VIPRPG紅白2014作品を偉そうにレビューするよ!
3月も中旬となっていよいよ終盤戦の紅白レビュー第16回だよ!
このまま最後まで突っ走っていくつもりだよ!
No.089 エンチャントファーム
数ある魔法具現化の中から一人を主人公として選び
呪われた孤島からの脱出を目指して島中を駆け巡る長編RPG。
とにかく自由度の高さが特徴でありキャラの育て方やパーティ編成はもちろんのこと
全てのエリアが繋がっている広大なマップを
好きなように攻略することが出来るようになっており、
まさに一人一人が異なる冒険を楽しめる本格フリーシナリオRPGといった感じの作品。
ただ少し先まで進まないと店のあるエリアに到達しないのに加えて
鍵のかかった宝箱や扉がどんどん登場するなど
序盤は詰め将棋的な敷居の高いRPGだと誤解してしまうような要素が多かったので
最初くらいはある程度の指針があっても良かった気も。
戦闘は隊列や武器、防具を状況によって使い分けるというパズル的な面白さがあり
最初のエリアからからどんどんスキルを閃いたりと
序盤からキャラが育っていく楽しみや複雑な駆け引きを味わえるのが嬉しいところ。
中盤までは能力値さえ上げれば何とかなる感じだったけれど
パラメータが頭打ちになってくるのと敵の攻撃が激しくなってくるのがほぼ同時期のため
後半になると急激に難易度が高くなったように感じられてしまい
そこはちょっと戸惑うところだなあ、と。
「チュートリアル後に世界観を一気に説明して広大な世界にぶん投げる」という
フリーシナリオRPGにありがちな形のため
どうしても終盤までストーリー的な部分での引きが弱くなってしまっているのが
個人的に一番気になったところ。
このあたりはもうちょっとヒントや設定を小出しにするというか
冒険をしていくうちに少しずつ謎が明らかになる、みたいな感じが欲しかったかも。
No.090 Light Star
目覚めてしまったエルドライチによる世界の崩壊が描かれる一発ネタ見るゲ。
あまりにも唐突でプレーヤー置いてけぼりの展開にも関わらず
各キャラたちは大真面目に嘆いたり諦観したりしている、という
微妙にズレたところに面白さのある作品。
どうでもいいけど名前欄を()で表現してる作品は初めて見た。
しかしカードゲームの要素は影も形もなかったな……。
No.092 もしもVIPRPGカード
「もしもVIPRPGがカードゲーム化したら」というコンセプトで作られたバラエティ作品。
凝ったメニュー画面やカードを開ける演出、アルバムや記録の閲覧機能など
ビジュアル的に作られた賑やかな画面が嬉しいところ。
パックをどんどん開けてカードを集めていくシミュレーターがメインとのことだけど
おまけの見るゲ集のほうにもかなり力が入っており
特に90年代のボンボン・コロコロ的な大袈裟+王道の熱血展開が見所の
「ケンタ編」は質・量ともにかなりのボリューム。
ところでカードコンプにかかった資金が感想掲示板の平均値を遙かに超えてるんですが。
運悪いなあ自分。
No.094 ふっかつのじゅもんを教えて
やる気のない勇者アレックスと
彼の部屋を訪れる仲間たちの日常を描いた短編連作見るゲ。
各キャラのだるさ、物事に対する面倒臭さがよく伝わってくる独特の会話が魅力であり
流されるように迎えるそれっぽい最終決戦や強引なタイトル回収まで
とにかく飄々と進んでいく味のある作品といった印象。
確かに何だかんだで猫エピソードが一番人気が出そうな気はする。
No.096 悪魔城パロキュラ
主人公マリアが投げやりなOPを経て悪魔城に挑む短編パロディ系RPG。
タイトル通りに版権キャラや版権ネタを中心としたパロディ要素が強い作品であり
画面を埋めつくすように出現するカオスな敵グラフィックなどは
一昔前のフリーダムな時代を思い起こさせる感じ。
拠点での回復が出来ない仕様や全く意味のない酒場のアドバイス、
理不尽な一発ゲームオーバーなどなど序盤はかなり厳しい戦いを強いられるものの
レベルが非常に上がりやすく敵ドロップで強力な装備品や回復アイテムが手に入るため
中盤以降は大味ながらも意外にまとまったバランスになっている印象。
攻撃力が比較的簡単にカンストするのに対して敵のHPが高めだから
そのあたりはもうちょっと抑え目のほうが良かったなあ、と。