高遠るい氏の解釈による「新訳デビルマン」とも言える
「デビルマンG」の単行本第2巻が発売。
今回はシレーヌとの戦いの中でデーモン族と人間との接触や
人間界への侵攻の過程が明らかになり
ようやく本作の世界観がはっきりとしてきた感じ。

シレーヌのビジュアルや腕を飛ばす戦い方などは
原作漫画版「デビルマン」とほとんど同じなんだけど
雷沼教授の娘である新キャラのツバサがストーリーの中心となっており
1巻以上に現代風にアレンジした独自路線を進んでいる、というのが今回の印象。
中でも21世紀の世界観から見ると余りにも古臭くて説得力に欠ける「サバト」を
雷沼教授を絡ませた「心理学の実験」としたのは巧い逃げ道だなあ、と。
個人的には飛鳥教授がチョイ役として登場したのが嬉しかったり。

ただ「本来の力を発揮出来ていない」という設定のせいで
今回の2巻では主役=アモンがやけに弱く描かれており
何度もアグヴェルの罠に嵌っていいように扱われたりするのは
原作から考えるとちょっとストレスの溜まる展開。
最後のシレーヌ戦も完全に「弱っているところを不意打ちして勝利」という形だったし
もうちょっと勇者アモンらしいド派手な戦いを見たかったような気も。
しかしこの流れだとシレーヌは最後の最後まで引っ張るのかな。

そして週刊少年チャンピオンに掲載された特別版(第8.5話)も今回収録。
分かる人には「出水マサミ」の名前が出てきた時点でオチが読めるねこれ。

   

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  デビルマンG, アニメ・漫画, ダイナミック系

13年の長期連載となっていた「成恵の世界」の最終巻がついに発売。
前巻までのあらゆる世界を巻き込んだ混乱の末、
今までギリギリの所で踏みとどまっていた日常=サザエさん時空の世界が変革を迫られ
平穏のために星門の封鎖が決定されるいうことで
それぞれの「別れ」を意識するストーリーが展開。
話の流れとしては前回の戦後処理的な部分が大きいんだけど
事務的なものではなく一筋縄では行かない緊張感のある雰囲気が巧いなあ。

それまで繋がっていた世界が切り離され「人類が独り立ちをしていく」という
王道SFをゆく展開でありながら
最後の最後で鍵となるのが出たとこ勝負の行動力だったり
漫画的なご都合主義=デウス・エクス・マキナだったりと
手放しで科学に希望を持つ理屈一辺倒ではなく
自分たちで未来を作っていく少年漫画として帰結している絶妙なバランスも見事。

そして文字通り輝く世界が動き始める流れ星☆なエンディングからの流れは
しっかりと完結していながらまだまだ話を膨らませそうな感じも。
欲を言えば数ページで終わってしまった「七年後のサブキャラたち」は
もうちょっとじっくりと見てみたかったなあ、と。
長期連載ということでそれぞれに愛着はあるわけだし。

そんなわけでありがとう成恵の世界! さようなら成恵の世界!
あとは設定資料集的なものがほしいな!

 

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