単行本の第2巻が発売となり
もうすぐ連載開始から1年となる『デビルマンサーガ』の第21話。

勇希&アモンとヴァルバの戦いにもようやく決着がつきそうな感じだけど
今回の見所は何と言っても白縫さんのシレーヌへの変身。
ヘリコプターから落っこちての変身……というのは
ちょっと映画的でダイナミズムな演出だし
戦いの舞台を海に移したのは
このシーンが描きたかったから、という気もするね。

またこれまでの描写を見ると
シレーヌは鎧が再構成されたせいか
アモンのようなはっきりとした自我を残していない感じで
今後の展開や二人の関係が気になるところ。
「新ジャック」でもそうだったけど
近年の永井先生はアモンとシレーヌの和解というか
共闘を描きたいのかなあ、と。

いやーそれにしても2巻の表紙のシレーヌにはかなり違和感があるね。
なんていうかこんなにピンクでいいのかなー的な。
「デビルマンレディー」でも「AMON デビルマン黙示録」でも
純白の美しいデーモンというのが強調されて
ストーリー的にもキーポイントになっていたから
ここまでピンク一色だと「えっ?」って感じ。
 

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  デビルマンサーガ, アニメ・漫画, ダイナミック系

そんなこんなでRPGツクールMVの体験版を使って
短編RPG「微睡少女 – Sleeping Beauty ? –」の制作をはじめました。
ツクールMVの細かい部分の紹介も兼ねて
12月~1月くらいの完成を目指してさくさく作っていこうと思います。
いつもよりも軽いノリでやりたいのです。はい。

 20151126-1.jpg

最初はデータベースから、ということで
戦闘計算式を「(攻撃/2)-(防御/4)」にいじくるところから始めます。
いわゆるドラクエ式、ツクール2000と同じ計算式です。
ツクール2000で何本か長編を作った身としては
これが一番バランスが取りやすいのです。

そして必要な画像を用意していきます。
ねぼすけの女の子が主人公の惰眠系のんびりRPGということで
演出上欠かせないのがベッドで寝るシーンです。
マップチップやキャラチップを加工してこんな感じに作ります。

 20151126-2.jpg

ツクールMVも基本的な素材の比率はVX系を踏襲しているので
相変わらず画像を加工しないとベッドには入れないのです。

三層マップ(疑似)を新機能としてアピールするのなら
ベッドと毛布を別パーツにするなどして
「今まで出来なかったことが簡単に!」みたいな部分がほしかったなあ、と。

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  微睡少女(ツクールMV), RPGツクール

※追記
記事の内容は2015年11月時点の体験版(Ver.1.0.0)を元にしています。
細かい操作や機能については以後のアップデート等で
変更・修正されている可能性があることをご了承下さい。


ということで先日より「RPGツクールMV」の体験版で
短編RPG『微睡少女』の制作に入ったわけですが
せっかくなのでツクールMVに実際に触れてみて感じたことや気になったことを
つらつらと書いてみようと思います。

ツクールMVは海外版が先行して発売されており
プラグインやマルチデバイス出力といった技術面に関しては
既に多くの情報が出ているので
自分はあまり話題になっていない細かいところというか
エディターとしての使い勝手や操作感、各種イベントコマンドといった
基本的な部分について書いてみようかなあ、と。


●操作感について

(1) テキストボックス内で右クリックが効かない!

えーと制作ツールとして考えると一番キツいのがこの部分です。
恐らくマウス操作の異なるMac版との兼ね合いによるものだと思うんですが
ツクールMVでは各種テキストボックス内での右クリックが効かず
コピー、ペースト等の作業がマウスから出来なくなってしまっています。
もちろんCtrl+C、Ctrl+Vなどのショートカットは使えますが
この手の作業をずっとマウスで行っていた身としては
非常にストレスを感じてしまうところです。
アイテムやスキルの説明文、文章の表示、メモ欄を使用するプラグインなど
画面を切り替えての作業量が多くなればなるほどネックになっていきます。
ぶっちゃけここの操作感の改悪は
MVでの長編制作を挫折するのに十分な理由になり得ると思います。マジで。

(2) キャラの成長曲線がマウスで設定出来ない!

恐らく(1)と同様の理由だと思いますが
ツクールMVでは「職業」の能力値曲線を
マウスで個別に操作することが出来なくなってしまっています。
一見出来なくてもさほど問題は無いように思えますが
・Lv70以降は成長パターンを変えたい!
・特定のレベルの時だけ成長率を上げたい!
などなどちょっと捻った成長パターンが作れなくなってしまっています。

また右肩上がり、あるいは右肩下がりのグラフしか作れない、
というのも地味に厄介です。
例えばレベル=年齢と捉えて30~40歳あたりを頂点に
パラメータが下がっていく……というRPGはたまにありますが
今回はデフォではそういうのは無理っぽいです。

 20151123-1.jpg

ちなみにVXAceだとマウスを使ってこんな感じの成長グラフが描けます。
MVだとムリです。


●イベントコマンドについて

(1)VXAceから追加された部分

「RPGツクールMV」の基本機能やイベントコマンドは
公式サイトで新機能として紹介されている部分を除けば
VXAceとほぼ同じみたいですが
細かく比較していくと以下のような違いがありました。

