石ノ森章太郎/村枝賢一 「新仮面ライダーSPIRITS 10巻」 感想

東京に集結した十人ライダーとデルザー軍団、ショッカーとの戦いが繰り広げられる
『新仮面ライダーSPIRITS』の単行本10巻が発売。
それにしても月マガに移籍してからもう10巻になるのか……。

というわけで今回も前回に引き続いてデルザーやショッカーとの戦いが中心となり
ストーリー的にはあんまり進んでいない感じがするんだけど
『新SPIRITS』の初期から描かれていた「終わらない戦い」への答えを
本郷=1号ライダーが悩みながらも出したというのが大きなポイント。

「人間がいる限り決して組織は滅びない」
「終わらない戦いに意味はあるのか?」というのは
和智正喜氏の小説『仮面ライダー1971-1973』でも一つのテーマになっていたけれど
『新SPIRITS』の本郷も同小説と似たような答えを出した感じだね。
特に本作ではかつての仲間たちや成長したメンバーが続々と登場しているから
「未来」「明日」というのが目に見えて分かりやすくなっている感じ。

というわけでもうちょっとテンポよく進んでほしい部分もあるけれど
スカイのライダーブレイクやストロンガーの指パッチンなどの見所もあったし
そろそろ1号編も終盤ということで
次回は話が大きく動くのを期待したいなあ。うん。

   

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