「サイボーグ009 conclusion GOD’S WAR 第1話」 感想

週刊少年サンデーのWEBコミックサイト「クラブサンデー」で
サイボーグ009の完結編「conclusion GOD’S WAR」がついに連載開始。

小説版・上巻の発売から5年、
完結編アニメ化という触れ込みだった平成版009から10年、
そして「天使編」「神々との戦い編」から数えると40年の時を経ての完結編。
いやあ長かった。比較的新しいファンである自分から見ても長かった。
なんかもうここまで来ると
どんな形でもいいから最後まで見せてくれーってのが正直な気持ちなんだけど
小説+漫画という石ノ森氏が望んでいた(と思われる)
最良の形での発表になったわけだし
満を持してって感じでこれは素直に嬉しいなあ、と。
まあぶっちゃけ今年を逃したらサブタイトル的に考えてヤバすぎるんだけど。

そんなわけで今回の完結編第1話、基本的には小説版のプロローグと第1章を
まとめてダイジェストっぽくした雰囲気だったけど
光の者たちのビジュアルや「収穫ノ時」というフレーズなど
「天使編」の要素が色濃く入っているなあ、と思われるところがちらほら。
石ノ森氏とギルモア博士の邂逅が病床の他に仕事場でも行われているなど
アニメ版の設定が混じっているところもあるし
まさに今までの断片の集大成という感じで完結編がついに始まったんだなあ、としみじみ。
もう読めるだけで感無量。

そんなわけで早くも来月が待ち遠しいんだけど
気になるのは一体どれくらいのボリュームになるのかという点。
「天使編」の時点で石ノ森氏の構想は単行本10巻以上にまで広がっていたみたいだし
とにかく最後まで読みたいんけどこじんまりとした感じで終わって欲しくもないし
そこらへんは複雑なところ。
特に次回以降はどんどんストーリー性が出てくるところだしページ数が気になるね。

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それにしてもWEBコミックでの連載っていうのはどうなんだろうねこれ。
いやもちろん誰でも無料で読めるというのは願ったり叶ったりなんだけど
初期の「サイボーグ009」をリアルタイムで読んでいた世代は現在50~60歳、
これは私の両親の世代である(確認済み)。
果たしてそういう世代の人たちに「クラブサンデー」でのWEB連載という形で
009完結編をアピール出来るのかというと微妙なところだし
かといって新規読者を開拓するにしては説明不足、描写不足な点が多すぎるし
そういう意味では完全に熱心なファン向け、内輪向けの作品なんだよなあ、と。
恐らく秋の映画「009 RE:CYBORG」に単行本発売を合わせてくるだろうから
そうしたら少しは宣伝になるのかな。

  

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