牛木義隆 「夢喰いメリー 17巻」 感想

主人公、夢路の合体技の発現に
それぞれの主張を持って敵対、共闘する夢魔たち、と
現世を巻き込んでのバトル展開が続いている『夢喰いメリー』の単行本17巻。

というわけで今回は合体能力という新たな力を得た夢路の戦いを中心に
16巻に続いてメリーや勇魚の過去に迫っていく展開。
中でも見所はついに明かされたメリーの過去と幼少時との夢路との交流。
内容的にはちょっと王道過ぎるというか予定調和的な部分もあるけれど
まあこれ以外のものは考えられないよなあ、と。
メリーが髪型を変えるところの描写は非常に巧いですね。

そしてメリーの戦線復帰により大逆転の予感を感じさせつつ次回に続く。
しかし良くも悪くも完全にバトル漫画になっちゃったなあ。
個人的には序盤~中盤にかけてのシリアスとギャグのバランス、
夢魔と人間の二人三脚、夫婦漫才的な日常コメディな部分が好きだったから
バトル一辺倒になっている最近の展開は
クライマックスが近いことを感じると同時にちょっと寂しかったり。
何だかんだで自分の中では
エルクレス戦までのほうが印象に残ってたりするんですよね。
うーん。

 

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