HEROMAN(ヒーローマン) 漫画版 第2巻 感想
微妙に捻くれた展開が多いアニメとは打って変わって
正統派少年漫画的なストーリーが続いている漫画版ヒーローマンの2巻が本日発売。
で、感想だけどこの漫画版、
単なるコミカライズ以上に「TVの補完」的な意味合いが強いなあ、というのが印象。
この2巻も時系列としてはTVの2話と3話の間に入るエピソードがほとんどだったし
TVと合わせて「ヒーローマン」の物語が完成するというあざとい真の意味でメディアミックスと呼べるものなんじゃないだろうか。
以下はネタバレありで。
ということで「本編の補足」という視点で見ていくと
TV本編で描写不足に感じたジョーイとウィルの間柄の変化や
サイが入院していた病院でのエピソードなど
アクション以上に各キャラクターに踏み込んで描かれているのが漫画版の特徴。
TVでは展開の速さに付いていけずおざなりになってしまった部分が結構あったけど
そのあたりの不満をしっかりと解消してくれている感じ。
特にジョーイとリナ、ウィルの関係については
何でTVでこれを見せてくれなかったんだ、的な名エピソードのオンパレード。
〝役立たず〟だったジョーイの変化と彼を認めたウィルとの間柄は
チア大会のラストで協力して放った大技にはっきりと現れている。
そうだよ!こういう成長エピソードがほしかったんだよ!
アクションシーンはさすがにアニメほどの迫力は無いけれど
ジョーイの超スピードを動きで見せられない分
「ヒーローマンと協力して戦う」ところが強調されている感じ。
ジョーイのバリアとヒーローマンのパンチで敵を上下から押し潰す新必殺技
「ヒーローマン・プレッシャー」なんかはアニメでもぜひ観てみたい。
雑誌連載ではウィルが捕まる→改造の所まで進んでいるらしいけど
ジョーイとの間柄が完全に〝仲間〟になってる以上何らかの救いがほしいところ。
TVと全く同じだと痛々しさだけが強調される展開になってしまいそうだし。
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