牛木義隆 「夢喰いメリー 15巻」 感想

幻界と現実世界とが混じり始めて最終章突入! の雰囲気がある
『夢喰いメリー』の単行本15巻が発売。

今回も14巻に引き続いてみなととイチマちゃんの交流を中心に
力を失ったレン、それぞれの夢を持つクラスメイトたちなど
多くのキャラにスポットが当たってゆく展開。

努力せずに手に入る夢の虚しさ、
夢を叶えようとする「過程」の価値などについては
これまでにも語られていたけれど
今回は肉体的な変化も少しずつ始まっており
夢と現実がどんどん混じり合っているのが感じられるなあ、と。

そして夢路の新たな能力=変身によって
バトル描写に力が入っていたのも印象的なところ。
正直エルクレス戦後は謎を引っ張って引っ張って結局明かされない……
白儀くんが黒幕なのは分かってるのに手を出せない……
という消化不良感が残る展開が続いていたけれど
15巻では「細かいことはひとまず置いておいてバトルだ!」とある意味開き直って
漫画として盛り上がるアクションを挟んでくれた感じ。
やっぱりこの手のパワーアップイベントは王道だね。

そんなこんなで次回に続く。
夢路の変身能力などを考えると
これまでの夢魔がオールスターで活躍する可能性もあるし
もうしばらくはバトル展開が続く感じなのかな。

 

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