ああやばい……やばい……
ここ数ヶ月ほど更新ペースがやたらと落ちてますが
まとまった時間取れないなーとか愚痴りながらも映画観たりゲームやったりしてました。
なんかこの2~3ヶ月で映画50本くらい見た気がする。
今週もパシフィック・リムとマン・オブ・スティールでひゃっほい。
えーとそんなわけでいろいろ迷走したりしてましたが
「前から観たいと思ってたんだよねー」な映画はけっこう消化したし
いい感じにモチベーションも上がってきたので
来年からはブログの更新ペースも以前と同じくらいに戻ると思います。目指せ毎日更新。せめて週に3日くらいは。
あ、あと短編RPG「亡星少女(ツクールVX版)」は年内に公開します。マジです。
「サイボーグ009 conclusion GOD’S WAR 第28話」 感想
浮上した新大陸でついに神々との最終決戦が始まった
「サイボーグ009完結編」の漫画版第28話が更新。
今回は小説のP209~212とP214~238にあたる部分の漫画化。
サブタイトルは「~神々の集結~」ということで
決戦前の「嵐の前の静けさ」的な話かと思っていたら
実際は神々やサイボーグ戦士たちの集結から新大陸の浮上、
そして最終決戦の中での張々湖の死までを一気にやってしまう展開。
っていうか今回はいつもより更にハイペースだね。
まさか最終決戦がもう始まっちゃうとは思わなかったわ。
世界規模の混乱が起こって人類滅亡への危機感が高まっているはずなんだけど
せめてそのあたりへの言及はほしかったなあ。
「神々との戦い」の「最終局面」なんだよこれ。もっと盛り上げてくれよと。
またムー大陸が浮上するところ、大陸でギルモア博士の船やイワンを発見するところは
小説でもご都合主義で行き当たりばったりな展開が目立っていた部分だけど
今回はそれをそのまま画にしてしまっているせいで更に違和感が。
「フランソワーズから聞いていた」っていきなり言われても困るというかなんというか。
あと小説ではさらりと数行で流されてしまった皆の決意なんかも
しっかりと補完してもらいたかったところ。
そして何と言っても今回のキモはラストの張々湖の死。
サイボーグ戦士の死がこういうはっきりとした形で示されたのは
初めてなんじゃないだろうか。
結局この絵柄で肉片とかやられてもな、というのもあるんだけど。うーん。
何はともあれこのペースだとあと数話で完結……って
本当に最終章に入ってからは展開が雑というか早すぎるね。
ちょっと前に「最後までじっくり漫画化すれば50~60話以上になるかも」
みたいなことを書いた記憶があるんだけど
まさかこんなに早く進んでいくことになるとは思わなかったなあ。
ブリテンとマイク、ジェロニモとミッキー、みたいな序章で因縁のある対決なんかは
神についての問答なんかを入れながら1話ずつ使って描いてもいいくらいなのに
2~3Pで終わりとかひどい。
というわけでなんか今回も不満ばっかりになっちゃような気がするけど
結局「せっかくの完結編なのにハイペースすぎてもったいない」ってのに
集約しちゃうんだよね。もっとじっくり描いてほしいわ本当に。
そう言えば現在連載中の「RE:CYBORG」の漫画版は逆に超ローペースだし
あっちと足して2で割ったくらいがちょうどいいテンポなんじゃないだろうか。
あ、あと次回の更新は1/7になってるね。
やっぱり大晦日更新はないか……。
機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN 後編 感想
前編の感想はこちら。
「機動戦士ガンダムAGE」のストーリーを補完するOVA「MEMORY OF EDEN」の後編。
約75分でラストまで消化しなければいけないということもあり
いきなりノートラム決戦だったり説明なしにミューセルが出てきたり
キオ編に至っては「戦闘記録を見るゼハート」でほぼ済ませてしまっているという
超ぶつ切り展開。さすがにもうちょっと尺欲しいわ……。
……というわけで最初の45分は正直微妙だったんだけど
ラストの30分、イゼルカントの意思をゼハートが受け継ぐところからの流れは
そこまでの退屈さを吹き飛ばすほどの展開。やべえ超面白いわこれ。
特に視点がアセムからゼハートに移ったことで
TV版で「イゼルカントの狂気に呑み込まれた」ようにしか見えなかった彼の本心が
「死んでいった者たちが信じたものを無駄には出来ないから」と
はっきりと明示されたのが大きな違い。
ああなるほど、こういう考えしてたのかゼハート……。
