基本的な雰囲気やタイトルが決まったら次はいよいよ主人公です。
とは言えテーマが決まった時点で主人公のタイプもある程度固まっているので
ここらへんはそんなに時間はかかりません。
ただプレイヤーにとっても作る側にとっても
「一番長く付き合うことになるキャラ」になるので
「コイツと一緒なら何でもやれるぞ!」みたいな魅力が必要だということだけは
常に頭の片隅に入れておきます。
ちなみに主人公にもいろいろなタイプがありますが
自分の過去ゲーを振り返ってみると大体以下のように分類されていると思います。
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○真面目っ子
いわゆる「真面目で優しい熱血漢」な優等生タイプです。
主人公としては一番動かしやすく
ゲーム的にもアタッカーからサポートまで違和感なくこなす万能キャラですが
その堅物さが仇となり、ドカンと一発大きな出来事がないと
なかなか行動を起こさないという欠点があります。
村を燃やしたり追放したりするのが手っ取り早いです(暴言)。
○根暗っ子
自作品では何気に多いアンニュイでダウナーな根暗っ子です。大好きです。えへへ。
基本的に受け身で冷静な分析をするので
周りのキャラの性格付けがはっきりしやすくなるという利点があります。
性格上相方が陽気系のキャラでほぼ固定されてしまうのが弱点というか難というか。
○記憶喪失っ子
いろんな所で見かける記憶喪失っ子です。
世界観や登場人物に関する知識がゼロ=プレイヤーと同じなので
長い説明やキャラ紹介を自然にすることが出来ます。
ただ設定上「記憶を取り戻す」所が話の山場となるので
その後のストーリーが消化試合になってしまうという欠点があります。
過去ゲーでは短編だったのでギリギリのタイミングでEDになだれ込めた感じです。
○インテリ系
これ個人的には一番難しいです。
記憶喪失っ子の逆でプレイヤーが知らないことを知っている人物になってしまうので
感情移入や世界観の説明が非常に難しくなってしまいます。
非常に分かりづらい例えですが
「テイルズオブジアビスの主人公がジェイドだったらどんなに話の展開が難しくなるか」
を考えてみるとよく分かります。
○アホの子
猪突猛進のお馬鹿キャラ、周りに迷惑をかけっぱなしなのに
何故か憎めない人気者のアホの子です。
何だかんだで一本気であり成長要素も多いので主人公としては動かしやすいのですが
基本ギャグキャラのために「話がシリアスになると一気に影が薄くなる」
という致命的な弱点があります。
下手をすると後半にセリフがほとんど無くなったり
ぽっと出のシリアスキャラに主人公の座を奪われたりもします。
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……とまあ長々と書いてきましたが
本作『妖鬼少女』の主人公、八坂瑪瑙のコンセプトは「いい子」です。
真面目っ子ほど堅物ではなく、適度に正義感があり、
適度に悩み、考えなしに行動するほどアホではないごくごく普通の子です。
主人公としては少しばかり地味ですがまあこれはこれで。