OYSTER 「超可動ガール1/6 4巻」 感想

四コマ漫画を中心に活躍中のOYSTER氏によるストーリー漫画
『超可動ガール1/6』の最終巻となる第4巻が発売。
ありがとう超可動ガール1/6! さようなら超可動ガール1/6!
3巻の時点ではまだまだ終わりそうになかっただけに
今回で一気に終了してしまったのは驚きやら寂しいやら。

そんなわけで尺の関係もあってラスト数話の謎解きはかなり駆け足で
作品の中心であった「動くフィギュア」についても
ファンタジー的にうやむやにされてしまった感はあるものの
前回から引っ張っていた空手魔王の正体とリンドウとの共闘、
くっ殺さんベルノアのゲームクリアとExダンジョンの攻略、
更にはここに来て新キャラとなる比等間ルウの登場と
各キャラを主役とした見所満載のエピソードが目白押し。

そしてもちろん作中作「少女→惑星探査」とノーナに関しても
D・Pシステムやチャンピオン・システムなどを含めてしっかりと解き明かされており
単行本一冊とは思えないほどに密度の濃い内容の最終巻だったなあ、という印象。
特に終盤の「時系列が重なっている24話から25話に滑り込む」
というSF的ギミックには思わず唸ってしまうところ。
いやあこのワクワク感がたまらないね。

ただ「春人と超可動ガールズの面々」にスポットを当てたことで
そのぶん妹のミコトがかなり割を食ってしまっているのが勿体ないところ。
作中でも言われているように
すばるさん以降のキャラと絡むことがほとんどなかったし
メインとなるべきオズマとの関係も出オチ的に使われただけだったので
話が続いていればそのあたりの話が膨らんでいく予定だったのかなあ、と。

そして『男爵校長』からのファンとして欠かせないのがウナさんの登場。
あーやっぱり彼女がプロトタイプ的な存在だったのかー。
ドナさんやオクトナにも登場してほしかったけど
『超可動ガール1/6』はあくまで一つの作品だし
このくらいのファンサービスにしておくのがちょうどいいのかなあ。

『男爵校長』での描写とは繋がらないような部分もあるし
もしかしたら鏡面世界の地球が『男爵校長』の世界だったりするのかも……
みたいに勝手に妄想してみたり。

そんなこんなでギャグありシリアスありの盛り沢山で
クライマックスを迎えた『超可動ガール1/6』。
後書きに「続いてたら新しめのほうに移行しようと思っていた」とあるように
4巻ではエゴサーチやソーシャルゲーなど近年のネタも登場し
初期は「ちょっと古い作品が好きな昔のオタク」だった春人クンも
しっかり時代についていくオタクとして成長(?)した感じ。
何はともあれいくらでも続きが描けそうな終わり方だったし
いつかちょっとした単発ネタでいいから復活してほしいなあ。

  

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