牛木義隆 「夢喰いメリー 11巻」 感想

エルクレスとの決戦が終わり新展開となる「夢喰いメリー」の単行本11巻が発売。

9~10巻がとにかく最終決戦って感じに盛り上がってたから
「このままクライマックスまでノンストップでいくのかなあ」と思っていただけに
ギャグパートを交えながら普通に日常へと戻っていったのがちょっと意外だったり。
喫茶店でのエンギのボケキャラっぷりは某うっかり侍を思い出すね。

そんなわけで今回はアクションシーンは控え目となり
ついにその真意を垣間見せた白儀くんの動向など
新たな謎や次回以降への布石が中心となっている感じ。
特に「自分の力で当てるから楽しい」「勝ち負けじゃない」と言い放つ夢路と
「何も得られなければ苦労は水の泡」と言う白儀くんの相反する主張が印象的。
これまでは「夢を奪うもの」「夢を守るもの」という
ある意味で分かりやすい善悪の対立が描かれていたけれど
今後は一歩踏み込んで過程主義と結果主義というか
「叶わない夢の価値」がメインテーマになっていくんじゃないかな。

またひったくり犯との一連のやり取りや
坂上くんの「何の関係も無い奴に台無しにされた~」あたりのセリフも伏線っぽいし
エルクレスの背後にいた黒幕(?)の言葉「覚めない正夢に包まれる~」が
「全ての夢が叶う世界」を示しているとすれば
「正しい者の夢は(どんな形であっても)叶えられなければいけない」という主張の
極論型の黒幕の姿が見えてきそうな気もするんだけどどうなんだろう。うーん。

   

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