前編ということで今回だけで結論を出すのは早すぎると思うし
とりあえずは次回を観てからということにしておこう。

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  アニメ・漫画, オオカミさんと七人の仲間たち