VIPRPG紅白2014作品を偉そうにレビューするよ!
年をまたいでお送りする祭りレビュー第2回だよ!
過去の全レビューは終わるのに2~3ヶ月かかってたけど
今回も今のペースだとやっぱりそのくらいになると思うんだよ!
No.006 ねこまん!
ねことマンドラさんの異色コンビが階層世界を旅するRPG。
代理ゲーということで打ち切りラストに加えて全体的に強引な展開が多いものの
それなりにボリュームがあり、フシギな宝箱やマップ上の隠しアイテムなど
細かい所に力が入っているのが好印象。
隠しアイテムは数が多く新しい装備品までノーヒントで入っているため
少しくらいは目印みたいなものがあってもよかったかも。
塔の階層世界という設定や最初の敵などからレトロゲーの雰囲気を感じた。
No.008 救世メガロマニア
世界を創造する力を持つ転生者となって二つの世界を駆け抜ける大長編RPG。
一本道でチュートリアル的な要素の強い序盤から
世界を旅して少しずつ行動範囲を広げていく正統派RPGの雰囲気を味わえる中盤、
前世の記憶や世界の秘密が明らかになる後半まで
とにかく盛り沢山で余すところ無く力を注いだ超大作といった感じ。
各ダンジョンの謎解きも豊富で
自作システムでは足枷になりがちなイベントすり抜けや座標リセットを
逆手に取った仕掛けなどはまさに逆転の発想。
ただ洞窟など一部のマップはちょっと暗すぎじゃないかなあこれ。
壁の裏の通路やシンボルエンカウントに加えてオブジェクト運びの仕掛けが多いので
画面が暗いとどうしてもイライラ感が強くなってしまうなあ、と。
アトラスゲーをリスペクトしている戦闘やスキルセットは
得手不得手をはっきりさせた仲間を敵に合わせて入れ換えつつ戦うのが面白いところ。
戦力が揃っていない序盤から高HPのボスや連戦があり
後半は連続行動や先制スキル、万能属性が厳しく運の要素がかなり強いので
全体的な難易度は中盤あたりが一番楽だった印象。
無効や反射を駆使して完封した時の達成感がたまらないね。
仕方ないとは言えゲーム画面の情報量とツクール2000の解像度が噛み合っておらず
スキルの習得や細かい効果の説明、悪魔召喚といったキモの部分が
一見複雑で取っつきにくいように感じられてしまったのが勿体ないところ。
序盤の難易度が特に高く感じたのはそのせいもあるのかな。
No.009 弟子旅物語
謎の光によって飛ばされた弟子五郎が奮戦する自作戦闘RPG。
ビジュアル的なメニュー画面やサイドビュー戦闘、
キャラチップをふんだんに使ったアニメーションなどかなり気合が入っているものの
未完成であり、説明不足でご都合主義な部分が多い展開も含めて
「自作システムとオープニングで力尽きました」な雰囲気が
全体を通してありありと感じられてしまったのが残念な感じ。
NPCの台詞に楽屋ネタや作者のツッコミ的なものが多いのは好みが分かれるかも。
もう一つの勝ち続けモードはオマケまで妙に力が入っているけれど
個人的にはこちらよりも本編のストーリーをしっかりやってほしかったなあ。
No.010 ブリとブラと気絶把握
ブラインドが盗まれたポテチを取り返そうとする夢オチ短編見るゲ。
「フィールドに出る度に配役が一部変わる」とあるけれど
キャラの配置だけじゃなくて細かいセリフややり取りまで全部変わるので
全体として考えるとかなりの分量。
そのあたりをもっとアピールしても良かったんじゃないだろうか。
「RPGでの状態異常の使われ方」系のネタが分かりやすくて面白かった。
No.011 ごちむす
特異体質の主人公が暗黒に立ち向かう
虚無的な雰囲気に満ちたダンジョンクリア型RPG。
とにかく主人公の設定が秀逸であり、成長システムや世界観、NPCの台詞など
ゲームの全ての要素が完璧に噛み合っているのが素晴らしいところ。
ダンジョンも一本道で一見味気なく見えるものの丁寧に作られており
各所のちょっとしたイベントや
パズル的に避けることが出来る敵シンボルの配置や動きなど
細かい部分までしっかりと考えられている印象。
難易度はやや高めで序盤のザコ戦から消耗を考えなければならず
成長システムと相まって中盤以降も厳しい選択を強いられるのでとにかく悩む悩む。
一人旅も想定しているためか終盤ボスにも状態異常がそれなりに効くのが救いだね。
敏捷性を上げての先制バランス崩しにはお世話になりました。