チャンピオンREDでの連載も佳境に入った感じがする
「デビルマンG」の単行本第4巻が発売。

今回はデーモン軍団の宣戦布告までを収録。
キーキャラクターとして「魔王ダンテ」の宇津木(空宜)や
「闘神デビルマン」の神代(守城)なども登場し一気に賑やかになった感じ。
前回の美樹ちゃんのデビルマン化あたりから
どんどんオリジナル要素が強くなっている感じだねこれ。
特に明(アモン)がデビルマンではなくデーモンだという原作との相違点によって
デーモン側の動向がかなり複雑+詳細に描かれているところが面白いわ。
ツバサ(シレーヌ)と東大寺の今後の関係なんかも気になるところ。

そして本巻ラストの宣戦布告からいよいよ
「とうとうここまで私の話を聞いてしまいましたねえ」的な最終章に突入といった雰囲気。
しかしこれ作中でいつの間にか1年も経ってたのか……。
連載開始から1年になるし現実世界に合わせただけかもしれないけど
火星接近の周期などがキーポイントになってるから
1年じゃなきゃいけない理由なんかもあるのかな。

しかし前にも書いた気がするけど本作のアモンは弱いというか
「普通よりちょっと強いデーモン」って感じだなあ。
「AMON」や「デビルマン対闇の帝王」などのデビルマン関連作品だと
どんどんアモンの設定が拡大解釈されて神々に比肩する存在になっちゃってるから
苦戦や敗北の多い本作のアモンはなんか新鮮だわ。

   

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  デビルマンG, アニメ・漫画, ダイナミック系

雑誌連載も300回を迎えた長期連載となっている
「侵略!イカ娘」の単行本15巻が発売。
早苗のイカ娘グッズまみれの部屋がついに清美ちゃんにバレてしまったり
シンディー+3バカの上司っぽい人からの連絡があったりと
話が大きく動きそうな気もしたけれど
やっぱりいつもの日々が続いていく「ずっと真夏の侵略コメディ」が展開。

そして今回は新キャラとして女性警察官の古川さんが登場。
14巻の白椙姉さんに続いての大人の女性キャラだし
しばらくはこういう立ち位置のキャラを増やしていくのかな。
「ある程度巻数が進んでからの婦警さんの新キャラ」ということで
同じチャンピオンで連載していた「無敵看板娘」の権藤さんなんかを思い出すね。

また巻末コメントにあるように悟郎と磯崎にスポットの当たるエピソードも多く
特に悟郎VS磯崎のライフセーバー対決なんかは
今まで無かったのが不思議なくらい正統派のストーリーといった感じ。
しかしいつの間にか悟郎のエビチャーハン好物ネタが定着してるなあ。
個人的にはカウンター設置話のギャグ漫画調のオチが好きだったり。

 

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  アニメ・漫画

新たな力を得たサイボーグ戦士たちの反撃が始まった
「サイボーグ009完結編」の漫画版第23話が更新。
今回のサブタイトルは「~新宿牙城~」。
小説の後書きによれば「新宿の高層ビル街に、蜘蛛の巣状の神の牙城」というメモが
構想ノートにあったらしいから恐らくそこから取ったものだろうなあ、と。

そんなわけで今回は小説版のP91~P113までを漫画化。
絶望から一転しての大反撃ということで見せ場だと意識しているのか
普段よりも細かくビル街や無数の邪鬼たちが描かれており
特に最初の数ページはかなり描き込まれている感じ。

それだけにこのあたりの戦闘シーンはもっとじっくり読みたかったというか
正直今回の話はじっくり2話かけてやってもよかった気がするなあ。
なんかこの漫画版って全編同じペースで淡々と進んじゃってるんだよね。
せっかくの新しい力のお披露目なんだしもうちょっとメリハリが欲しいところ。

中でもジェロニモとピュンマの2人なんか戦うシーンが皆無で
新しい能力をセリフで説明するだけになってるのはさすがにどうかと思うわ。
っていうか小説で地の文だったところを全部キャラに喋らせてるせいで
32~33Pの皆の会話がものすごい説明口調になってるし。
せっかく絵で見せられる漫画なのに勿体ないなあ。
特にピュンマの不自然すぎる長セリフは何とかならなかったんだろうか。
あと最終ページのハインリヒの笑顔が妙にジワジワ来る。何だこの爽やかな顔。

