石ノ森章太郎/村枝賢一 「新仮面ライダーSPIRITS 14巻」 感想

ついに変身を遂げた風見志郎=V3の戦い、
そしてバダンの竜を制御して大首領に挑むライダーマンを描く
『新仮面ライダーSPIRITS』の単行本第14巻が発売。

というわけで約半年ぶりの新刊となった今回は
まず前半が13巻からの続きで「帰ってきたV3」の戦いを描く展開。
大首領の衝動に支配されそうになったV3を止めるのがZX……というのは
かつてバダンへの復讐に囚われていたZXをV3が止めたことを考えると
感慨深くなるところがあるなあ、と。
このあたりの「復活したV3が暴走→ZXが止める」という流れは
もうこれしかないよ! という感じで
村枝先生も前々から温めていた場面なんじゃないかなあ。

そして各作品のキャラたちの再会、決戦への準備を経て
後半は結城丈二=ライダーマンが一人で大首領へと挑むストーリー。
サザンクロスに侵入したライダーマンは
これまでもちょこちょこと干渉していたけれど
最後は結局力ずくで大首領をやっつけるガチンコ勝負なのか……と
このあたりの流れは正直ちょっと不満だったり。
彼はせっかく大首領にとってノーマークの存在なんだし
わざわざ牢獄に行って姿を見せるんじゃなくて
もっと暗躍……というか頭脳プレイで組織を内部から破壊するような
活躍の仕方をしてほしかったなあ。
まあこのあたりは「次回に続く」的な流れだし
15巻を楽しみに、ということで。

そんなこんなでニードル=ヤマアラシロイドや
再生バダン怪人も影で動き出し
あれだけしぶとかったデルザー軍団も少しずつ減ってきて
最終決戦へのお膳立てが整いつつある『SPIRITS』。
ここ最近は月マガでの掲載ページ数も落ち着いてきた感じだし
ようやく終わりが見えてきた感じかなあ、と。

あ、それと本巻で無印から数えて30巻目になりますね。
連載も15年目になっていつの間にやら大長編。

  

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