オオカミさんと七人の仲間たち 第02話 感想
第02話「うそつきおおかみさんと亮士くん」
晴れて御伽銀行の一員になり、
憧れの大神さんを始めとするメンバーと共に活動するようになった亮士くん。
彼は野性的な強さと魅力を持つ大神さんにある種の違和感
─ 見た目と中身とが噛み合っていない ─
─ 強くあろうとするために「狼の毛皮を被っている」 ─
ことを敏感に感じ取り、またそこに惹かれてもいた。
そんな折「荒事は大神さんに」と、名指しの依頼が御伽銀行へと舞い込んでくる…。
覚醒した亮士くんがボーカル曲を引っさげて大活躍の巻。
特定の状況下でなら真価を発揮するキャラっていうのはよくいるし
それはそれで全く構わないんだけど
不良のボスまで亮士くんが拳でやっつけちゃったのはやりすぎじゃないだろうか。
・大神さん(攻撃)/亮士くん(防御)
あるいは
・大神さん(近距離攻撃)/亮士くん(遠距離攻撃)
というはっきりとした役割分担がされてるからこそ
この二人がパートナーになれるんだと思うし。
こういうのってどんどんエスカレートして
最終的に大神さんが単なる〝守られヒロイン〟なってしまう危険性もあるから
そういう意味でも亮士くんは拳で戦ってはいけないし
ましてやそれで敵をやっつけいけないと思うの。まる。
それともう一つ気になるのは亮士くんの性格が〝ヘタレ〟と
余りにも記号的に処理されてしまっているところ。
1~2話の彼の行動を追っていくだけでも
・姿を見せないまでも、大神さんを不良のナイフから助ける(第1話)
・大神さんに告白し、更に足を掴んで食い下がる(第1話)
・責任を感じ、御伽銀行の任務を完遂(第1話)
・大神さんを不良の鉄パイプから助ける(第1話)
・大神さんと共に不良に囲まれた時、一緒に戦おうとする(第2話)
・怪我を負いながらも学園へ戻り、部員たちに状況を報告する(第2話)
・大神さんを助けるための計画を立案、覚醒して大活躍、ボスまでやっつける(第2話)
と全くヘタレじゃない。
「人の視線が怖い/対人恐怖症=ヘタレ」とイコールに出来るものじゃないし
ここらへんの設定が「こいつはこういう設定なんだから」と少し押しつけっぽいなあ、と。
何はともあれ1話完結ながらも伏線がいろいろありそうだし
格闘シーンを一枚画の連続じゃなくてしっかりと動きで見せてくれてるのもいい感じ。
やっぱり格闘アニメの打撃音は聞いてて気持ちいいなあ。
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