永井豪 / 星和弥 「破獄のマジンガー」 第5話 感想
かつてシレンを救った”剣鬼”真紅郎との1対1の激戦が描かれる
『破獄のマジンガー』の第5話。
というわけで今回の第5話はコロシアム的な場を舞台に
第1話でシレンを助けた青年、真紅郎のマジンガーとの戦いとなる展開。
今までの敵は相手を殺さないシレンの姿勢をバカにしたり侮ったりして
結果として隙を突かれる形になる展開が多かったですが
ここまで生き抜いてきたシレンの実力をしっかりと認めている真紅郎は
これまでの相手とはひと味違う強敵になっていますね。
単行本が出ればこの5話~6話あたりが1巻のクライマックスになるでしょうし
彼を中ボス的な存在にして盛り上げよう、みたいな感じかなあ、と。
武器が剣だったりすることもあって完全に戦闘のプロな鉄也さんポジションですね。
前回の火山ミッションが集団バトルだったのに対し今回は1対1、と
シチュエーション的にも意識してメリハリを付けている気もします。
また第4話で「この地獄が気に入っていて解放なんてお断り」と言い放ったロウガや
今回の「戦いの中で死んで解放されるために戦い続ける」という真紅郎の主張など
「ミッションをクリアして生きて抜け出したい」以外の各キャラのスタンスも
はっきりと見えてきたのが印象的なところ。
シレンの「自分も他人も生き抜くことを絶対に諦めない」姿勢を
他のキャラの主張とぶつかり合わせるというのが
本作のストーリーの進め方なんだなあ、としみじみと感じます。
そしてシレンの顔を見た真紅郎が激昂しこれまで以上に謎を残した状態で次回に続く。
どうやら真紅郎はシレンの顔に覚えがあるらしい……ということで
いよいよこの地獄にシレンが投げ出される時の記憶や
世界の謎に迫っていく感じなので非常に楽しみです。
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