永井豪 / 星和弥 「破獄のマジンガー」 第6話 感想

雷と共に自らの世界へと帰還したシレンが世界の真実を求めて奔走する
『破獄のマジンガー』の第6話。

家族との時間を過ごしつつも世界に疑念を抱くシレン、
シレンを追ってきた真紅郎と彼を消去しようとする謎の男たち、
そしてシレンと同じ顔をした地獄世界の黒幕……と
一気に世界の謎に迫っていく展開となった今回の『破獄のマジンガー』。

作者の星先生が「第6話はマジンガーがあまり出てこない」と語っていたように
今回は現実世界での描写が中心となっているんですが
とにかくストーリーが一気に進んでこれがもう面白い面白い。
シレンが母や妹と過ごす穏やかな時間から彼を探して街中をさ迷う真紅郎パート、
そして2人が再会して誤解を解く後半まで
とにかく謎また謎、でノンストップで見せてくれるので
メカアクションがない物足りなさなどは一切感じさせない内容になっています。

特に真紅郎がシレン=黒幕という誤解を解いた理由が話し合いなどではなく
「今までの言動から自然に理解する」流れになっているのが嬉しいですね。
ここまで鉄シレンというキャラクターを丁寧に描いてきたからこその展開だと思います。

というわけで「もう一人のシレン」の存在を示唆しつつ
次回からは新章突入みたいな感じもある『破獄のマジンガー』。
主役機の「マジンガーZEST」はまだ名前も出てきていませんし
連載前のインタビューによると胸の放熱板≒ブレストファイヤーも
必殺兵器としてかなり出し惜しみをして登場タイミングを計っているようですし
シレン機の強化も含めて今後の展開が楽しみなところです。

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