「男爵校長」シリーズや「光の大社員」など4コマ漫画を中心に活躍している
OYSTER氏の久々のストーリー漫画「超可動ガール1/6」の1巻が発売。
「さえない男が購入したフィギュアが喋って動き出した!」という
シチュエーション自体はよくある話なんだけど
作中作「少女→惑星探査」にしっかりとしたバックボーンがあり
その結末が明かされていないことなどによって俄然面白くなっている印象。
もちろん基本はドタバタお茶の間ギャグであり
OYSTER氏ならではのキレの良いギャグももちろん健在。
幕間の4コマはやっぱ面白いわ。

そして何と言っても主人公の房伊田やノーナなどの主要キャラが
OYSTER氏の過去作「男爵校長High!」にサブキャラとしてすでに登場しており
一種のスピオンオフ的な形にもなっているのがファンとしては見逃せないところ。
後書きでは「その辺はあやふやなカンジ」と明確な繋がりはボカされているけど
作中作「少女→惑星探査」一つとってみても
「男爵校長」では「第1話が先行放送されている最新アニメ」という扱いだったのが
本作「超可動ガール1/6」では「7年前に放送された昔のアニメ」になっているし
他にも「男爵校長」でドナさんに破かれたはずの婚姻届が小道具として登場しているなど
細かい時系列や微妙な変化など気になるところがいろいろと。

まだ1巻ということでキャラ見せや伏線張りの部分も多いけど
回復魔法やゲーム世界とのリンクなどどんどん超常的な世界観が広がっているし
最終的にはあんなキャラやこんなキャラが再登場しながら
現実世界の未来が「少女→惑星探査」の地球に繋がっていくような
超本格SFストーリーになるんじゃないか、みたいな期待もしてみたり。
ガンプラの股関節がぶっ壊れるのは正直仕方ないね!

  

コメント (0) | トラックバック (0)

  アニメ・漫画

VIPRPG2013GW祭り作品を偉そうにレビューするよ!
マイペースで突き進む祭りレビュー第2回だよ!
更新スピードは全く気にしないで順番通りにゆっくりやっていくよ!
見直してみたら前回は全レビューするのに3ヶ月近くかかってたよ!


No.10 だし取りナイちゃん
gw2013-10.jpg
ダーエロ&ヘレンが経営するラーメン店の奮闘を描いた短編見るゲ。
途中シリアスな部分はあるものの決して暗い雰囲気にはならず
昔話のような勧善懲悪的な部分もあり
最後までテンポよく楽しみながら読んでいくことが出来る。
パロディ店名など随所の小ネタもいい感じ。


No.11 新約PRECIOUS ~竜の勇者と骸骨の王様~
gw2013-11.jpg
2007年夏の陣に提出された作品「PRECIOUS~護るべきモノ~」のリメイク的な作品。
オリジナル版と比べるとピクチャやスクロールを多用した演出が増え、
自作戦闘や導入部の追加などによってストーリー的にもメリハリの付いた内容になっている。
ギャグ要素がオリジナル版に比べるとずいぶんと増えていたけれど
いっそのこと超シリアス展開で突っ切る別バージョンなんかも見てみたかったかも。
メニュー画面にいくつかエターなった要素が見受けられるのが気になったり。


No.12 NEET FANTASY ~邪王再び~
gw2013-12.jpg
ハー妹が復活した邪王を倒すために仲間たちと冒険を繰り広げる長編RPG。
進行フラグになっているモブキャラクターには!マークが付いたり
選択肢によって報酬やセリフが変わったりと細かいところまで丁寧でプレイしやすい作品。
リンクエンカウントや強敵HP表示を始めとする独自のシステムがあり
序盤から全体攻撃を習得するなど爽快感のある戦闘が楽しめるようになっている。
現時点では体験版だけど今後はパーティメンバーがどんどん増えていくみたいだし
そのあたりの編成を考えるのも面白そうで完成版に期待。
ただ通常ポイント、クレジット、エクレアポイントと
経験値獲得やアイテム購入をはじめとするRPGの基本的な要素の多くが
「取得した専用のポイントを交換、消費して手に入れる」形になっているのは
戦略性よりも手順が増えて面倒に感じてしまうことのほうが多かったり。
変に捻らずにいくつかはデフォのままでもよかったんじゃないかな。
CP消費やSp半減強制、容量制のアイテム袋のような
「デフォルトシステムにわざと制限をかけて一長一短にするバランス」も
あんまり好きじゃなかったりするんだけどまあそこらへんは個人の好み。


