「真マジンガーZERO VS 暗黒大将軍 第5巻」 感想

光子ルストハリケーンにより新たなる世界が幕を開けた
『真マジンガーZERO VS 暗黒大将軍』の単行本第5巻が発売。

ZERO、グレート、ミケーネの三つ巴の戦いと世界の破滅を描いた
バトルシーンがメインの前巻までと違い
今回はストーリーや謎解きが中心となったじっくりと楽しめる読み応えのある内容。
特に「為すべきことは分かっているのに状況が掴めない」という
手探り状態のミネルバXのもどかしさは読者と完全にシンクロしており
一種の謎解き、推理モノとしても楽しめる印象。
一つ一つパズルのピースが嵌っていく感じがたまらないわ。

そしてデビルマン風呂が魔王ダンテ風呂になっている
新世界ならではの小ネタを随所に挟みつつ、
『アクメツ』コンビの真骨頂とも言えるクローンネタがついに登場。
『グレートマジンガー』当時の路線変更や矛盾点、突っ込みどころを
理屈っぽく昇華していく流れは
無印『真マジンガーZERO』の中盤を思い出すなあ。

また興味深いのが先日完結した『デビルマン対闇の帝王』同様に
大介さん=デューク・フリードがフライング的登場を果たしていること。
「地球人として平和に暮らしていた」という設定がある大介さんだけに
このあたりの時系列は話を膨らませやすいところなんだろうなあ、と。

   

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