オオカミさんと七人の仲間たち 第09話 感想

第09話「おおかみさんと毒りんごが効かない白雪姫」

今回の依頼人は貧乏ながらも七人の弟妹たちと賑やかに暮らしている三年生の白雪先輩。
そんな白雪先輩から子守りの依頼を受けた大神さんと亮士くんは、
やんちゃ盛りの七人兄弟に悪戦苦闘しながらも楽しんでいた。
だが、白雪先輩が本当に指名したりんごちゃん本人は全く姿を見せず、
更に学校でも白雪先輩自身を避けるような行動を繰り返しす毎日であった。
「どうして、りんごちゃんは白雪先輩を避けるのか?」
このままではいけない、と亮士くんはりんごちゃんに詰問し、
そこで白雪先輩との複雑な関係、
そしてりんごちゃんが負い目を感じ続けていることを知る。
御伽銀行のメンバーはそんな二人の仲を取り持つため、
白雪先輩と七人の兄弟たちをプールへと誘うのだった…。

前回とはうって変わってりんごちゃんの過去を中心としたシリアス回。
大神さんや乙姫さんの時も思ったけど
各キャラの過去が余りにもテンプレ通りというか古典的なんだよなあ。
(それこそ少し間違えればギャグになってしまうくらいに)
「おとぎ話」をモチーフにしてるから意図的なものなんだろうけど
もうちょっと捻りというかアレンジが欲しいというのも事実。

七人兄弟に馬鹿にされる亮士くんとか
プールでの各御伽銀行メンバーとか全体の雰囲気が良かっただけに
いきなり溺れていきなり助けていきなり和解、という
「取って付けたようなハプニングとハッピーエンド」も気になるところ。
8話の嫁探しもそうだったけど
心理描写がほとんど無いままに事件が起こってあっという間に解決しちゃうから
どうにもクライマックスに蛇足感や置いてけぼり感があるんだよなあ。
6話の回想話くらいの心理描写があれば個人的には満足なんだけど。

とは言え「白雪先輩をゲストキャラに据えたりんごちゃん中心のエピソード」
として一つにまとまってた分、7話や8話よりは非常に観やすい話だった印象。
基本的に一話完結で進んでいくアニメだから
変にいろいろ混ぜてぐちゃぐちゃにするより
しっかりと一つの流れとして完成してたほうが好感が持てるんだけど
ここらへんの好みは人によっても違うから何とも何とも。

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