No.13 大魔王キャロル
gw2013-13.jpg
ザックたち2003メンバーが冒険したりしなかったりいろんなキャラと絡んだりする
独特の雰囲気を持つカオス系中編見るゲ。
その場のノリで意味不明な展開が続いていくにもかかわらず
ラストはなんやかんやで上手く繋がってしまい謎の感動を味わうことが出来る。
イベント戦の必殺技演出が妙に凝っていた。


No.14 魔王を倒した後に起こる驚きの事態
gw2013-14.jpg
魔王を倒したあとの世界を舞台にしたシリアス系中編見るゲ。
演出もさることながら中盤の分岐によるBADENDルートがあったり
そこでの選択や細かいエピソードがしっかりとクライマックスに関わってくるなど
設定の使い方やストーリーの繋げ方が非常に上手く完成度の高い作品。
それにしても驚きの事態ってレベルじゃなかった。

コメント (0) | トラックバック (0)

  2013GW祭りレビュー, VIPRPG祭りレビュー, RPGツクール

VIPRPG2013GW祭り作品を偉そうにレビューするよ!
いろいろあったけど数年ぶりに祭りレビューが帰ってきたよ!
とりあえず前回と同じような感じでやっていくつもりだよ!
つまりは超まったりのマイペース更新なんだよ!
ネタバレとか気にしない方向で行くから以下は畳んでおくよ!
※2013/05/09 一部追記しました。


No.01 もしも熱血物語だったら
gw2013-01.jpg
高校番長のアレックス&ブライアンが仲間たちと共に
不良三姉妹「トリプルドラゴン」を打倒する中編RPG。
建物の影の隠しショップや体力が0になっても気力があれば復活する仕様など
元ネタの「~時代劇」を意識したシステムが搭載されている。
基本的には金を貯める→キャラ強化の繰り返しなのだが
アイテム数や強化方法が多く効率的なところを探したりと試行錯誤を楽しむことが出来る。
ただ敵シンボルの挙動がおかしかったり入れそうで入れない場所が多かったりと
全体的に雑に感じてしまう部分が多かったのが気になるところ。
っていうか戦闘バランス大味すぎじゃないですかね……。
こがねむしモードの存在を期待していたら名前変更すらなかった。


No.03 単ⅡトリオWFS
gw2013-03.jpg
ウォーターIIら3人を主人公とするデフォ戦RPG。
軽くてテンポのいいやり取りに加えて会話スキップなども充実しており
繰り返し挑戦が苦にならないように配慮されているのが嬉しいところ。
この手の非成長型全戦全力ボスラッシュゲーは
プレイヤー側が時間をかけて強くなる気分が味わえないから正直苦手なんだけど
本作は戦闘前に詳しい情報を確認出来たり稼ぎや救済要素があったりと
「戦闘前に的確な準備を整えることが出来る」のが魅力。
それでも中盤以降は対策を前提とした上での運ゲーを強いられるのだった。
ところで感想掲示板では精神+5の有用性が示されているけれど
本作のダメージ量だと数値分散度±10%のほうが大きいから
やっぱり最終的には運の要素のほうが強くなってしまうような気がする。

※2013/05/09追記
一部の技や通常攻撃を除き、数値分散度は±5%に設定されているという
指摘を頂きましたので訂正いたします。大変失礼しました。


No.07 非常識 外伝 ~無意味~
gw2013-07.jpg
インターフェースも内容もレトロゲーチックなミニゲーム集。
元ネタの雰囲気が上手く再現されており
内容はもちろんのこと選択画面でカーソルを動かしているだけでなんか楽しくなれる。
穴に棒を突っ込んで敵にダメージを与えるパズル+RPGは
お邪魔キャラによるランダム要素もありいくらでもゲーム性を膨らませそうな感じ。


No.08 もしも寄せ集めだったらGWエディション
gw2013-08.jpg
数分で終わる見るゲが複数収録されている短編コレクション。
タイトル画面やSEから予想出来るようにぶん投げ展開+カオスな作品が多く
いい意味でのプレイヤー置いてけぼり感を味わうことが出来る。
正直テイルズオブファンタジアは虎牙破斬+次元斬のコンボが優秀すぎて
空間翔転移や虚空蒼破斬の出る幕がないと思う。


