「サイボーグ009 conclusion GOD’S WAR 第15話」 感想

単行本2巻も無事に発売した「サイボーグ009完結編」の漫画版第15話が更新。
しかしやっぱり単行本高いなあこれ。
このサイズとページ数で860円はぶっちゃけ有り得ない。
今回は解説や後書きの類もないし
どうも「ファンならどんな値段でも買ってくれるだろ」みたいな感じで
足元を見られてる気がしないでもない。

そんなこんなで今回はピュンマ編の後半、
小説版では中巻のP316~P337にあたるストーリーが展開。
光の者と闇の者の関係など今までおぼろげにしか見えていなかった本作の背景設定に
一気に踏み込んでいくエピソードということもあって
いつもより密度の濃い話になっている気がするなあ今回。
ピュンマの淡々とした語り口も雰囲気作りに一役買っているし
今までで一番「セリフを読んでいて面白い」話かもしれない。

ただ今回はいつもよりも作画が安定していないように思われる部分がかなりあり
特に前半、光の者たちが闇の者たちに虐げられる部分は
画があっさりしていて背景が書き込まれていないコマが多かったりと正直微妙なところ。
今回の第15話は「クラブサンデー」のサイトでも
5/17日更新っていう間違った情報が載せられていたし(実際は本日5/24更新)
それに対するアナウンスも無かったりで
このあたりの手抜き感や読者に不親切な部分が気になるなあ。
今月は映画「RE:CYBORG」のBD発売(特典冊子の漫画をシュガー佐藤氏が担当)や
単行本2巻の作業なんかも入って
いろいろ混乱してたり間に合わなかったり、みたいな大人の事情があったんだろうか。

何はともあれ次回はいよいよ最後の009編、ジョーの登場。いやあここまで長かった。
モアイの謎に迫ってゆくジョーのエピソードは
大半が平成版アニメ「Conclusion God’s War~序章~」で映像化されており
かつての「神々との闘い編」と雰囲気的にかぶる部分も多いから
どうしても比べちゃうことになってしまうんだけど
とにかく満を持してのジョーのエピソードを楽しみに待つことにしよう。

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