「サイボーグ009 conclusion GOD’S WAR 第2話」 感想

「クラブサンデー」のWEB連載でついに始まったサイボーグ009の完結編。
今回は第2話ということで既刊の小説版では
第2章「摩天楼の底」の前半部分(P51~P83)に相当するエピソードが展開。
(文庫版ではP58~P93)
小説に挿絵付きで「全部小文字の手書きで斜めに張ってある」と記述されている
「detective office.Jet」の表札がほぼ完璧に描写されていたりと
とにかく原作リスペクトというか小説版をとことん忠実に再現したという印象。
上に書いたけど対応ページ数をはっきりと載せられるくらいにそのまんま。
今回は前編と言うことでアクションシーンも少ないし
002がその能力を出すこともないし
漫画と小説という媒体の違いを考えると
もうちょっと動きのあるシーンを増やしてくれても良かったんじゃないかなあ、と。
地下の神殿の描き込みとかはすごいんだけど。

そして真面目すぎるというか読みやすすぎるというか
ジェットが聞き込みをする場面など流れがやけに淡々としてて
「…うん?」と思わず拍子抜けしてしまうようなところがちらほら。
002が主役のエピソードは石ノ森氏の遺稿が一番多く残っていたらしく
小説でもルビの多いジェットの一人称で
皮肉を効かせたハードボイルド的な雰囲気を漂わせていたから
余計にそう思ってしまうんだろうなあ。
「分かりやすすぎるのが不満」っていうのが
限りなくイチャモンに近いってことは重々承知だけどそんな感じ。

どうでもいいけど次回予告ページにある
「次回の主役もサイボーグ002ジェットリンク」のアオリ文がやっつけすぎて思わず苦笑。
前回の予告文から1文字しか変わってねえよ!
もうちょっとどうにかならなかったのかこれ。

  

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