No.09 魔族母子
gw2013-09.jpg
魔王様の後を継いだ娘様を主人公とする短編見るゲ(エロ)。
ストーリーは短いながらも複数枚のイベントCGが用意されていたり
娘様の戸惑いなどがしっかりと描写されており雰囲気を掴みやすい作品。
ただ娘様と嫁様の視点が頻繁に入れ替わる文体なのに加えて
娘様嫁様って字面も似てるからすごい混乱してしまった。
名前の文字色を変えたりして区別を付けてもよかったんじゃないだろうか。
普段の魔王様がきちんと仕事してたのが一番の驚きだったり。

コメント (0) | トラックバック (0)

  2013GW祭りレビュー, VIPRPG祭りレビュー, RPGツクール

月1ペースで刊行されてきた「新装版Zマジンガー」もいよいよ最終巻。
もともと終盤がすごい駆け足で「第1部完」だった作品ということで
ラスト近辺の新作部分に期待していたんだけど
2巻や3巻と同じく加筆部分はほとんど無し。
「とりあえず勝ったんだ!」という投げやりなセリフまでそのままで
今後の展開について触れる解説文や後書きのようなものも全く無かったのが残念。
やっぱり「マジンサーガ」と力の入れ具合がはっきり違うなあこれ。

正直ラストだけを楽しみに買い続けてた部分もあるわけで
何ていうかすごいガッカリというか拍子抜け。
もちろん描き下ろし表紙での新版発売は嬉しかったんだけど。
本当にただの「新装版」だったなあ、と。

そんなこんなでテンションだだ下がりな部分はあるんだけど
新装版Zマジンガーも無事に完結し
来月からは全3巻で「ゴッドマジンガー」の新装版が刊行開始。
「ゴッドマジンガー」は元々が描き下ろし作品ということで
それなりにきれいにまとまったラストになってるし(脇キャラ除く)
こっちもあんまり描き足しはないかもなあ。
とにかく壮大な話が好きな自分としては
「サーガ」の次に好きなマジンガー漫画ではあるんだけど。

   

コメント (0) | トラックバック (0)

  アニメ・漫画, ダイナミック系

連載終了後に少しずつ単行本化が進んでいた「朝霧の巫女」が
1年ぶりの新刊となる9巻で大幅描き下ろしを加えついに完結。
一時はどうなることかと思ったけどいやあよかったよかった。
連載開始から数えるともう13年。
当時はアワーズ読むのがなんか恥ずかしかったのも今ではいい思い出。

そんなこんなでスサノオ陣営との世界を賭けた最終決戦となる第9巻、
ラストに相応しく倉子さん&花於ちゃんや忠尋&こまさん&結実さんなど
それぞれの関係にしっかりとケリが付いていき
特に執着からの決別(一種の親離れ子離れ的なもの)が描かれたこまさんに
最後にちゃんと救いがあったのは嬉しかったところ。
人間が制御していた大蛇がスサノオの毒(酒)によって制御不能になるという流れは
神話の逆解釈的な意味合いもあるのかなあ、と。
ただページ数の関係もあるんだろうけど
6巻ラストからずっと引っ張っていた柚子の復帰があっさりしていたのが少し残念だったり。
やっぱり最終的には「忠尋と柚子の物語」になっていくわけだし。

そして溶解した世界の修復が描かれる最終話「国産み」は
まさに宇河弘樹版「THE END OF EVANGELION」といった感じの雰囲気。
孤独と死が繰り返される「人間の世界」を肯定して選び取るという流れは
もう間違いなく「エヴァ劇場版」なんだけど
「エヴァ~」における神が非常に曖昧なものだったのに対して
本作「朝霧の巫女」では高天原(天照大神)が読者に分かる形で顕現し
最終的にブロッコリーアタック+陛下の鉄拳で
「神々に落とし前を付けさせる話」になっているのが大きな違い。
この辺りはキリスト教と日本神話の神解釈の違いがそのまま出てきているような気もする。

というわけで文字通りの大団円となった「朝霧の巫女」全9巻。
ありがとう朝霧の巫女! さようなら朝霧の巫女!
そういえばアニメ放送中に謎本みたいなのが出てた記憶があるけど
原作完結ということで解説+設定資料集なんかを出してほしいなあ、と。

   

コメント (0) | トラックバック (0)

  アニメ・漫画