あずまきよひこ 「よつばと! 10巻」 感想

発刊ペースがそんなに早いわけでもない「よつばと!」も
いつの間にやら10巻が発売。
初期と比べると絵柄もかなり変わっており
時の経つのは早いなあと感じてみたり。

今回は9巻の気球エピソードのように
どこかに遠出したり大きなイベントがある続き物の話が無かったから
今まで以上に「日常」が強調されている、というのが第一印象。
ジャンボが家に来てだらだら喋って帰るだけの話なんかまさにそんな感じだなあ、と。

そんな中で印象に残ったのは最後のダンボー再登場の話と
「失敗するのはよつばの仕事だ」というとーちゃんの名ゼリフが炸裂した仁王様の話。
ただ後者のほうはずっと前にあった4コマ形式のエピソード
(サッカーボールで窓ガラスを割って怒られるやつ)
の焼き直しのような感じもしたから
こういうエピソードは5~6巻あたりに持ってきたほうが良かったような気も。
よつばの成長をここまで丁寧に描き続けているせいか
微妙にあの話だけよつばが5~6巻あたりまで幼くなったような違和感があるんだよなあ。
あくまで所感だけど。

「よつばと!」は背景の描き込みや各キャラの表情、体型など
単行本での追加や描き直しが非常に多いことでも知られてるけど
風香の「チッチッチ」がマイルドに修正されてたのがちょっと残念だったり。
あの許されざる口元顔がけっこう好きだったんだよ。
いや描き直す理由も分からなくはないけど。

ところで最近リボルテックのダンボーが再販されたのは
やっぱり今回の再登場に合わせた感じなんだろうか。
すでにAmazon在庫はなくなってるみたいだけど。

※追記
2010/12月時点だと在庫が無くなったり復活したりしてる感じ。

   

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