「死者のために躍起になり更に死者が増えていく」という負のスパイラル。絶対的矛盾。
「前に進むしかない」と連呼しながら死者=過去のことしか見えていないという皮肉。
そりゃあ泥沼になって狂っていくわ。
っていうかこういうのをちゃんとTV版でやってくれれば良かったのに。
そしてガンダムAGE-2ダークハウンドとガンダムレギルスの最終決戦はまさに圧巻。
TV版も終盤は質の高い作画を見せてくれた「ガンダムAGE」だけど
本作ではそれが更にパワーアップしており
超スピードの戦闘シーンには大満足。やっぱりロボアニメはこうじゃなきゃ。
またTV版からカラー変更となったレギルスは
単なる「ガンダムのライバルキャラ=赤」というお約束以上に
「死んでいった者たちの血に染まったゼハート」を体現しているのが上手いところ。
最終決戦では各部のパーツが翼や尻尾のようになり
どんどん「悪魔的」なフォルムに変容していくし
冷凍冬眠を繰り返して変わらない姿のまま時を経たゼハートと
すっかり壮年に姿が変わってしまったアセムも
そのまま「過去に囚われている」ことと「次の時代を見据えていること」の違いを
表しているんだよなあ、としみじみ。
というわけで本編以上に迫力のある戦闘シーンや細かい演出など
思っていた以上に楽しめた本作「MEMORY OF EDEN」。
何よりアセム学園編とラ・グラミス最終決戦がほぼ新作っていうのが良かったわ。
もっと早く観ておけばよかった。
しかしこれ総集編じゃないよなあ……。
「MEMORY OF EDEN」単体で「ガンダムAGE」の全体のストーリーを理解するのは難しいし
あくまでもTV版の補完というか副読本的な位置付けなんだよね。
そういう意味じゃTVシリーズ全49話を観ないとちゃんと楽しめないわけでうーん勿体無い。
「MEMORY OF EDEN」とは別に気軽にストーリーを把握できる
総集編OVAがあってもいいんじゃないかなあ、と思ったり。
そのあたりはやっぱり商業的な問題になるんだろうけど。
機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN 前編 感想
「機動戦士ガンダムAGE」のアセム編以降のストーリーを
アセムとゼハートに焦点を当て再構成したOVA「MEMORY OF EDEN」。
へーこんなの出るんだ、新作部分は気になるなあ……と思いつつスルーしてたんだけど
最近見る機会があったのでようやく視聴。久しぶりだねガンダムAGE!
っていうか2時間半の本編をわざわざ2枚組にしてるのが一番の驚きだったり。
映像特典も特にないみたいだし意味あったんだろうかこれ。
というわけでフリット編は吹っ飛ばしてアセム編からいきなり始まる本作、
最初の45分はほぼ完全新作になっており
アセムとゼハートの出会いやMSクラブへの加入の過程などもTV版から大幅に変更。
結果としてアセム、ゼハート、ロマリーを中心とした「青春部活学園モノ」として
かなり分かりやすい構成になっているなあ、というのが正直な感想。
合宿中のケンカとか浜辺でぶん殴るシーンとかニヤニヤしっぱなしだったわ。
いやあこういうベタベタな古臭い演出大好き。どこのテイルズオブリバースだよ。
学芸会でアセムが海賊役をやってるような細かい伏線もいい感じ。
また新ウェアのAGE-1ソーディアは騎士っぽい出で立ちだと思っていたら
初出がゲームだったのねこれ。確かにそんな感じだわ。
接近戦でMSの腰に一瞬「捻り」が入るのは「ガンダムAGE」独特の演出だよなあ、と
TV版を思い出して妙に懐かしい気分になったり。
そんなこんなでアセム卒業+ゼハートの正体バレまでは
ほぼ全編作り直しで大満足だったんだけど
それ以降は基本的にTV版のぶつ切りで目新しいところもなく
思いっきり駆け足になってしまっているのが残念なところ。
やっぱりAGE-2はいつの間にか完成してるしキャラ同士の交流もほとんどないし。
フリット編を経てない「MEMORY OF EDEN」単体じゃ
ミレース艦長やウルフ隊長もぽっと出のキャラになっちゃってるし
アリーサ以下のクルーとか完全にモブじゃないかこれ。
あくまでもキャラ主体のファンディスクで本筋ストーリーに関しては二の次ってことか……。
そんなこんなでアセム、ロマリー、ゼハートの再会を経て前編は終了。
新作部分がすごい上手くまとまってたから後半は正直微妙に感じてしまったんだけど
尺の問題もあるし仕方ないかなあ、と。
後編の感想はこちら。