そして前半クライマックスの新宿決戦に向けて盛り上がるところで次回に続く。
このペースで行くと次回は超巨大モアイが登場するんだろうけど
ここらで一発ドカンとボスキャラっぽいところを見せてほしいなあ。
邪鬼や鰐モドキたちとの戦いが微妙にチマチマした感じになっちゃってるし。

ところで今回から新コスチュームになってるはずなんだけど全く言及してないね。
まあ白黒ページじゃ色の違いも分からないし別にいいか。

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  アニメ・漫画, サイボーグ009

昨年の「改訂版デビルマン」から始まった
永井豪名作シリーズの最新作として「改訂版マジンガーZ」が刊行開始。
一連の刊行はデビルマン&マジンガー40周年企画という側面もあったし
満を持して元祖マジンガーが登場といった感じがするね。

そんなわけでデビルマン以来の「改訂版」を冠している今回の改訂版マジンガー、
帯に「ほぼ全てのマジンガーZが描き直し済み!」とあるように
マジンガーや甲児の顔を中心に全編に亘って細かい加筆修正がされており
「改訂版デビルマン」によく似た改稿といった雰囲気。
確かにマジンガーの顔はほぼ全てのコマで描き直されてるねこれ。
初期はデザインが安定してなかったのがしっかりと統一感のあるものに変わった感じ。
所々に「頭をZマジンガーにすげ替えたようにしか見えない」コマがあるのはご愛敬かな。

またラストの1ページやマジンガー発進時の見開きなど
完全描き下ろしの新作ページも10ページ弱とわずかながら存在。
あしゅらに啖呵を切るマジンガー(in甲児)なんかは結構好きなんだけど
新作ページが少ないのは正直物足りないというか
もっと大胆に追加してほしかったような気もするなあ。
「マジンガーZ」はオリジナルverが現行文庫版で簡単に手に入るし比較という意味でも。

そんなわけで今回は「にせマジンガー編」までが収録されているけれど
気になるのはラスト近辺の構成がどうなるのかという点。
「マジンガーZ」は「デビルマン」以上に単行本ごとの修正や変更点が多いし
特にマジンガー軍団~バードス島出撃~ゴードン戦は
掲載誌の変更や「グレート」との兼ね合いもあって複数のバージョンがあるから
今回の「改訂版」がどうなるのか楽しみなところ。

   

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  ダイナミック系

最終章も4話目となる「サイボーグ009完結編」の漫画版第22話が更新。

今回は小説下巻のP67~P90にあたるストーリーが展開。
サブタイトル通りのサイボーグ戦士たちの敗北から再改造の悲しみ、
そして「新しい力」による反撃の兆しなど
前回までと比べるとハイテンポで話が進んでいった印象。

ただそれだけにいつも以上にダイジェストっぽくなってしまっており
特に「敗北する各国の軍隊」「邪鬼たちに蹂躙され、孤立する日本」を
2~3ページで一気にやってしまったせいで
単なる「怪獣軍団大暴れ」にしか見えないのが何とも。
小説では情報網が謎の力で遮断されたり近代兵器が無効化されたりと
それなりに「神の力」っぽいものが描かれていたんだけどなあ。
ジョー編にあったような政治家たちの反応や焦燥なんかも入れてくれれば
もうちょっと絶望感が出せたんじゃないかな。

また文章で状況や内面を細かく説明できる小説との違いもあってか
かなり直接的で素直な表現がされていたのも今回の特徴。
例えば「千切れかけ、皮一枚で繋がっていた」(小説下巻:P69)ジョーの腕が
完全に失われている状態で描かれていたり
「まるで音が聞こえそうなくらい機械的な物」(小説下巻:P82)である
フランソワーズの目から実際に機械音が出ているのが分かりやすい違い。

あと画で表現するのが難しいからカットされたんだろうけど
ジョーの顎が砕かれているところにはちゃんと言及してほしかったかも。
「サイボーグ戦士たちの能力がピンポイントで攻撃されている」
象徴とも言えるところだったんだし。

そんなこんなで見開きのカラーページと共に今回は終了。
この全員集合ページはそのまま単行本のピンナップなんかに使われそうな気もするね。

そして単行本の3巻も来月発売が決定。Amazonの紹介ページなどには
「連載時のカラーページも完全再現」って書いてあるけど
カラーページなんてそんなにあったっけ。
ジョー編のモアイ(『神々との闘い編』からの引用部分)くらいしか思い浮かばないや。

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  アニメ・漫画, サイボーグ009