アニメ『ゲッターロボ アーク』の制作スタッフによる公式同人誌とも言える
「お疲れ様本」が無事に届きました。
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通販のみの受注限定生産で1冊でも2冊でも送料は同じだったので
その場のノリで2冊購入してしまいました。
ほらアレですよ。布教用とか保存用とかそういうやつですよ。

というわけでこちらの「お疲れ様本」ですが
ページをめくっていきなり驚かされたのがシリーズ構成・脚本の早川氏が
「『號』『真』のエピソードが両方とも19年前になった理由」について触れていたこと。
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いやー本編中では意図的にボカされていた感じでしたし
まさか最後の最後でここに言及してくれるとは思いませんでした。
どうやら今回のアニメ化に際して『サーガ』の時系列をアニメ用に再構成したようですが
そうなってくるとそのアニメ用の年表を見たくなってきますね。

そして本書のメインは何と言ってもスタッフの面々の一言コメントや一枚イラスト。
過去のOVA全てに関わった方から本作『アーク』でゲッター作品に初参加となった方まで
まさに全員集合、的にたくさんのイラストが見られるのが本書の魅力です。
いわゆるイメージ映像的なものからデフォルメの効いたSD風のもの、
「ウザーラの上で腕組みをするアーク」など原作のシチュエーションを活かしたIFモノなど
ゲッターの懐の広さを感じさせる種々のイラストは
A4の大判サイズでじっくり眺められることもあって非常に楽しいですね。
ところでしれっと混ざってるゲッター暗殺者は大丈夫なんですかねいろいろと。

そして巻末の座談会は川越監督をはじめとする主要スタッフが
最終回前のギリギリのスケジュールなどについても赤裸々に語っており
まさに全13話の放送を無事に終えての「お疲れ様」に相応しい内容。
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映画『2010年』にインスパイアされたと思しき『號』終盤のセリフ回しについては
以前に自分もちょっと書いたことがありますが
こうして制作側からの言及があったのは初めてなんじゃないでしょうか。

また設定資料での目玉はNGイラストとして
Blu-rayのブックレットやオフィシャルワークスにも載っていない
「カムイの母の初期案」や「ゲッター天の検討用ラフ」が掲載されていたこと。
本編では幽閉されたカムイを助け出す、というプロセスがあったので
ゲッター天とは火星の大地での対峙となりましたが
検討用ラフを見ると初期の構想では宇宙空間で遭遇する、
みたいな感じだったのかもしれないですね。
個人的には検討用ラフのほうがゲッター天の巨大感もはっきりしますし
惑星規模、宇宙規模の雰囲気が強く出ていて好きですね。

それとカムイの母の没デザインって明らかに「彼女」ですよね。
もしかしたらそこで繋がりを持たせる予定もあったのかもしれないですが
話が更にややこしくなりそうですし
このあたりは裏設定レベルに考えておいたほうがよさそうです。

そんなこんなでBlu-rayの3巻とほぼ同時期の発売となった「お疲れ様本」。
いわゆる通販限定の同人誌的な本なのでページ数を考えれば値段はやや高めですが
A4サイズの大きなイラストは眺めていて楽しいですし本書が初出となる情報もありましたし
アニメ版『アーク』の締めくくりとしてしっかりと押さえておきたいところですね。

というわけでアニメ版ゲッターアークのメディア展開もこれで一区切り、な感じですが
どんな形であれ今後もゲッターロボという作品は続いていくでしょうし
それがいつになるかは分からないですけど
新たなゲッターとの再会を楽しみにしていきたいと思います。

友よまた会おう!

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