アニメ 「ゲッターロボ アーク」 第3話 アーク始動 感想
集中砲火の戦場でゲッターアークが初合体を果たし、
戦いの中で拓馬が母親の仇と邂逅するアニメ「ゲッターロボ アーク」の第3話。
というわけで早くも第3話となった「アーク」の今回の見所は
アバンタイトルにかなりの尺を割いて描かれた拓馬の過去。
漫画では6P~7Pほどだった回想シーンを膨らませて
母親のキャラクター性や仇敵となるマクドナル(ド)たちの卑劣さを強調し
更に獏との出会いも絡めてしっかりとオリジナルのエピソードに昇華してくれています。
前回もそうでしたがオープニング前の満足感がすごいですねこのアニメ。
特に今回のアニメ化で初めて名前が設定された拓馬の母親、流りょうは
ハートマークや赤い糸の演出、そして島本須美さんの演技も相まって
「厳しくも優しい拓馬の母親」に加えて
「流竜馬に恋するかわいい女性」という雰囲気も強くなっていた印象。
数少ない女性キャラということもあってアニメスタッフも意識して
彼女を可愛く描こうとしていたんじゃないでしょうか。
また道場の宗家として竜馬の父、流一岩の名前がしっかり記されていたり
同門のメンバーとして「来留間慎一」「岩鬼将造」の名前があったりという
細かなフォローやファンサービスも嬉しいところ。
そういえば「流一岩の空手は相手を倒すためだけの危険なものだった」
という設定がありましたね。確かにこのメンツの空手は危険すぎますわ……。
ただ欲を言えば「ハンバーグなどは食べすぎるとバカになります!」と
「今日はお父様の写真をオカズにゴハンを食べましょう」の
セリフが無かったのはちょっと残念だったなあ、と。
前者は公共の電波に乗せる関係で過激な表現を控えたのかもしれないですが
後者のギャグは好きだったので残しておいてほしかったです。
拓馬が年相応のツッコミを見せる数少ないシーンでもありますし。
そしてマクドナル(ド)たちの来訪から
母親が殺されてしまうまでの過程が詳細に描かれたのも漫画との違い。
「いったいどんな酷いことをされたんだろう」という
想像する余地を残した漫画のフキダシだけの描写も好きだったんですが
「道場で襲われるかつての竜馬の姿をなぞらせよう」という
アニメ版の演出の意図も理解できるところではあります。
右腕にナイフが刺さっているところや空手の構え方などはほぼそのままですし。
そして本編は原作通りに「ゲッターロボが1機多い!」から始まって
アークの初合体から圧倒的な強さを見せる戦闘までを描く展開。
敵のセリフが増えたことで「得体の知れない敵」というよりも
「露払いの小物」ぽくなってしまっていた感がありますが
アークの初合体をD2部隊のメンバーがフォローする形になっていたのがよかったですね。
特にD2部隊の活躍は前回のアークチームの合体失敗や
ドタバタ喧嘩のエピソードからも上手い具合に繋がっていますし
何だかんだで世話を焼いてくれるいい先輩たち、という連帯感も感じられます。
漫画ではこれ以降はゲッター部隊の出番はなくなってしまうんですが
D2の玩具展開もありますしキャラクターも漫画より立ってますし
アニメでは今後もちょこちょこと活躍の場があるんじゃないでしょうか。
そして空に浮かび上がるマクドナル(ド)の姿に拓馬が逆上したところで次回に続く。
漫画の拓馬は母親のことを「俺の母親」「おふくろ」と呼んでいましたが
今回のアニメ版では一貫して「母ちゃん」という呼び方をしていますね。
「母ちゃん」という表現にはどこか子供っぽさがありますし
脚本的には「母親を思慕する子供」を強調したい意図があるんじゃないかなあと思います。
そんなこんなで次回のタイトルは「美しい夜に」。
漫画版の第4話のタイトルは「謎の不可侵領域」なので
今までの「漫画とアニメのタイトルが同じ」だった流れがここで変わってきましたね。
既に公開されている場面カットやストーリー紹介を見ても
漫画にはないエピソードや過去作品の回想が多そうな感じです。
これは漫画『真』の「ファーストコンタクト」を
ガッツリとやってくれるってことでいいんですかね! いやあ楽しみです。
それと予約していた主題歌「Bloodlines〜運命の血統〜」のCDも無事に届きました。
前から思ってましたがなんかジョジョっぽい曲名ですよね。
両方とも世代を超えた因縁が出てくる話ですし。
Amazonで購入したためメーカー特典のマスクケースもちゃんとついてきましたが
正直なところ特典は他のものが良かったなあ、と思いますね。
昨今のアレやアレのせいもあって
エンタメ界隈でもマスクケースがすっかり定番グッズとなった感がありますが
ぶっちゃけ自分はマスク関連グッズは好きじゃないんですよ。
集めて楽しいものじゃないしかさばるし収納にも不便だし。
とりあえずマスク関係のものを出しておけば何も言われないだろう、みたいに
免罪符的な安易さもあるのがそもそも気にくわないのです。
まあつまり特典はクリアファイルとかポストカードが良かったなあ、という話です。