せんだいメディアテークの「ごはんといのちのストーリー展 わくわくフォトパーク」に行ってきました。(2024年9月)
せんだいメディアテークで現在開催中の展覧会
「ごはんといのちのストーリー展 わくわくフォトパーク」に行ってきました。
こちらの展覧会は創価学会の主催ということで
数年前に足を運んだ「わたしと宇宙展」と同じパターンになりますね。
せんだいメディアテークの「わたしと宇宙展」に行ってきたよー。
https://tktkgetter.com/blog-entry-1286.html
自分は政治と宗教と野球と車と腕時計の話はしないことにしているので
そのあたりはノーコメントとさせて頂きますが
「宇宙」といい「食」といい
自分が興味があるもの、面白いと感じるものをピンポイントでやってくれるのは
何であれ嬉しいところではあります。
そんなわけでこちらの「ごはんといのちのストーリー展」、
比較対象は東北歴史博物館で9月末まで開催中の「和食」展になると思うんですが
東北歴史博物館の特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」に行ってきました。(2024年8月)
https://tktkgetter.com/blog-entry-1553.html
こちらは入口でマスコットキャラがお出迎えするなど
「和食」展と比べると会場の雰囲気などは完全に子供向けの印象。
副題に「フォトパーク」とあるように写真撮影スポットも多く
その他にも各場所のスタンプを重ねて押すことで絵柄が完成する
スタンプラリー的なポストカードが用意されていたり
豆を箸で運ぶゲーム、自分だけのオリジナル弁当を作るコーナー、絵本コーナー、
展示に関連したクイズに挑戦するコーナー、と遊びの要素も盛り沢山。
ただテーマとしては自分が期待していたものとはちょっと違っていたというか
いわゆる「命を戴くいただきます」の話に始まって
環境問題、食生活の変化やバランスのいい栄養素の話、
SDGsに関連してのフードロス問題や昆虫食への言及、そして防災、と
パネルの文章だけを追っていくとやたらと説教臭い話が多かったのが気になったところ。
扱っているもの自体は「和食」展に近いものはあるんですが
食の歴史や発酵の化学式などの学問的な説明を最小限に抑えたぶん
道徳的な説教臭い部分だけが強く残ってしまったなあ、といった印象があります。
遊んだり写真を撮ったりするのがメインならいいんですが
自分のようにパネルをじっくり読んで食べ物について知りたい、と思っていると
そのあたりで引っ掛かってしまうんじゃないでしょうか。
焼き鳥の部位の紹介なんかは普通に楽しめるんですけどね……。
それとこちらの「小学生の好きなものアンケート」は
いろいろ考える余地があって面白かったです。
細かな順位の変動はあっても上位のラインナップはそう変わらないことが窺えますし
平成に入って新たに「焼肉」「ピザ」「ポテトフライ」がランキング入りしたのは
80年代以降にハンバーガーや焼肉のチェーン店、宅配ピザ等が登場し
子供たちにとってそれらが一気に身近なものになったから、みたいな分析も出来ますね。
単にランキングを羅列するだけじゃなくてもうちょっと踏み込んで
アンケートから何が分かるか、みたいな解説もあれば良かったなあ……と。
そんなわけで全体としては
「面白かったけどちょっと押し付けがましいところがあるなあ」
という感想となった「ごはんといのちのストーリー展」。
自分のように「食べ物の面白い話、美味しそうな話を読みたい」と期待していると
ちょっと肩透かし感はありますが
メインはフォトスポットや遊びのコーナー、そのついでに子供たちに
ちょっとだけ食べ物や地球の未来について考えてほしい……みたいなコンセプトだと
こんな感じの展示になるのかなあ、とも思います。
無料で入れる展覧会に文句言っちゃあいけないぜ。
あ、それと数年前の「わたしと宇宙展」では会場にスタッフが何人もいたり
受付でもらった封筒に学会の冊子やチラシが入っていたりしたんですが
今回の「ごはんといのちのストーリー展」ではそういったものの配布は一切なし。
近年のアレやアレもあって展示とは関係のない勧誘や宣伝と見なされるような行為は
自粛している……みたいなこともあるのかなあ、と。
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