西川秀明 「偽書ゲッターロボダークネス 2巻」 感想
光と闇のゲッターの戦いという設定や
これまでのゲッター作品ではすぐに退場していた達人さんが司令官として
早乙女博士「早乙女賢」と戦うという早乙女一家大戦争な様相など、
まさに「偽書」ならではのストーリーが展開する「偽書ゲッター」の第2巻。
今回は「ハヤト編」ということで原作「G」の「魔王鬼の挑戦」を下敷きにしたエピソード。
とは言え敵が従兄弟では無かったり
魔王鬼を倒した後の「貴様のことは全て分かってるんだ…」
といった余韻や後味の悪さは皆無で
とにかく暴走と呼ぶに相応しいハヤト+ゲッターIIの大暴れが見られる本巻。
そうした変更点は「本気のマガイモノを見せてやる!」という
本作の性格に合わせたものなんだろうなあ。
TV版サブタイトルのオマージュである「激突!ドリル対ドリル」をいとも簡単に
「超激突!ドリル対ドリル」にしてしまうようなハッタリ(褒め言葉)もたまらんね。
どうでもいいけど「激突!ドリル対ドリル」で検索したらコラ画像ばっかり出てきて吹いた。
前回の1巻がリョウの話、そして今回がハヤト編というわけで
次巻はムサシの話ということになるみたいだけど
(1巻の感想で「邪鬼王」との類似点について触れたんだけどマジでイオナ出てきたよ!)
月刊連載であることを考えるとややペースが遅いかなあ、というのが気になるところ。
マガジンZ時代から合わせると次がもう4冊目になっちゃうし
このままいけば石川賢氏の原作漫画「ゲッターロボ」よりも長い話になるのは明らか。
別にそれが悪いというわけではないんだけど
衣谷遊氏の「AMONデビルマン黙示録」がデビルマン本編よりも
長くなってしまった時に感じた違和感というか何というか
個人的にそういうのがあったりするんだよなあ。
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