牛木義隆 「夢喰いメリー 14巻」 感想
夢魔たちが次々と現実世界に現れて状況が混乱してゆく
『夢喰いメリー』の単行本14巻が発売。
今回は黒幕の白儀くんによって
幻界と現界がどんどん混じり合い新しい世界が生まれてゆく、という展開が見所。
特に「一度夢魔と関わった人間にはその姿が見える」という設定により
みなとやひな、大学生ケンなどの
これまでのストーリーで登場してきたゲストキャラたちに
再びスポットが当たる内容になっているのが初期からのファンには嬉しいところ。
まさに全キャラ総出演の最終章が開幕、といった感じだね。
みなとを助けるイチマちゃんなど再登場した夢魔も単なる敵ではなく
それぞれの思惑によって動いている、というのも面白いね。
そんなこんなで夢路、メリー、白儀くんの三人の傷など
これまでずっと引っ張ってきた謎がいよいよ解き明かされそうな『夢喰いメリー』だけど
正直エルクレス戦後あたりから微妙にテンポが悪くなってしまったというか
少しばかり引き延ばしに入っている印象も。
「まんがタイムきららフォワード」草創期からの最古参作品だけに
そう簡単に終わらせられない事情なんかもあるんじゃないかなあ、と。
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