・「BGMの演奏」など音声ファイルの再生時に左右バランスが設定可能
・「選択肢の表示」でウインドウ位置やカーソルの初期位置が設定可能
・「アイテム選択の処理」でアイテムタイプを設定可能
・「変数の操作」のオペランドに勝利回数と逃走回数が追加
・「TPの増減」が追加
・「プロフィールの変更」が追加
・「ピクチャの色調変更」で画面の色調と同じセピア、ダークなどが設定可能
・「敗北MEの変更」が追加
・「乗り物BGMの変更」が追加
・「敵キャラのTP増減」が追加
・「プラグインコマンド」が追加

 20151123-2.jpg 20151123-3.jpg

で、これらの追加要素から感じたことですが
恐らく公式としては「探索ホラーAVG」を作ることを
意識しているんじゃないかなあ、と。
音声の左右バランスを用いたステレオ演出や
「音のするほうに進め」的なギミックはよく見かけますし
「選択肢の表示」「アイテム選択の処理」など強化された部分は
どちらかと言えばRPGよりAVGでよく使うコマンドですし。

公式サイトで公開されているサンプルゲームのNo.01が
戦闘のない病院探索AVGであることを考えても
製作サイドとしても探索系AVGが現在の主流と捉えており
ツクールMVで作って盛り上げて欲しいジャンルの一つだと
考えているんじゃないかなあ、と。

(2)VXAceから削除された部分

増えた機能がある一方でVXAceから削除された部分もあります。

・ピクチャやアニメーションの合成方法から「減算」が設定不可に

がそれです。
ピクチャの減算は使われることが少ないので
オミットしても問題ない、と判断されたのかもしれませんが
VXやVXAceから戦闘アニメを移植するときなどは
減算で設定してある部分が削られるので注意が必要です。
公式で公開されているサンプルゲームでVX系アニメの挙動が変だったりするのは
恐らくこの部分が関わっているんじゃないかなあ、と思います。

(3)その他の欲しかった機能について

というわけでイベントコマンドもVXAceから増えてはいるんですが
個人的には基本的な部分のフォローがもうちょっとあればなあ、というのが本音です。
「BGMのフェードイン」「複合属性の設定」「シェイクの方向」などは
過去のツクールでよく使っていたので是非ともデフォで欲しかったんですが
残念ながら今回もプラグイン頼りみたいです。

昔は普通に出来ていたことが今は出来ない、というのは
やっぱりなんだかモニョモニョしますね。うーん。


●翻訳や校正について

今回の「RPGツクールMV」は海外版が先行して開発されており
それを日本語に翻訳して製品化、という流れらしいんですが
そのせいで過去のツクールと比べると文体が少し変わっているような気がします。

 20151123-4.jpg

もちろん基本的な日本語には問題はないんですが
「サンプルマップの読み込み」が「ロード」としか表記されていなかったり
敵の行動の「優先度」が「レーディング」となってたり
各種の条件分岐の「~がいる」「~がある」「~を持っている」
などの語尾が軒並み削除されていたりと
全体的に翻訳文が無骨というか英語をそのまま単語化した感じで
簡素で不親切さのある文体になってしまっている部分が数多くあります。
ニュアンスは通じるし既存ユーザーには全く問題ないんですが
ちょっと優しくない気もします。

 20151123-5.jpg

あ、あとこの「敗北可」だけはいただけません。
「負けた場合もイベントが継続」のことなんですが
それを「敗北可」とだけ書かれるとさすがに違和感があります。

 20151123-6.jpg

ちなみにVXAceでの表記は「負けた場合も継続」。
これをそのまま引用すればいいのに
なんでわざわざ手間をかけて分かりにくくしてるのかなー、と。
コレガワカラナイ。


●素材について

(1) サイドビュー戦闘グラフィックは通常イベントでも使えるドン!

ツクールMVの素材規格では通常のキャラチップが基本48*48なのに対し
サイドビュー戦闘のグラフィックは64*64が基本となっているんですが
これを縮小してサイズを合わせることで
マップ上でのアクション演出用のチップとして使用することが可能となっています。

 20151123-7.jpg

縮小の関係でちょっとぼやけますが並べても違和感のない範囲だと思います。
演出系のチップはVXAceまでは非常に作るのが大変だったので
ジェネレータで作ったものをこうやって使えるのは非常に嬉しいなあ、と。

(2) で、結局ツクールMVの素材の利用規約ってどうなるの?

