永井豪 / 星和弥 「破獄のマジンガー」 第7話 感想
世界の真実を求めて再び地獄に飛び込んだシレンの新たな戦いが描かれる
『破獄のマジンガー』の第7話。
というわけでシレンが自らの意思で再び地獄に挑んで
新章突入といった感じになった今回の『破獄のマジンガー』。
肩に「Z」の刻印を持つシレンとその機体が「不殺Z」として有名になっていたり
敵にトドメを刺さずに数々のミッションをクリアした実力を認められていたりと
作中では描写されていないところでシレンが戦い続けていたことが窺えますね。
それぞれの思惑はどうあれ「不殺Zについていけばイケる」と
シレンを支持する者たちが着実に増えているのは嬉しいところです。
またシレンと同じ顔を持つ「世界の創造者」と真紅郎との会話パートもあり
こちらも真紅郎の過去が断片的に明らかにされたりと興味深い内容。
第6話では真紅郎はビルが立ち並ぶシレンの世界について
「こんなワケ解らん世界」と言っていましたし
彼が過去、あるいは時代劇的な別世界の人間であることは間違いない感じですね。
平行世界なのか別世界なのか、はたまたVR的なアレなのか、
シレンと黒幕の関係はコピーとオリジナルみたいなものなのか、と
このあたりはいろいろと考えることが出来ますが
何はともあれ少しずつ真相に近づいている感じではあります。
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そんなこんなでシレンの新たな戦いが始まり
まだまだ続いてくれそうな感じの『破獄のマジンガー』ですが
第5話までを収録した単行本第1巻の発売も無事に決定。
玩具先導の企画なので単行本は出さずに付属の小冊子などで終わってしまうかも、と
少しばかり不安に思っていたんですがきちんと出してくれるようで何よりです。
そして気になるのは2023年11月時点で全ての話が無料公開されているものが
単行本の発売後はどうなるのか、というところ。
単行本を売るために無料公開は終了してしまうのが普通なんでしょうが
ここ数年で出版社が運営するコミック系アプリやWEBサービスが一気に増えて
「アプリやWebで他の人のコメントなどを楽しみつつ無料で1話ずつ読む」
「その一方で単行本を購入して一人でまとめて読んで楽しむ」と
近年は「WEBで読めるなら本はいらない」→「両方を別物として楽しむ」に
漫画の読み方そのものが変わってきている印象もあるので
WEBの無料公開はそのまま、みたいな可能性もあるんじゃないかと思っています。
ダイナミック作品は一見さんお断りなイメージを持たれてしまうことも多いので
とにかく読んでもらわないと話にならないですからね。
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