清水栄一×下口智裕 「ゲッターロボ DEVOLUTION 第21話」 感想

進化を遂げた敵ドラゴンによる敗北、そして武蔵の本当の名前が語られる
『ゲッターロボ DEVOLUTION ~宇宙最後の3秒間~』の第21回。

というわけで敗北を喫したチームの面々を淡々と描く……という
静かな展開となった今回の『DEVOLUTION』。
「武蔵の本当の名前」などの興味深い設定は出てきたものの
現状では本筋には絡まないファンサービス的な演出で終わっているし
今回は次回以降への「溜め」的な感じですね。

それにしても武蔵は毎回変わったアレンジが入ってますね。
もしかしたら「武蔵の在り方」によって平行宇宙が分岐している……
みたいな設定があったりするのかなあ、と。

そして地味に印象的だったのが
崩壊した街に佇みながらかつての仲間たちを思う隼人の描写。
性格がかなり異なっている竜馬や
毎度毎度面白いアレンジが入っている武蔵と比べると
クールだけど実は情に厚い熱血漢……という隼人のキャラは
もしかしたら一番原作に近いのかも、と思ったり。

それにしても話は少しずつ進んでいるはずなんだけど
『DEVOLUTION』は良くも悪くも謎! 謎! 謎! で引っ張っており
敵の目的はもちろんのこと味方側(早乙女+もう一人の竜馬)の目的も
いまだに明かされていないので
いまいちストーリーに乗り切れない、というのが正直なところ。
謎もいいけど問答無用のロボットアクションも楽しみたいので
そろそろガッツリと謎解きをしてほしいところです。

そんなこんなで収束しつつある平行宇宙と共に次回に続く。
予告のアオリ文が「ここから全てが動き出す!」ということで
次回の展開には期待してしまいますが
清水×下口コンビの他の作品を振り返ってみると
本当にここで話が動くのか……? と疑心暗鬼になってしまう部分もあったり。
単行本の3巻も来月発売になりますし
そろそろ中盤戦に向けて盛り上がっていってほしいです。はい。

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