これまでのRPGツクールに入っている素材の利用規約は
基本的に「ユーザー登録をしているツクールシリーズ間でなら使用可能」という
分かりやすいものだったんですが
今回のツクールMVはこれまでとちょっと違う感じになっているみたいです。

 20151123-8.jpg

上の画像はヘルプの使用許諾契約書のものですが
これを読むと「ツクールMVで作るゲームに限り素材を利用可能」となっており
ツクールMVに関しては一種の囲い込みというか
・ユーザー登録をすれば他のツクールシリーズの素材はMVで使える
・その一方でMVの素材はMVのみでしか使えない
という形になっているようです。

ただこの許諾契約書には表記揺れがあるというか

 20151123-9.jpg

別の条文では「自作プログラムや他の会社のツールでは使用出来ない」と
かなり曖昧な感じの文章になっているんですね。
で、この場合エンターブレインとKADOKAWAはどういう関係なのかなあ、と。
吸収合併され事業局となった現在は
「第三者となる他の会社」と言い切れるような間柄でもない気もしますし
このあたりの規約は公式サイトのほうでしっかり説明してほしいところです。


●総括

というわけでここまで長々と書いてきましたが
マルチデバイス化で気軽に、手軽に、という流れを経て作られたツクールMVは
正直現時点では「がっつり長編を作るにはまだちょっと難有り」
と言わざるを得ないのかなあ、と個人的には思います。

JavaScriptによってプログラムが一新され
VX→VXAceのような上位互換ではないと言うこともあり
手放しで「前のツクールより格段に良くなったぞ!」とは
なかなか言えない部分も多いですし。

可能性は一気に広がったけど技術面のみが重視されたせいで
エディタとしての操作感に難有り、
必要スペックもツクールシリーズの中では高く環境依存で動かない部分も多い、と
何だか発売当初の「RPGツクールXP」を思い起こさせるところもありますね。
XPも当時としてはかなり高いスペックを要求しており
「スクリプトでこんなことが出来るぞ!」という実験的、技術的な部分だけが先行して
発売後の数年はなかなか大作が出てこなかった感じでしたし。

まあ4年分の積み重ねがあるVXAceと比べんなよ、と言われたら
それまでなんですが。ぎゃふん。

あ、あと素材の規約についてだけは
はっきりと公式サイトに載せておいてほしいです。
MVとVXAceの二足の草鞋を履いている身としては
非常に重要なとこなんですよここ!

まあとにかくツクールMVで短編やってます! よろしくお願いします! という話。

 

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  RPGツクール

先日から先行抽選の落選者向けダウンロードが始まった
「RPGツクールMV」の体験版をさっそく試してみました。
久々の最新ツクールです。ひゃっほい。

 20151120.jpg

シリアルコードを入れればそのまま製品版に移行出来るみたいですし
再インストールの手間が省けるのは嬉しいですね。

というわけでツクールMVでやろうと思っていた
まったり惰眠系短編RPG『微睡少女』もようやくスタート。
本サイトのほうも細かいところをいじくって約1年ぶりの更新です。
いやー本当サイトのほうは更新する機会がないんですよマジで。

https://box.tktkgetter.com/madoromi-top.html
(『微睡少女』紹介ページ)

短編ということもあり短期間で完成させたいと思ってます。
なんかこう毎回毎回肩の力が入り過ぎちゃう傾向があるんで
良い意味でさくっとやりたいなあ、と。

VXAveで制作中の『妖鬼少女』のほうも
ちょうど長丁場イベントに差し掛かったあたりなので
しばらくはMVとVXAceの二足のわらじで行くことになりそうです。
あー忙しいわー(棒)。

 

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  RPGツクール

ちょっと変わった猫たちの社会を擬人化した
宇河弘樹氏の架空戦後活劇『猫瞽女 -ネコゴゼ-』の単行本第2巻が発売。

というわけで待望の第2巻の発売となった『猫瞽女 -ネコゴゼ-』は
今回も夜梅姐さんの格好いいアクションシーンが目白押し。
1巻ではキャラ紹介も兼ねて
「矢面に立つ夜梅と参謀役の鶯」という役割分担が強調されていたけれど
2巻では音でイカサマを見抜いたりと
単なる力押しではない夜梅姐さんの描写も増えている感じ。
シチュエーションが正統派の任侠モノ、時代劇的な勧善懲悪モノなので
とにかく爽快で痛快な展開になっているのが魅力だなあ、と。
大仰でギャグ要素を多分に感じさせる評議会の様子なんかは
好みは分かれるだろうけど宇河先生らしい雰囲気だね。

そして1巻の時も思ったけれど
単なる捨てキャラだった建治が再登場して存在感を示すなど
キャラの使い方やストーリー構成が非常に巧いのも本作の特徴。
まだまだストーリーは序盤という感じだけど
このままキャラが増えていけばどんどん関係が複雑になって賑やかになりそうだなあ。

そんなこんなで次巻も楽しみな『猫瞽女』。
現時点では「擬人化された猫」という部分には
ほとんどスポットが当たっていないけど
本作のパイロット版となる短編『炎情の猫三味線』の後書きでは
「人混みの足元を縫って駆け回るようなアクションをやりたい」と書かれていたし
最終的には人間社会と猫の社会が交差する感じになるのかなあ、と。

そして今回の単行本の帯では
なんと宇河先生謹製による『猫瞽女』のカードゲームが当たる懸賞が実施。
『朝霧の巫女』の時のアニメーションOPといい本当に多才ですね先生。

猫瞽女 -ネコゴゼー  2巻

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著者:宇河弘樹
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  アニメ・漫画