奈良一平 「ネコあね。 2巻」 感想
両親を亡くし祖母と二人で暮らす少年「銀ノ介」と
人間になったネコ「杏子」の姉弟の日常を描く「ネコあね。」の2巻が発売。
今回は夏から冬にかけての話ということで
・杏子が姉らしい所を見せるクーラー話
・銀ノ介の大根役者っぷりがたまらない月見話
と季節感のある心温まるエピソードが目白押し。
その一方で「家計や進路についての悩み」「行方不明になった源造さん」
などのシビアな話題も随所に見られて
単なる日常コメディーでは終わらない奥深さもあるなあ。うーん話作りが本当に上手い。
1巻に続いて今回も面白かったわ。大満足。
とは言え一番気になるのは本巻ラストで登場した「チュー太郎」の存在。
1巻の感想で「あんまり新キャラ出して欲しくないな」と書いた記憶があるけれど
特にこういう「人間になった動物」は軽々しく増やして欲しくなかったというのが正直な感想。
そのせいで「人間になったのは杏子だけ」「己が思いに自信を持て」っていう
数ページに亘って描かれた感動が台無しだよチクショウ!
なんてことを思ったり思わなかったり。
何はともあれ単なる人外イロモノキャラ大集合な漫画にはなって欲しくないところ。
そんなわけでいろいろ不安な点もあるけど
登場したばっかりでいろいろ言うのもなんだし
チュー太郎についてはとにかく次巻を待つことにしよう。
どうでもいいけど巻末に次巻予告があるとなんだか安心するね!
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